ランドクルーザー60(ランクル60)がカッコいい! 現代のSUVにはない魅力とは? スペックや特徴、維持費などを解説 | フレックス

ランドクルーザー60(ランクル60)がカッコいい! 現代のSUVにはない魅力とは? スペックや特徴、維持費などを解説

ランドクルーザーの記事|,,,,,,

  • 投稿日:2024/8/30
  • 更新日:2024/8/30
ランドクルーザー60(ランクル60)の魅力とは?

ランドクルーザー60(ランクル60)は、ランクルファミリーのなかでも際立つモデルです。クラシカルな風貌とシンプルでタフな機構。オシャレさもあり、人気は衰えることを知りません。そんなランクル60について色々と解説してみました。

今、ランドクルーザー60が気になる!

トヨタ・ランドクルーザー60(ランクル60)は、4WDの歴史に深い足跡を残した伝説的なモデルです。SUVというカテゴリーなど存在しなかった1980年から1989年まで、約10年間に渡って生産されたこの車両は、タフさと快適性を両立させた性能と、頼もしさをカタチにしたようなデザインで、多くのファンを魅了してきました。愛着をもって「ロクマル」と呼ぶファンも少なくありません。

この記事では、そんなランクル60のスペックや特徴、気になるメンテナンスや維持費などについて、専門店のスタッフやオーナーの事例などを元にお伝えします。

ランドクルーザー60の歴史と進化

ランドクルーザー60(ランクル60)HJ60V

ランクル60は、ランドクルーザーシリーズの5代目として1980年にデビューしました。先代のランクル55からステーションワゴン色が強まりましたが、ランクル60でもシリーズ最大の特徴である堅牢性を受け継ぎながら、より洗練されたデザインと快適性を実現しています。

ランドクルーザー60(ランクル60)FJ62G

ランクル60は大きく分けて2つの違いがあります。1980年から1987年までの愛らしい丸目ヘッドライトを前期、それ以降のワイルドな角目ヘッドライトを後期と呼ぶことがあります。主なマイナーチェンジでは、1984年のフロントグリルのデザイン変更や内装の質感向上と、1987年のより強力なディーゼルエンジンが搭載が挙げられます。ランクル60は、トヨタの他のモデル同様に、常に時代のニーズに合わせた改良が行われてきました。

ランドクルーザー60のグレード

ランクル60のグレード展開は次の3種類です。

グレード ナンバー/登録 定員 エンジン ボディ幅 ルーフ高 リアゲート トランスミッション
STD 1ナンバー/貨物 5人 ガソリン ナロー ロールーフ 観音開き MT
GX 1ナンバー/貨物 5人 ガソリン ナロー ロールーフ 観音開き MT
GX 1ナンバー/貨物 5人 ディーゼル ナロー ロールーフ ハイ(オプション) 観音開き 上下開き(オプション) MT/AT
VX 1ナンバー/貨物 5人 ディーゼル ワイド ハイルーフ 上下開き AT/MT
VX 3ナンバー/乗用 8人 ガソリン ワイド ハイルーフ 上下開き AT

STD(スタンダード)

ランドクルーザー60(ランクル60)FJ62V STD

ランクル60の標準モデルで、1ナンバーの貨物登録となります。ロールーフ・ナローボディの2列シートで5人乗り。リアゲートは中央で分割される観音開き式、前後のバンパーとグリルはグレーで、シンプルな仕様です。パワーウインドウの設定はなく手動式。エアコンやパワステはオプション設定となっていました。すべてマニュアルトランスミッションとなります。

GX

ランドクルーザー60(ランクル60)GX

GXは上級グレードらしく各部がメッキ化されているのが特徴です。登録と定員はSTDと同じで1ナンバー貨物登録の5人乗り。ボディ形状も同様で、ロールーフ・ナローボディです。前後のバンパーとグリルはメッキとなり、少し華やかな印象になりました。また、ディーゼルエンジン搭載車のみに、サンルーフとハイルーフ、リアゲートの上下開き仕様のオプションと、ATの設定がありました。

VX

ランドクルーザー60(ランクル60)HJ61V VX

最上級グレードのVXは、ディーゼルエンジン搭載車が1ナンバーの貨物登録で5人乗り、ガソリンエンジン搭載車が3ナンバーの乗用登録で8人乗りで、60系では唯一の3列シートです。全車ワイドボディのハイルーフ仕様で、サンルーフは標準装備となっています。リアゲートは上下開きです。なお、ガソリンはATのみ、ディーゼルはATとMTが設定されていました。

