トヨタ ランドクルーザー60(ランクル60):1980年〜1989年式の違いを解説。丸目と角目、エンジン、ワゴン登録も
ほぼ毎年のように変更が施されたランドクルーザー60
ランドクルーザー60は1980年(昭和63年)8月の登場から、1989年(平成元年)10月の販売終了まで、ほぼ毎年のように大小の変更が施されました。この時代はトヨタだけでなく他メーカーもクロスカントリー4×4やRVと呼ばれるカテゴリーの車が注目され、急激に進化していた時代です。ランドクルーザーも実直なワークホース(作業車)から脱却し、乗用車並みの快適さが求められはじめていました。
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ランドクルーザー60の年表
ランドクルーザー60の年式による仕様の変遷
自動車メーカーは改良を続けることで車をアップデートしていきます。トヨタはで年次改良と呼ばれ、目に見えない機能的な部分から内外装の意匠面まで変更が行わます。
ランドクルーザー60も同様で、当初は観音開きのみだったリアゲートが上下開きモデルも追加されたり、ディーゼルエンジンが2F型から3F-E型に変更されたり、クロカン4×4車として初のオートマチックトランスミッションが採用されたりと、1980年の登場から1989年の終売まで、9年間の販売期間中にさまざまな仕様変更が加えられました。
1980年8月~ ランクル60デビュー
ランドクルーザー56系の後継モデルとして、ランドクルーザー60系がデビュー。オプションのファブリックシートやチルトハンドル、間欠ワイパー、タコメーター等の上級装備が含まれた「Gパッケージ」が設定されました。
1981年10月~
観音開き式のみだったリアゲートに、上下開き式が追加で設定されました。パワーステアリングが採用されたのもこのタイミングからです。
1982年11月~
2H型直6ディーゼル搭載のHJ60Vが登場しました。これまでグレード設定がなく単一モデルだったランドクルーザーですが、初めてディーゼルモデルに「GX」というグレードを設定。GXにはリモコンフェンダーミラーが採用されました。この他、ディーゼルエンジン車に5速MTやハイルーフボディが採用されています。
1984年11月~
従来の2F型から進化した3F型エンジンを搭載したFJ62Vが登場しました。また、クロカン4×4初となるATがHJ60Vに採用。ガソリン車にも5速MTが設定されました。リアステップが新設されたのもこの時期です。
1985年10月~
2H型ディーゼルエンジンをターボ化した12H-T型エンジンを搭載するHJ61Vが登場しました。この時期にランドクルーザー60系の最上級グレードであるVXがラインナップに追加されています。VXには前後マニュアルデフロックがオプションで設定されました。また、12H-T型、2H型搭載モデルに4速ATが追加されています。
1986年8月~
3B型ディーゼルを搭載するBJ60Vが生産終了。この後、ランドクルーザー60のディーゼルは直6モデルのみになります。
1987年8月~ 後期 角目登場
全車マイナーチェンジにて丸目2灯から角目4灯ヘッドランプに変更され、ワイドタイヤ(31X10.50R15 LT)を標準としていたバンVXにはオーバーフェンダーが採用されました。
1988年8月~ ワゴン(3ナンバー)登録車登場
3F型エンジンのキャブレターをインジェクションに換装し電子制御化した3F-E型ガソリンが登場。このエンジンを搭載したVXワゴン(FJ62G)が追加されています。シリーズを通じて唯一の3ナンバー乗用車登録モデルとなりました。
ランドクルーザー60はフレックスのランクル店にお任せください
ランクル60というとかなり古い車のようにも感じますが、最終モデルは平成元年まで販売されていました。代替わりしたランクル80はグッとモダンになりましたが、ランクルらしい質実剛健さや、レトロな雰囲気を求める方はランクル60もオススメです。「ランクルは世界中のどこで壊れてもなんとか修理できる」という話がありますが、このランクル60とランクル70がそれができる最後のモデルとも言われています。
車齢が最終モデルで35年、もっとも古いモデルでは44年前の車になります。ランクル60は元来タフな車ですが、しっかりとしたメンテナンスを定期的に行うことで、その魅力を末永く味わうことができます。「欲しいけど、壊れるのでは?」「維持していけないのでは?」と購入や所有にご不安を感じている方は、ランクルのプロフェッショナルが揃うフレックスのランクル店にぜひご相談ください。
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