ランクル300が一部改良でついに盗難対策を強化! しかし、既存の受注分を生産中のため新規受注の再開はいまだ未定 | フレックス

ランクル300が一部改良でついに盗難対策を強化! しかし、既存の受注分を生産中のため新規受注の再開はいまだ未定

ランドクルーザーの記事|,,,

  • 投稿日:2025/3/29
  • 更新日:2025/3/29
ランドクルーザー300 2025年3月一部改良(マイナーチェンジ)

ランドクルーザー300が2025年3月24日に一部改良されました。「納車される前にマイナーチェンジしちゃったよ!」という声が聞こえてきます。今回は改良の内容と価格の変化、受注再開はいつか?などについて解説します。

ランクル300、一部改良を実施

2025年3月中にランドクルーザー300が一部改良を実施し、同時に受注が再開されるのではないか?という、なかば願望のような憶測を含めた情報が出回りました。結論からお伝えすると、一部改良はされましたが、受注は停止したままというちょっと不思議な状態になっています。

公式サイト1には「ご注文停止に関するお詫び」とあり、先に受注したお客様の車両を優先して生産しているので新規受注は停止しています。という文言が掲載されています。

一部改良モデルが実際に市場に出回るのはまだ先のことになりそうですが、今回の一部改良でどこがどのように変わったかを見ていきましょう。

2025年3月の一部改良で変更された内容は?

今回の一部改良では、主に法規への対応、メーターの変更、ディスプレイオーディオ、そして問題になっている盗難に対する対策が行われました。

スマホで始動ロックが可能! 盗難防止機能を拡充

レクサスで採用されているスマホアプリ「My TOYOTA+」2経由でのマイカー始動ロックが、ランクル300でも可能になりました。この機能により始動を遠隔操作で停めることができるので、乗って逃げるタイプの車両盗難を防ぐ効果が期待できます。

このアプリには、エンジン始動をしない時間帯を設定できる機能があります。盗難が多く発生する深夜の時間に設定しておけば安心度が上がります。さらに遠隔で施錠やハザードの状態も確認することができます。なお、これらのサービスの利用にはTOYOTAアカウントの取得とT-Connectの契約が必要です。

さらに、レクサス車には先行して採用されていた「スマートキー測距システム」も導入されています。これはUWB(広域帯無線)通信技術を使ってスマートキーの位置情報を高い精度で測定し、車両の近くにある場合はOK、車両付近にいない場合はドアの解錠やエンジンの始動を制限するというものです。CANインベーダーやコードグラバーなどの盗難に対して効果的なシステムと言えるでしょう。

また、指紋認証スタートスイッチはGXも含む全グレードに標準装備となりました。

2021年から4年連続で盗難された車種ワーストワンを記録しているランクル(※300以外のランクルも含む)ですが、トヨタが本腰を入れて盗難に対抗しようとする姿勢が感じられますね。

安全性や環境性能が向上

安全性や環境性能なども向上しています。

まず、衝突被害軽減ブレーキ機能(プリクラッシュセーフティの対自転車運転者)が強化され、出会い頭や自転車の検知に対応しました。そしてイベントデータレコーダーの対応や、車両の電子的なハッキング対策としてサイバーセキュリティへの対応が行われています。

いっぽう環境対策面では、ディーゼルエンジン搭載モデルが路上走行時の排出ガス規制値(RDE・Real Driving Emission)をクリアしています。

インパネの画面が進化

ランドクルーザー300 2025年3月一部改良(マイナーチェンジ) 12.3インチインフォメーションディスプレイ内蔵TFTカラーメーター

従来はオプティトロンメーターでしたが、改良後はランクル250やクラウンスポーツなどと同じインフォメーションディスプレイ内蔵TFTカラーメーターに変更されました。グレードによって画面サイズが異なり、GR-S/ZX/VXグレードには大型の12.3インチのTFTメーターが、AX/GXグレードには7インチのTFTメーターが、それぞれ採用されています。

ディスプレイオーディオの設定

ランドクルーザー300 2025年3月一部改良(マイナーチェンジ) 12.3インチディスプレイオーディオPlus
ランドクルーザー300 2025年3月一部改良(マイナーチェンジ) 8インチディスプレイオーディオ

従来は全車9インチのディスプレイオーディオが標準装備されていましたが、今回の一部改良で全車8インチにサイズダウン。GX以外のグレードにはより大型の12.3インチのディスプレイオーディオPlusがメーカーオプションとして設定されました。

やはりメーカー希望小売価格は値上げ

一部改良のタイミングで大幅な値上げがあるかもしれないと言われていましたが、13〜15万円という値上げで落ち着きました。改良の内容や物価の状況から考えると納得できる金額と言えるでしょう。

グレード エンジン/定員 一部改良後価格 一部改良前価格 値上げ額
ZX ディーゼル/5名 ¥7,736,300 ¥7,600,000 ¥136,300
ガソリン/7名 ¥7,436,000 ¥7,300,000 ¥136,000
GR SPORT ディーゼル/5名 ¥8,136,700 ¥8,000,000 ¥136,700
ガソリン/7名 ¥7,836,400 ¥7,700,000 ¥136,400
VX ガソリン/7名 ¥6,436,100 ¥6,300,000 ¥136,100
AX ガソリン/7名 ¥5,630,900 ¥5,500,000 ¥130,900
GX ガソリン/5名 ¥5,252,500 ¥5,100,000 ¥152,500

いったいいつになったら受注は再開されるのか?

ランドクルーザー300 2025年3月一部改良

ランクル300の新規受注は2022年7月から2年半以上続いています。

ちなみに2024年に日本で登録されたランクル300は約1万台でしたが、日本だけでなく世界中からの受注分をトヨタ車体の吉原工場のみで生産しているため、数万台とも言われるバックオーダーを解消するには相当な時間が掛かりそうです。

すでに入っているオーダーについては、マイナーチェンジ後のモデルへの注文の切り替えが行われていると予想されますが、この受注済み分の納車が最優先なので、受注再開はまだ見えないというのが現状のようです。

出典

  1. トヨタ・ランドクルーザー【公式サイト】
  2. My TOYOTA+【公式サイト】

執筆者

熊崎 圭輔(くまさき けいすけ)
元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。

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