ランドクルーザー60の魅力

トヨタ ランドクルーザー60 4.0 VX ハイルーフ 4WD(62G)

ランクル60の最大の魅力は、そのタフなボディと信頼性の高い4WDシステムにあります。そして今のSUVには見られない角張ったボディデザインは力強さと実用性を体現しており、多くのファンを魅了し続けています。

優れたオフロードとオンロードの走行性能

走行性能面では、伝統のラダーフレームと長いストロークのサスペンションによる優れた悪路走破性が特徴です。そして、舗装路での快適な乗り心地も両立しているのがランクル60です。4WDシステムは、パートタイム式で、荒れた道でも確実なトラクションを提供し、オフロード走行時の安心感を高めています。

耐久性の高さ

耐久性と信頼性は特筆すべき点で、適切なメンテナンスを行えば、30万km以上の走行も珍しくありません。メンテナンス内容は後述しますが、長い期間相棒として生活を共にしているユーザーが多いのが、ランクル60です。現在でも多くのユーザーに支持される理由のひとつと言えるでしょう。

上質な室内

ランドクルーザー60(ランクル60)インテリア

快適性と実用性においても、ランクル60は大きな進化を遂げました。先代のランクル55と比較しても、ワークホース的な質感を脱却し、広々とした室内空間と、当時としては先進的な装備により、長距離ドライブでも快適に過ごせます。

ランドクルーザー60の主要スペック

ランドクルーザー60(ランクル60)

ランクル60は、先代のランクル55から大幅にアップデートされています。エンジンや燃費、ボディサイズなどはどのようになっているでしょうか?

ランドクルーザー60に搭載されたエンジンは?

ランクル60のエンジンラインナップは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの両方が用意されています。

ランドクルーザー60(ランクル60)ガソリンエンジン

ガソリンエンジンは、シリーズを通して3種類が搭載されました。

まず、自然吸気の直列6気筒OHVの2F型。排気量は4,230cc、最高出力140ps/最大トルク30.0kgmを発揮しました。そして同じく自然吸気の直列6気筒OHVの3F型。排気量は3,955cc、最高出力145ps/最大トルク28.0kgmとなります。その後、3F型にはインジェクションが追加されて3F-E型に進化しました。排気量は3,955cc、最高出力155ps/最大トルク29.5kgmとなります。

ランドクルーザー60(ランクル) ディーゼルエンジン

ディーゼルエンジンも、シリーズを通して3種類が搭載されました。

まずはランクル40系からキャリーオーバーした自然吸気の直列4気筒OHVの3B型。排気量は3,431cc、最高出力98ps/最大トルク23.0kgmです。続いて、直列6気筒OHVの2H型。排気量は3,980cc、最高出力115ps/最大トルク26.0kgmです。そして2H型に過給器を加えた直列6気筒OHVターボの12H-T型。排気量は3,980cc、最高出力135ps/最大トルク32.0kgmを発揮しました。

ガソリンとディーゼル、キャブレターとインジェクション、自然吸気とターボと、複数の仕様があり、それぞれにキャラクターが異なります。ディーゼルの3Bは、ゆったりのんびりと走りたいという人に向いていますし、インジェクションの3F-E型は季節や気候によって機嫌を損ねない車がいいという人に、パワフルに走りたいという人にはターボモデルの12H-T型と、自分のスタイルに合わせて搭載されるエンジンを選べるのがランクル60です。

燃費性能は?

燃費性能は、ガソリンエンジン搭載車で約6km/L前後、ディーゼルエンジン搭載車で約8km/L前後。現代の基準からすると決して良いとは言えませんが、同時代の大型4WD車としては標準的なものです。

それぞれのエンジンの排気量や出力、燃費は次の通りです。

燃料 名称 エンジン型式 排気量 (cc) 最高出力 (ps/rpm) 最大トルク (kgm/rpm) 燃費 (km/L)
ガソリン 2F 直列6気筒OHV 4,230 140/3,600 30.0/1,800 5.5
3F 直列6気筒OHV 3,955 145/4,200 28.0/3,000 5.5
3F-E 直列6気筒OHV 3,955 155/4,200 29.5/2,600 5.5
ディーゼル 3B 直列4気筒OHV 3,431 98/3,500 23.0/2,200 7.0
2H 直列6気筒OHV 3,980 115/3,500 26.0/2,400 8.0
12H-T 直列6気筒OHVターボ 3,980 135/3,500 32.0/2,000 8.0

ランドクルーザー60のボディサイズは?

