【最新版】トヨタ ランドクルーザープラド150:ディーゼルモデル復活とともに熟成期へ
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ランドクルーザープラド150の概要
オン、オフともにドライビング性能が高められた現行プラド
プラド120系からV6と直4、ふたつのガソリンエンジンを引き継ぐ形で2009年9月に登場したのがプラド150系です。プラド150はプレミアム化が進むこのミドルクラスを牽引するモデルで、このモデルからプラドも熟成期に入ったと言えるでしょう。シーケンシャルシフトマチックを搭載した5速オートマチックトランスミッションの採用に加え、改良型のキネティックダイナミックサスペンションシステム(KDSS)の設定などで、よりスムースなドライビングや乗り心地の向上が図られています。
また、オフロードの走行環境に応じた走行モードにセットするだけでトラクションやブレーキの制御が可能な「マルチテレインセレクト」に加え、車載カメラの映像から周囲の路面状況を確認できる「マルチテレインモニター」を装備するなど、クロスカントリー車としての進化も注目のポイントと言えます。そしてプラド150系の最大の話題は、約8年ぶりにディーゼルモデルが復活しファンの注目を集めたことでしょう。
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ランドクルーザープラド150のエンジン&バリエーション
プラド150系から環境性能にも配慮したディーゼルエンジンが復活
冒頭で触れたとおり、エンジンはプラド120系から引き継がれましたが、2.7リッター直4ガソリンの2TR-FE型は最高出力163PS/最大トルク24.6kgm、そしてハイオクからレギュラーガソリン仕様となった4リッターV6ガソリンの1GR-FE型は、最高出力276PS/最大トルク38.8kgmと、改良によってそれぞれパワーアップされています。ちなみに、2TR-FE型搭載車には6速化されたオートマチックトランスミッションが新採用され、燃費向上も図られています。
また、2015年6月に行われた「一部改良」で、2007年7月の廃止以来約8年(7年11か月)ぶりに国内向けプラド150系にディーゼルモデルが復活。新開発の2.8リッター直4・DOHCディーゼルターボの1GD-FTV型エンジンがラインナップに追加されました。一方で、このタイミングで4リッターV6ガソリンの1GR-FE型は、日本国内向けに限り廃止となっています。
ボディバリエーションは、国内向けの3ドア・ショートが廃止されたため、5ドア・ロングのワイドボディのみの設定となりました。グレードは当初、TX、TZ、TZ-Gの3タイプが設定されていましたが、ディーゼル車復活後はTZが廃止され、TXには「Lパッケージ」が設定されています。具体的には、2.7リッター直4ガソリン車にはTXとTX Lパッケージ、2.8リッター直4ディーゼルには、TX、TX Lパッケージ、TZ-Gとなっています。
ランドクルーザープラド150のシャーシ&エクステリア
足回りの安定感が120系からさらに向上
サスペンションはプラド120系からの流用で、前:ダブルウイッシュボーン式独立懸架、後:リジッドアクスル+コイルスプリングを踏襲していますが、プラド150系ではセッティングの見直しなどにより、主にオンロードでの操安性や乗り心地が向上しました。また、ディーゼル車の導入と同じタイミングで「マルチテレインセレクト」の走行モードが4モードから5モードに増設されるなど、オフロード性能の向上も図られています。外観はフロントまわり、とりわけヘッドライトやフロントグリルが、よりアグレッシブなデザインに変更されましたが、全体的なフォルムはプラド120系から大きく変わらず、デザイン的にも熟成期に入ったという印象でした。
ランドクルーザープラド150の総評
デビューから9年目。次期モデルの登場も近い?
2013年9月のマイナーチェンジでは、このヘッドランプやフロントまわりのデザインにわずかな変更が施されましたが、これもキープコンセプトの範囲内でした。衝突時の衝撃を軽減する「アクティブヘッドレスト」や、ミリ波レーダー方式の「プリクラッシュセーフティシステム」等、安全装備の先進技術も多く新採用され、プレミアム化とともに、燃費向上等の基本性能の進化も多く見られる現行プラド150系。デビューから9年目に突入…ということで、プラドファンの次期モデルへの期待が高まっています。
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