【使い勝手バツグン】ディーゼルのトヨタ ランドクルーザープラド120が首都圏でも乗れる！　ディーゼルモデルの魅力

ディーゼルエンジンのランドクルーザー120プラドの中古車が今、狙い目！

2002年10月、前モデルの90プラドからバトンタッチするかたちでランドクルーザー120プラドは登場しました。今までのランドクルーザーやプラドとは違う、欧州での販売を意識したヨーロピアンなデザインと先進技術を駆使した装備で世界中で人気となったモデルです。ショート（3ドア）とロング（5ドア）の2種類のボディタイプと、V6ガソリンエンジンの5VZ-FE型と直4ガソリンエンジンの3RZ-FE型、コモンレール式直噴ターボエンジンの1KD-FTV型がラインナップされました（海外の一部では、V6 4000ccの1GR-FE型も当初から搭載）。どのエンジンも、動力性能やバランスに優れ、ユーザーの使い方に合ったエンジンラインナップから選ぶことができたのも大きな魅力です。特にユーザーから評価が高かったのは、直4 3000cc コモンレール式直噴ターボエンジンの1KD-FTV型で、170psの最高出力と、35.9kgmの力強いトルクは、重量のある120プラドをグイグイと加速させるパワーユニットでした。しかし、2007年に施行された排出ガスの規制強化に伴って、120プラドの日本国内ラインナップからディーゼルエンジンが無くなりました。いまだに根強い人気がある120プラドのディーゼルモデルですが、排出ガス規制により首都圏のユーザーが乗ることは基本的にはできません。しかし、首都圏のユーザーでもある装置を取り付けることにより、魅力的なディーゼルエンジンを乗ることができるんです。今回は、その方法と1KD-FTV型ディーゼルエンジンの魅力についてお話ししたいと思います！

ランドクルーザー120プラドにベストマッチ！　1KD-FTV型ディーゼルエンジンの魅力とは

根強いファンをもつ1KD-FTV型ディーゼルターボエンジン

2000年7月に初登場した、直4 3000ccコモンレール式ディーゼルターボエンジン1KD-FTVは、当初ランドクルーザー90プラドと180ハイラックスサーフに搭載されました。最高出力よりも、回転効率を重視したタービン（エンジンの過給機のこと）を採用し、極めて低回転から立ち上がるブースト（加給圧のこと）特性により、アクセルを踏んだ瞬間から豊かなトルクを発生するディーゼルエンジンです。最高出力こそ170psと今となっては控えめですが、35.9kg.mの最大トルクを1800rpmという極めて低い回転から発生する扱いやすさと力強さを両立した名機です。1KD-FTV 型の35.9kg.m という最大トルクは、ランドクルーザー150プラドやFJクルーザーにも搭載されているV6 4000ccガソリンエンジン（1GR-FE型）の38.8kg.mとほぼ変わらない数値ですが、その数値を1800rpmという低い回転数から発生させることができる点に注目です（1GR-FE型の最大トルク発生回転数は4400rpm）。低い回転数から大きなトルクを発生するメリットは、アクセルを踏んだ瞬間から力強い加速を得られること、アクセルワークに対してマイルドなので扱いやすいこと、回転数を上げずに済むため燃料の消費が抑えられることです。これらの特性は、重量があり低速で悪路を走る必要のあるクロカンSUVには極めて相性が良く、「SUVといえばディーゼルエンジン」と言われる所以でもあるんです。

ディーゼルエンジンファンを泣かせた自動車Nox.PM法とは

そもそも、ディーゼルエンジンが首都圏で登録できないのはなぜ？

2007年5月に改正されたNox.PM法。この法律は、クルマから排出されるNox（窒素酸化物）とPM（粒子状物質）による大気汚染を防止するため、環境省が定めた法律です。この法改正が行われるまでは、改造したディーゼルターボの四駆が、街中を真っ黒な煙をまき散らせて走っている光景がよく見られました。2007年は大気汚染に伴った地球温暖化問題が騒がれていた時代で、Nox.PMの増加によるCo2の削減が国として急務だったわけです。自動車Nox.PM法の対象地域は、東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県・愛知県・三重県・兵庫県・大阪府で、この地域に関しては、法改正前に製造されたディーゼル車の登録はもちろん、乗り入れまで制限されるというたいへん厳しいものでした。突然決まった法改正による厳しい排出ガス規制は、当時の自動車メーカーも規制数値に対応させることができず、数多くのディーゼルエンジン搭載車が生産終了となりました。東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県・愛知県・三重県・兵庫県・大阪府の地域でのみ法規制がされているのは、これらの都市の大気汚染が他の地域よりも深刻だったためです。当時は、規制に対応していないディーゼル車を規制地域内で使用するために、法律を免れようとして規制対象地域外で登録する「車庫飛ばし（書類を不正に作成し、実際に住んでいる場所と違う住所でクルマを登録すること）」という不正自動車登録が問題化していて、なかには逮捕者も出たほどでした。ずっと大事にしていたクルマが、国が突然決めた法律によって乗れなくなるわけですから、いま考えてみると大胆な法改正だったと改めて思ってしまいますね。

ランドクルーザー120プラドのディーゼルも規制地域内で乗れる！　

新長期規制対応の排気ガス低減装置を取り付け、ディーゼルも全国登録可能

ランドクルーザー120プラドは、登場した2002年から数えると15年前のクルマです。ですが、トヨタの世界戦略SUVでもある120プラドは、当時の持てる限りの技術を駆使して開発されています。トルセンLSDを採用したフルタイム4WDシステム、サスペンションの減衰特性を走りや路面状態に応じて変化させるH∞TEMS、アクティブTRC（トラクションコントロール）やVSC（ビークルスタビリティコントロール）も装備されていて、SUVとしての走行性能は現行車にも引けをとりません。さらに、ランドクルーザープラド150よりも100kg以上軽いボディのため燃費も良好です。中古車の在庫も豊富で、130万円～250万円前後の車体価格（当社在庫調べ）は経済性にも優れています。法改正前の2002年に登場した120プラドのディーゼル車は、ノーマルのままではNox.PM法の規制をクリアすることはできません。しかし、フレックスでは120プラドのディーゼル車を全国で登録できるようになる、有害排出ガス低減装置の取り付けも行っています。こちらの装置を取り付けることにより、排出ガスの新長期規制に対応しますので、パワフルな120プラドのディーゼル車を首都圏で乗ることができるようになりますよ。ディーゼル車、ガソリン車ともにカスタムのご相談も承っていますので、カッコイイ120プラドを作る相談もどしどしくださいませ。お手頃な価格になってきた120プラドに関することはすべて、全国のフレックスランドクルーザー取扱店までお気軽にご連絡くださいね。