ランドクルーザー60(ランクル60)

ランドクルーザーは大きいというイメージを持たれている方が多いようですが、ランクル60は今となってはそれほど大柄ではありません。ボディサイズは、全長4,750mm、全幅1,800mm(ナロー)/1,880mm(ワイド)、全高1,810〜1,945mmということで、実は現行アルファードよりも全長は短く、全幅はナローならば狭く、全高もロールーフならば低いのです。このサイズ感は、オフロードでの走行性能と街中での取り回しのバランスを考慮したものとなっています。

ランドクルーザー60の維持費

ランクル60の所有を検討する際、維持費は重要なポイントです。堅牢性と信頼性の高さで知られていますが、大型4WDであるため、日々のランニングコストである燃料費や、税金、メンテナンスといった車両の維持に掛かる費用は決して安くはありません。以下、それぞれの項目について詳しく解説していきます。

ランドクルーザー60の燃料費はどれくらい?

前述した通り、ランクル60の燃費は現代の車両と比較すると良くないと言わざるを得ません。

ガソリンエンジン車(3F型4.0L):約5〜7km/L

ディーゼルエンジン車(2H型4.0L、12H-T型4.0L):約7-9km/L

実際の燃費は、走行条件や車両の状態によって大きく変動します。例えば、主に市街地をメインで走行する場合はさらに悪化する可能性がありますし、高速道路の利用がメインならば、もう少し上昇することになるでしょう。しかし、今から30年以上も前の車両なので、燃費に関しては「あまり気にしない」のが得策かもしれませんね。

月間の燃料費の試算

1か月に1,000km走行すると仮定した場合、それぞれ次のような燃料費になります。

ガソリン車:約25,000円 〜 35,000円

ディーゼル車:約20,000円 〜 25,000円

今となっては趣味性が高い車となったので、月間の走行距離はもっと距離は少ないというオーナーもいるでしょう。なお、燃料費はここ数年高騰しているため、これ以上の費用になることも予想されます。とはいえ燃費のよくないランクル60にとって高額な燃料費は歓迎できない状況です。

ランドクルーザー60の税金は?

車を所有している人に課せられるのが税金ですね。自動車税は毎年、自動車重量税は車検ごとに、有無を言わさず自動的に発生します。ランクル60にかかる主な税金は以下の通りです。

自動車税

3ナンバー登録の場合

3,000cc超3,500cc以下:年間58,000円

3,500cc超4,000cc以下:年間66,500円

4,000cc超4,500cc以下:年間76,500円

1ナンバー登録の場合

1t〜2t:年間11,500円

2t〜3t:年間16,000円

ですが、ランクル60は車齢が一番新しいものでも35年が経過しているので、ガソリン車もディーゼル車も重課、つまり税金の額が上がります。ちなみにガソリン車は新規登録から13年、ディーゼル車は11年を経過すると、それぞれ約15%程度引き上げられます。

重課後の税率1は次の通りです。

3ナンバー登録の場合

3,000cc超3,500cc以下:年間58,000円→66,700円(8,700円アップ)

3,500cc超4,000cc以下:年間66,500円→76,400円(9,900円アップ)

4,000cc超4,500cc以下:年間76,500円→87,900円(11,400円アップ)

1ナンバー登録の場合

1t〜2t:年間11,500円→12,600円(1,100円アップ)

2t〜3t:年間16,000円→17,900円(1,900円アップ)

自動車重量税

車検時には自動車重量税も掛かってきます。

3ナンバー車の場合は2年分で、税金額は次の通りです。

車両重量1.5t以上2t未満:32,800円

車両重量2t以上2.5t未満:41,000円

車両重量2.5t以上3t未満:49,200円

1ナンバー車の場合は1年分で、税金額は次の通りです。

車両重量1t以上2t未満:6,600円

車両重量2t以上3t未満:9,900円

しかし、こちらも年数によって重課されることになっており、新車登録から13年、18年でそれぞれ税金額が上がっていきます。ランクル60は全車18年以上なので、重課後の税金額は次の通りです。

3ナンバー登録の場合(2年分)

車両重量1.5t以上2t未満: 32,800円→50,400円(17,600円アップ)

車両重量2t以上2.5t未満: 41,000円→63,000円(22,000円アップ)

車両重量2.5t以上3t未満: 49,200円→75,600円(26,400円アップ)

1ナンバー登録の場合(1年分)

車両重量1t以上2t未満:6,600円→8,800円(2,200円アップ)

