冬シーズン到来。スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤへの履き替えで注意するべきポイントとは? | フレックス

冬シーズン到来。スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤへの履き替えで注意するべきポイントとは?

ライフスタイルの記事|,,,,,,,

  • 投稿日:2022/11/30
  • 更新日:2024/10/31
冬用タイヤ・スタッドレスタイヤのチェック

冬の季節がやってきました。降雪や路面凍結が起こる地域に在住のハイエースやランドクルーザーのオーナーの皆さんは、すでに冬支度を済ませましたか? 今回は冬タイヤに履き替えたあとで注意したいポイントをお伝えします。

冬はスタッドレスタイヤなどの冬用タイヤに履き替えましょう

北海道や東北地方は当然のことながら、日本は九州の北部まで雪が降ります。また冬の冷え込みや冷たい雨、放射冷却などで気温が氷点下になることで路面の凍結が起こることもあり、冬季は非降雪地域でも冬用タイヤを装着することをオススメします。
スタッドレスタイヤ、冬用タイヤ
スタッドレスタイヤはもちろんのこと、最近ではオールシーズンタイヤも普及してきました。凍結した路面では非常に危険なのでオススメできませんが、雪がチラついてもすぐに溶けてしまう都市部のような地域では使い勝手のいいタイヤと言えるでしょう。

履き替えてしばらくしたら要チェック

冬タイヤへの交換は、ホイールの脱着作業が伴います。ハイエース200系やランクル300、ランクルプラド150の場合、ホイールは6本のホイールナットで車体側のハブという部分に装着されています。履き替えを行い、しばらく走行した後にホイールナットがしっかりと締まっているか確認しておきましょう。

ホイールナットの締め付けトルクは指定されています

ホイールのナットは強い力で思い切り締めればいいというわけではなく、「定められたトルクで締められている」のが正解です。十字レンチやインパクトレンチだけではどれくらいのトルクが掛かっているかがわからないので、締込み不足や締め込みすぎも発生しかねません。
トルクレンチで締め付けトルクを確認する

自動車メーカーは、車種に応じて締め付けトルクを数字で指定しています。正しいトルクで締め付け作業が行われていれば、ホイールはしっかりとハブに固定され、安全に走行することができます。
今回取り上げているハイエースとランクルの締め付けトルクは次の通りです。
ハイエース:100Nm
ランクルプラド:103Nm
ランクル:131Nm(アルミホイール装着車)
ランクル:209Nm(スチールホイール装着車)

ホイールナットが緩んだらどうなる?

ホイールナットが緩んでしまうとどうなるでしょう? ナットはその本数で荷重を受け止めていますが、緩んでしまった場合は通常6分の1であるはずの荷重が増えていくことになります。複数本緩むと、ホイールの取付面がハブの面に対して密着しなくなり、タイヤが正しく回転しなくなります。前輪が緩んだ場合は、ハンドルに振動が出たり、ハンドルを取られたりするようになるでしょう。後輪が緩んだ場合は、キャビンに振動が伝わってきたりしますが、初期段階では分かりづらいかもしれません。

万が一脱落したら重大な事故につながります

緩みが進むとホイールナットが抜け、最終的にはタイヤの脱落に至ります。かなりの重量物が走行中は当然高速で回転しているので、万が一外れてしまった場合には、大きな事故に結びつく可能性が非常に高く、運転をしている自分はもちろん、他者をも巻き込んでしまうことにもなりかねません。
ハイエースのホイールナット
ハイエースもランクルも、高い負荷に耐えられるようにホイールナットの数は6本になっています。乗用車よりも数が多いから1本くらい緩んでも大丈夫、なんてことはなく、6本で正しい性能が発揮できるように計算されているため、緩みは厳禁です。

どのように確認すればいいのか?

ホイールの確認。タイヤ交換

まずは目視でホイールナットが緩みなく正しくはまっているかを見てみましょう。指でナットが回ってしまうような状態であれば、すぐにレンチで増し締めをしましょう。トルクレンチがあればベストですが、無い場合は車載工具を使ってとりあえずしっかりと締め込み、ディーラーやカーショップ、ガソリンスタンドなどで再度見てもらうことをオススメします。

FLEXのお店なら安心

FLEXのお店では、全店舗にトルクレンチを完備しています。トルクレンチとは、設定したトルク以上の力で締めようとすると、噛み合っているギアが外れて力が伝わらないようになっています。この機構により、適正なトルクでホイールナットを締めることができるというわけです。
FLEXハイエース店ピット作業

お店でホイールの装着作業を行う場合は、完了時にすべてのホイールナットが規定トルクで締められているかをトルクレンチで確認しています。お車をお渡しする前にトルクの確認をすることで、お客様に安心して乗っていただけます。

ホイールやタイヤの交換はもちろん、走行後のチェックなど、お困りのことがありましたら、FLEXの各店舗にご相談ください。

タイヤの保管方法にも注意が必要です

外したタイヤを保管するときにも注意が必要です。タイヤはゴム製品のため、紫外線に当たり続けると劣化していきます。車に装着して走っていれば、ゴムの中に含まれている油分などが適度に染み出すことで劣化を防ぐことができますが、外した状態ではゴムに動きがないために保護成分も出てこないことになります。保管時には、カバーを掛けるか屋内に入れることで直射日光を避けるのが望ましいでしょう。また、温度変化の大きくない場所、濡れた状態が続かない場所などが保管には適しています。

タイヤストレージバッグ for ハイエース

保管時にタイヤに掛けるカバーにはいろいろなタイプが出ていますが、オススメは1本ずつ収納するタイプです。ホイールが組み込んであるタイヤはかなり重く持ち運びが大変ですが、こちらのタイヤストレージバッグ for ハイエースならばハンドルが付いているので、簡単に移動させることができます。また手や置く場所も汚れないのもポイントです。

スタッドレスタイヤ&ホイールセットもオススメ

スタッドレスタイヤ&ホイールセット(グッドイヤー・アイスナビカーゴ&Delf05)

FLEXでは、ハイエースにぴったりのスタッドレスタイヤ&ホイールセットを用意しています。スタッドレスタイヤは商用車の冬用タイヤとして定評のあるグッドイヤー・アイスナビ カーゴ、ホイールはFLEXオリジナルのDelf 05となります。タイヤ、ホイールともに純正と同じサイズなので、安心して装着することができますね。

タイヤ・ホイールのチェックで安全な冬のドライブを

ランクルプラドの雪道ドライブ

気温が下がり始めた11月末、すでに冬用タイヤに履き替えたというオーナーも多いと思います。今一度ホイールがしっかりと装着されているか、ホイールナットが確実に締まっているかを定期的に確認して、安心で快適な冬のドライブを楽しんでください。

執筆者

熊崎 圭輔(くまさき けいすけ)
元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。

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