【最新版】トヨタ モデリスタ ランドクルーザー70 ネオクラシック PX10:800台限定のレアモデル
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70系をベースにランドクルーザー40系を再現した特別なモデル
ランドクルーザー・ネオクラシックPX10は、ランドクルーザー40系の復刻を望むコアなランドクルーザーファンの声に応えて1997年に限定発売された、言わばトヨタ純正のコンプリートカスタムモデルです。当時、ランドクルーザーの組み立てを行っていたトヨタ系ボディーメーカーのアラコ(ランドクルーザー40系生産時代は荒川鈑金工業、後の荒川車体工業)により、同社の創業50周年記念事業として企画されたモデルでした。企画発案段階では、アラコに保存されていたランドクルーザー40系のボディー金型を再利用しての完全な復刻版製造も視野に入れた案が検討されたようですが、コストなどの諸事情により、当時の70系バン・ミドルホイールベース車のシャシーを利用したカスタムモデルとなりました。
注目のランクル70
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これを、やはりトヨタ系列会社の架装メーカーであるモデリスタが、同社のトヨタ・コンプリートカスタム・シリーズのPX10としてリリースしました。ちなみにこのモデリスタPXシリーズの4×4はこのほかに、ハイラックスサーフ130系(PX01)やRAV4(PX03)、ランドクルーザー90プラド(PX11)、ランドクルーザー80(PX20)などがありました。ランドクルーザーネオクラシックPX10は800台限定販売という形で市場に投入されましたが、現在の登録台数や現存台数は不明であり、ランドクルーザー史上でも上位を争うレアモデルとして扱われています。
ボディー&エンジン
フロントまわりは40系に忠実に再現
PX10のボディは、ベースとなったランドクルーザー70バン・2ドア・ミドルホイールベース(HZJ-73V)車のドアとリアゲート部分以外は新たに製作され、可能な限り40系に近づける努力が行われました。リアビューこそ、70系のイメージが拭いきれないフォルムとなりましたが、ボンネットやフロントグリルまわり、フロントフェンダー、バンパーなどは40系デザインにかなり忠実に作られています。また、ウインカー+車幅灯ユニットやフェンダーミラー、エンブレム等も当時のイメージのまま復刻され、ファンを喜ばせてくれました。
エンジンは、最高出力135PS/最大トルク28.5kgmを発生する1HZ型4.2リッター直列6気筒OHCディーゼルを搭載。トランスミッションは5速マニュアル、4速オートマチックの両方が用意され、もちろんトランスファーはローレンジを備える2速仕様でした。要するに中身はHZJ-73Vと変わらず…というよりそのものなので、70系バンの走行性能のそのままと言っていいでしょう。登録は1ナンバーの貨物登録となります。
インテリア
40系初期モデルの三角窓の復刻が嬉しい
インテリアは旧型プラドのインパネにアレンジを加えたデザインが施されました。鉄板むき出しだったランドクルーザー40系のインパネは、保安規準面で問題があり、復刻というレベルには達していません。しかし、オプションでボディー同色の“鉄板風パネル”を用意するなどの工夫も見られました。また、インテリアでもっともコダワリが感じられる部分は、ランドクルーザー40系初期モデルに見られた三角窓を設けているところでしょう。車内換気が瞬時に行えるなかなか機能的なこの三角窓は、実用的にも優れた装備と言えます。
ホールド性に優れ、腰痛対策にも有効な評価の高いシート
シートはごく普通のファブリック地のセパレートシートを標準装備としていましたが、当時のアラコのオリジナル商品だったAARシートがオプション設定されていました。ちなみにこのAARシートは、背もたれの中央部分にも関節が設けられているため腰の部分のサポートが微調整可能で、ホールド性に優れ、腰痛対策にも有効な評価の高いシートでした。なお、バン登録車のため、ラゲッジスペース確保の必要からリアシートは狭く、長時間乗るには辛いシートであったのは70系バンと同じです。
サスペンション&中古車市場
信頼性の高い70系の足回りを採用
サスペンションはベース車であるランドクルーザー70系バンと同一の前後リジッドアクスル+リーフスプリング。耐久性、悪路走破性とも、信頼の置ける70系のサスペンションなので、レトロな外観とは関係なく、オフロードに積極的にトライできる足回りです。また、カスタマイズの自由度が高いことも、リーフ&リジッドの楽しいところ。70系バンのアフターマーケットパーツがほぼそのまま流用できることも、この手のカスタム4×4の利点です。
滅多に市場に出てこないレアモデル
もともと数が少ない限定バージョンなので、昔からネオクラシックPX10はレアモデルの代表格として扱われてきました。当然、中古車市場での流通も少なく、見つけたらすぐに手に入れないと次にいつ見つけられるか見当が付かないモデルです。ただし、本当の意味でのクラシックカーではないので、コンディションさえ良ければ普通に実用車として使い倒せる…そんなところも魅力的な1台です。
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