車両重量2t以上3t未満:9,900円→13,200円(3,300円アップ)

なお、車両購入時に掛かる自動車取得税は、中古車購入では取得価格の3%が設定されていますが、新車登録後13年超の車両は非課税なので、これからランクル60を新たに購入する場合は必要ありません。

大切に乗っているのに、税金が上がっていくということに納得がいかないという方も多いでしょう。筆者は重課の対象となる車を所有していませんが、この施策2には反対です。

保険料

ランドクルーザー60(ランクル60)

車には保険が必須です。強制加入の自賠責保険と任意加入の自動車保険があります。ランクル60の保険について調べてみましょう。

自賠責保険

自賠責保険

自動車を所有すると自賠責保険の加入も必要になります。基本的に次の車検更新時までの期間が対象となるため、3ナンバーの場合は2年、1ナンバーの場合は1年となります。自賠責保険は強制保険ですが、2023年4月から値下げされています。

3ナンバー登録(2年分):17,650円

1ナンバー登録(1年分):16,900円

※沖縄県、離島等一部地域は、保険料が異なります。

任意保険

自動車の任意保険料は、運転者の年齢や居住地、過去の事故歴などによって大きく変動します。ただし、ランクル60は車両の大きさや年式から、一般的に保険料が高めになる傾向があります。

任意保険の目安

年間15万円〜25万円程度

この任意保険には、対人・対物賠償保険、人身傷害保険、車両保険などが含まれます。なお車両保険については車両の評価額が年々下がるため、加入の必要性を都度検討するのがよいでしょう。

車検費用

ランクル60は、3ナンバー登録の場合は2年に1度、1ナンバー登録の場合は毎年、車検が必要です。

車検費用の目安

ディーラーやショップ、整備工場で車検を受ける場合は、10万円〜25万円程度を目安にしておくといいでしょう。車検費用には、法定費用(自動車重量税、自賠責保険料など)と、点検整備費用が含まれます。車両の状態によっては、追加の整備や部品交換が必要になる場合があります。

ランクル60に長く乗っている方のなかには、ユーザー車検を受けるという方も少なくないかと思います。この場合費用は10万円前後ですが、別途で整備や部品の交換で費用が上がる可能性もあります。

定期メンテナンス費用

ランクル60は基本的にタフな車ですが、長く快適に使用するためには定期的なメンテナンスが欠かせません。今の車のように車両を買った後はほぼメンテナンスフリーというわけにはいきません。車の調子を見ながら乗るのがいいでしょう。

主な定期メンテナンス項目と頻度

1.エンジンオイル交換:5,000kmごと、または半年に1回

費用:5,000円〜10,000円程度

2. オイルフィルター交換:エンジンオイル交換時

費用:1,000円〜3,000円程度

3. エアフィルター交換:20,000km〜30,000kmごと

費用:3,000円〜6,000円程度

4. ブレーキフルード交換:2年ごと

費用:5,000円〜10,000円程度

5. 冷却水交換:2年〜3年ごと

費用:5,000円〜10,000円程度

※ディーラーや専門店での施工は別途工賃が必要になります。

これらの基本的なメンテナンスを自身で行えば作業工賃が掛からないため、かなりのコスト削減になります。ただし、専門的な知識と工具が必要な場合もあるため、不安な場合は専門店に依頼しましょう。なお、この金額はフレックスのランクル店での価格と異なる場合があります。

大事に至る前の予備的な整備費用

ランドクルーザー60(ランクル60)のメンテナンスと予防整備

ランクル60は信頼性が高い車両ですが、年数が経過しているため、予期せぬ修理が必要になることもあります。大きな故障のために路上で立ち往生する前に、事前に手当をしておくことをオススメします。これを予防整備と呼びます。

予防整備でチェックしたい箇所は次の通りです。

フロントハブのキングピン

ウォーターポンプ

スターター

オルタネーター

ブレーキ周り

ブレーキマスターシリンダー インナーキット

クラッチ

よくある修理項目と概算費用

1. ラジエーター交換:5万円〜10万円

2. ウォーターポンプ交換:3万円〜6万円

3. オルタネーター交換:3万円〜7万円

4. スターター交換:3万円〜6万円

5. ショックアブソーバー交換:1本あたり2万円〜5万円

これらの修理は、車両の使用状況や整備履歴によって必要になるタイミングが変わります。年間5万円〜10万円程度の修理費用を見込んでおくと安心でしょう。

タイヤ交換の費用

ランクル60は大型車両のため、タイヤのサイズも大きく、交換費用は一般的な乗用車よりも高くなります。

タイヤ4本セット:8万円〜20万円(タイヤの種類やグレードによって変動)

