チーム全員の努力が実り、5年越しの栄冠を獲得! AXCR T1Gクラスで優勝しました! 【AXCR2024 LEG-6 カンチャナブリ→カンチャナブリ】 | フレックス

チーム全員の努力が実り、5年越しの栄冠を獲得! AXCR T1Gクラスで優勝しました! 【AXCR2024 LEG-6 カンチャナブリ→カンチャナブリ】

ランドクルーザーの記事|,,,,,

  • 投稿日:2024/8/19
  • 更新日:2024/8/19
AXCR2024 アジアクロスカントリーラリー2024 LEG-6 SS6 Kanchanaburi to Kanchanaburi

クラス優勝に向けて最後の戦いに挑みます

最終SS6のスタート時点で、同クラス1位との差は19分。最終ステージは短く、この差を縮めるのは簡単ではありませんが、チームは全力を尽くして挑む覚悟です。険しい森林コースと高リスクのハイスピードプランテーションエリアを攻略し、20分の差をどれだけ埋められるかが、最終的な順位を左右する大きな鍵となります。この最後の戦いに、全員が一丸となって挑みます。

前日夜、FLEXのメカニックと中央自動車大学校の生徒たちサービスクルーは、割れたリヤガラスの修理や室内に侵入した土砂の徹底的な除去、そして各部の点検整備を行い、最終ステージ決戦仕様のマシンを完成させ、万全の状態で送り出しました。現地改修を行って出撃したプラドには、過酷なステージを走り抜いてきた数々の傷跡が残っていますが、その勇姿は機能美にも似たかっこよさを感じさせます。

これまでの戦いの疲れがピークに達している中、クルー全員が祈るような気持ちでゴール地点で待機し、チームの成功を信じて見守ります。

一瞬たりとも気が抜けないラストステージ

90kmという短い設定のSS6を、最後まで気を緩めずに走り切れるかが、ラストステージの最大の試練です。常に冷静さを保ちながらも全力で攻める必要があり、ほんの一瞬の気の緩みがこれまで積み重ねてきた努力を無駄にする可能性もあります。集中力を最大限に高めて、最後の一秒まで戦い抜く覚悟が求められます。このステージは、ドライバー陣の精神力と技術の真価が問われる瞬間です。

アップデートした足回りと川畑選手の走りがピタリと一致

急な連続カーブが続く高速区間では、特に車両のコントロールが試されますが、川畑選手はその難所でも安定したハンドリングを見せました。激しいスピードにもかかわらず、車両はしっかりと路面に張り付き、コーナーを一つ一つ確実にクリアしていきます。

前半戦で不調だったサスペンションですが、後半戦に向けて大幅にアップデートした効果がこのステージでは顕著に現れました。前半戦で連日行った調整とメンテナンスの成果が如実に現れ、車両は揺るぎない安定性を保ち続けました。

川畑選手のドライビングがこの最終ステージでもまさに光りました。前半戦でチームに降り掛かったさまざまな呪いを全て薙ぎ払うような研ぎ澄まされた走りが、急な連続カーブや高速区間が続く難所で発揮されました。安定したマシンコントロールと正確なライン取りにより、一切のミスなくプラドを見事に操り続けることができる彼の経験と技術が、チームにとって大きな力となり、最終ステージでの戦いを優位に進める原動力となったのです。

冷静で的確なデイチャポン選手のナビ

デイチャポン選手は、わずかなミスも許されないプレッシャーの中で、ロードマップをしっかりと握りしめ、集中力を極限まで高めていました。彼の冷静なナビゲーションと的確な指示が、川畑選手の走りをさらに支え、複雑なセクションでもミスを最小限に抑えることができました。デイチャポン選手の緻密な準備と集中力が、この最終ステージにおいてもチームの成功を左右する重要な要素となっています。

最終ステージの終盤、チームは驚異的な追い上げを見せ、ついに先頭との差を2分以内にまで縮めました。ゴール手前では、ほぼ僅差の接戦が繰り広げられ、緊張感が一気に高まります。全員が固唾を飲んで見守る中、ゴールラインを越える瞬間が迫り、勝敗の行方は誰にも予測できない状況に。果たして、この激闘の末に栄冠を手にするのはどちらのチームか――その答えは、今まさに明かされようとしています。

大逆転! T1Gクラス優勝を獲得しました!

最終SS終了後、LEG-1からLEG-6までを合計したトータルタイム、最終順位が発表されます。そのオーバーオールの発表は、まさにドラマのような瞬間でした。

FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESは、最後の最後でクラストップを走行していたマシンを逆転、見事に2分差をつけ、クラス優勝を果たしました。最終SS6で起きた奇跡は、ドライバーの卓越した技術だけでなく、サポートクルーの絶え間ない努力と献身が生み出したものです。この勝利は、ドライバー、ナビゲーター、サービスクルー、そしてチーム全員が一丸となって成し遂げたものです。2000kmに及ぶ長い長い戦いの果てに掴んだこの栄冠は、何物にも代え難い最高の贈り物です。

5年前のアジアクロスカントリーラリーで2位に甘んじた悔しさを胸に、FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESはついにその雪辱を果たしました。今回のクラス優勝は、長年の努力と執念が実を結んだ瞬間であり、チームにとって格別の勝利となりました。

哀川翔総監督は、今回の勝利について「チームが一つとなって勝ち取った結果です。アジアクロスカントリーラリーを2011年から始めて、ようやく掴んだ勝ち星。まずはみんなにお疲れ様、そしてありがとうと言いたい」と語りました。この言葉には、長い年月をかけて積み重ねてきた努力と、チーム全員への感謝の気持ちが込められています。

まだまだチームの旅は続きます。次は、9月6日から8日にかけて北海道十勝エリアで開催されるラリー北海道 XCRスプリント1に出場します。この新たな挑戦に向けて、チームはさらに結束を強め、次の舞台での成功を目指します。

これからもFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES2 の応援をよろしくお願いします。

出典

  1. XCRスプリントカップ北海道【公式サイト】
  2. FLEX SHOW AIKAWA Racing【公式サイト】

執筆者

熊崎 圭輔(くまさき けいすけ)
元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。

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