交換作業費:5,000円〜10,000円程度(廃棄料が別途掛かる場合があります)

タイヤの寿命は走行状況によって大きく異なりますが、一般的に4万km〜5万km、または5年程度で交換が必要になります。

総合的な年間維持費の試算

以上の項目を踏まえ、年間の維持費を概算してみましょう。ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用は使用状況や車両の状態によって大きく変動します。

1. 燃料費:30万円〜40万円

2. 税金:6万円〜7万円

3. 保険料:20万円

4. 車検費用(3ナンバー登録・1年間換算):7.5万円〜12.5万円

5. 定期メンテナンス:5万円〜10万円

6. 予備的修理費用:5万円〜10万円

7. タイヤ交換(4年に1回と仮定して年間換算):2.5万円〜5万円

年間総維持費の概算:76万円〜104.5万円

この金額は、月々に換算すると約6.3万円〜8.7万円になります。

ランクル60の維持費は決して安くはありませんが、その信頼性と長期使用が可能な点を考慮すると、愛好家にとっては十分に価値のある投資と言えるでしょう。また、DIYでのメンテナンスや、部品の選択次第で、ある程度のコスト削減も可能です。

ランクル60を所有する際は、これらの維持費を十分に理解し、計画的な資金管理を行うことが重要です。適切なメンテナンスと資金計画により、他にはないロクマルの魅力を長く楽しむことができるでしょう。

ランドクルーザー60のメンテナンス

日常点検では、エンジンオイル、冷却水、タイヤ空気圧のチェックが重要です。特に、エンジンオイルは3,000-5,000km走行ごと、または半年に一度の交換をお勧めします。

定期交換部品としては、エアフィルター、燃料フィルター、タイミングベルト(ガソリンエンジン車)などがあります。タイミングベルトは10万km走行または7-8年ごとの交換が一般的です。

メンテナンス

よくある故障としては、電装系のトラブルや、サスペンション関連の劣化が挙げられます。これらは、定期的な点検と部品交換で予防できることが多いです。

DIYメンテナンスのコツとしては、整備マニュアルを入手し、基本的な工具を揃えることから始めるのがよいでしょう。オイル交換やフィルター交換など、比較的簡単な作業から始めて、徐々にスキルを上げていくことをお勧めします。

ランクル60に長く乗るには「サビ」が重要なポイント

まず、ランクル60のシャシーやボディはスチールが大半です。サビに強い亜鉛鋼板になるのは次世代のランクル80からなので、防錆対策が肝心です。シャシーやフェンダーの内側などを中心に防錆材の塗布を行うと、車体を蝕むサビを防ぐことができます。

ランクル60の天敵であるサビ

重点的に確認したいのはフェンダーの内側です。タイヤハウスとフロアの間からサビが始まることが多く、オーバーフェンダーを装着しているワイドボディの場合は、その内側も要注意です。泥や汚れが溜まりやすく、そのまま時間が経過するとサビが発生します。

ランクル60はタフな車ですが、サビには弱いというのが顕著に出ています。乗りっぱなしにするのではなく、オフロードを走った後は必ずフェンダーの内側やシャシーまで洗浄することをオススメします。オフロードなんて走らないという方も、一度リフトアップして確認してみましょう。

ランドクルーザー60の改造とカスタム

ランクル60の人気のカスタムと言えば、やはり丸目仕様やナローボディ化でしょう。その他、人気のカスタムパーツとしては、リフトアップキットや大径タイヤ、強化バンパー、ウインチなどがあります。これらは、オフロードを走りたいという方にピッタリ。もちろん見た目もゴツくなるので、ワイルドなスタイルが好きな方にオススメです。

ランドクルーザー60(ランクル60)FJ62V STD カスタム

オフロード性能向上のための改造としては、上記のパーツに加えて、デフやアンダーガード、シュノーケルなどが挙げられます。走るシチュエーションに応じてカスタムして楽しめるのがランクル60というわけです。

ランドクルーザー60(ランクル60)FJ62V STD カスタム

快適性向上のための内装カスタムでは、ステアリングやシートカバーの交換、ナビの導入、サウンドシステムのアップグレードなどがオススメです。当時としては高級な装備が採用されていましたが、今ではさすがに見劣りしますし、シートなどは経年劣化を感じさせるでしょう。そんな古い内装や装備を現代風にアップデートすることで、快適性が大幅に向上します。

改造時の法律上の注意点としては、車高や突出量の制限、灯火類の改造規制などがあります。特に、車検対応パーツの使用や、改造内容の車検証への記載など、法令遵守を心がけましょう。

ランクル60のカスタムは、全国のフレックスのランクル店にお任せください。ランクルのカスタムを数多く手掛けてきたプロフェッショナルが、機能的でカッコいいランクル60作りのお手伝いをいたします。

ランドクルーザー60購入ガイド

ランドクルーザー60(ランクル60)62V STD

ここまでお読みになっていただいた方のなかには、「ロクマル、ちょっと欲しくなっちゃったぞ」と感じている方もいるのではないでしょうか? そこでここからはランクル60を購入するときの相場感や注意すべきポイントなどについてお伝えします。

中古車市場の動向

ランクル60の中古車市場は、その希少性と人気から年々活況を呈しています。状態の良い個体は高値で取引されています。ただし、年式や走行距離、整備状態によって価格は大きく変動します。個体差が大きいため、必ず現車確認することをオススメします。

購入前のチェックポイント

1.ボディの劣化:錆びや腐食がないか、特にフレームやボディパネルの接合部を重点的に確認

2.エンジン状態:始動時の異音、排気ガスの色、オイル漏れなどをチェック

3.トランスミッション:変速時のショックや異音がないか

4.4WDシステム:各種モードが正常に作動するか、デフロックが機能するか

5.電装系統:エアコン、パワーウィンドウなどの電装品が正常に動作するか

6.サスペンション:異音や異常な振動がないか、可能であれば試乗する

7.内装の状態:シートやダッシュボードの劣化具合をチェック

ランクル60の価格帯

状態や年式にもよりますが、概ね150万円から500万円程度で取引されています。ZXは1300台程度しか生産されておらず、もともとの台数が少ないため、価格が高い傾向です。また、状態のいい個体は相場以上の価格がつくこともあります。

良質なランクル60をお探しなら、全国のフレックスのランクル店にご相談ください。ランクルのプロフェッショナルが最良の1台をお届けします。

購入後の注意点

1.車検と保険:購入直後の車検や自動車保険の手続きを忘れずに行いましょう。

2.初期メンテナンス:納車時にオイル交換やブレーキ点検などの基本的なメンテナンスを行うことをオススメします。

3.パーツの確保:交換が必要になりそうなパーツをあらかじめリストアップし、入手ルートを確保しておくと安心です。

4.専門店とのつながり:ランクル60はディーラーでも触ったことがないメカニックが増えています。知識と経験が豊富な専門店ならばいろいろな相談が可能です。

ランドクルーザー60が愛され続ける理由

ランクル60は、その堅牢性、信頼性、そして時代を超越しているところなど、大きな魅力がいくつもあり、今なお多くのファンに愛され続けています。現代の車には無い機械的な操作感や、シンプルながら機能的なデザインは、多くの人々の心を掴んで放しません。

5. 投資価値:状態の良い車両は、将来的に価値が上がる可能性がある

デメリット:

1. 維持費:燃費が悪く、税金や保険料も高めになる

2. 修理の難しさ:部品の入手が困難な場合がある

3. 現代の安全基準:最新の安全装備が搭載されていない

4. 快適装備の不足:現代の車と比べると、装備面で見劣りする部分がある

5. 駐車の難しさ:大型ボディのため、都市部での駐車に苦労することがある

充実したロクマルライフを楽しみましょう!

ランドクルーザー60(ランクル60) VX

ランクル60は、単なる移動手段を超えた、所有する喜びを与えてくれる車両です。クラシックカーとしての魅力と、実用的な4WD車としての機能性を兼ね備えたランクル60は、これからも多くの人々を魅了し続けることでしょう。

ランクル60の購入を検討する際は、メリットとデメリットを十分に理解し、自身のライフスタイルや予算に合うかどうかを慎重に判断することが重要ですが、現代の車にはない独特のスタイルや乗り味は、デメリットを補って余りあるものがあります。乗りたい!という情熱だけで乗り続けるには多少ハードルがあることは事実ですが、ポイントを押さえて、充実したロクマルライフを楽しみたいものです。

人気のランドクルーザー60

出典

  1. 重課後の税率【国土交通省・PDF】
  2. 重課に係る論点【環境省・PDF】

執筆者

熊崎 圭輔(くまさき けいすけ)
元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。

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