【車好きがこだわる】2017年7月からのトヨタ ハイエースワゴン横向きシートの法改正って何? 人気の3ナンバー車中泊仕様はどうなる? | フレックス

【車好きがこだわる】2017年7月からのトヨタ ハイエースワゴン横向きシートの法改正って何? 人気の3ナンバー車中泊仕様はどうなる?

ハイエースの記事|,,,

  • 投稿日:2017/2/21
  • 更新日:2018/10/10
ハイエースワゴンVer.6

2017年7月から10人乗りハイエースで横向きシートが登録できなくなります

ハイエースオーナーの間ではすでに話題になっていますが、2017年の7月26日以降3ナンバー5ナンバー乗用車の横向き座席の登録ができなくなります。「3ナンバー? 1ナンバー? どっち?」と思う方もいるでしょうけれど、ハイエースでの法改正の対象になるのは3ナンバー登録のハイエースワゴンで、1ナンバーか4ナンバー登録ハイエースバンは後述しますが法改正対象外です。なお、ハイエースのナンバー区分について知りたい方はこちらの記事をご覧くださいませ。話を戻しますと、今回の法改正の対象はノーマル車両には関係はなく、フレックスが販売しているオリジナルシートでカスタムされた車両のうち、横向きシートを装備したハイエースワゴンになります。ハイエースワゴン用オリジナルシートは乗車定員の確保と快適な車中泊を両立させるため、横向きシートを採用しています。この横向きシートが法改正対象となってしまうので現行ラインナップの多くが2017年7月26日以降は登録できなくなるんです。その法改正について店頭でお客様から多く質問をいただいていますので、こちらの記事で解説させていただきますね。

人気のハイエースキャンピングカー

ハイエースワゴン用横向きシート開発の背景と乗車定員の問題とは?

ハイエースワゴンVer.1

今回の法改正の対象になるのはハイエースワゴン用シートのみ

もともとフレックスが車中泊も可能なオリジナルシートを開発したキッカケは「車内で調理などはしない」、「ちょっと出先で車中泊ができればいい」というライトユーザー向けでした。「本格的なキャンピングカーを買うほどではない。でも快適な車中泊も可能な車が欲しい」そういった要望に応えるかたちでハイエースで車中泊仕様のオリジナルシートアレンジ車を製作するようになりました。その過程でハイエースワゴン用には横向きシートを開発、車中泊仕様のハイエースを販売していたんですね。しかし、車中泊仕様ハイエースワゴンの製作に欠かせない横向きシートが今回の法改正で登録できなくなるというわけです。なお、上述もしましたが、ハイエースバン用の車中泊仕様のシートは今回の法改正対象ではありません(ハイエースバン用シートではベッドアレンジ可能なスペースは通常はベッドを収納し、荷室スペースとなっており、乗車スペースではないため)。

ワゴン用横向きシートは乗車定員を減らせばそのまま販売できないの?

今までハイエースワゴンに横向きシートを設置し乗車定員を10人乗りのままにしていたのは、乗車定員の変更登録が簡単ではないからでした。メーカーは10人乗りを想定してハイエースワゴンのブレーキや横滑り防止装置を開発しており、乗車定員を変更してしまうとブレーキと横滑り防止装置にも変更を加える必要があり、安全基準に達している証明作業も必要です。そのため、法改正後も従来のシートを乗車定員を変更する形で販売し続けることはできないんですね。乗用3ナンバー登録の車中泊仕様ハイエースワゴンだと、オリジナルシートを販売している会社のほとんどが横向きシートを展開しています。そのため、今回の法改正はフレックスだけが悩んでいることではありません。ちなみに7月25日までに初年度登録が完了しているハイエースに関しては規制の対象にはならないのでご安心ください。横向きシート仕様のハイエースが欲しい方は2017年7月21日以前に初年度登録された中古車を選んでくださいね。

法改正の対象にならないキャンピングカー登録(8ナンバー)と乗用との違いは?

海外で見かける本格的なキャンピングカー

長期間の車中泊旅行や快適性を求めるなら8ナンバーのキャンピングカーがいいけれど…

ここ数年のアウトドアブームの影響もありキャンピングカーの人気は年々高まっています。一般社団法人日本RV協会が発行した「キャンピングカー白書2016」によると、キャンピングカー業界全体の売り上げは357億円、登録台数は95,100台となっていて2012年より125パーセント増え、過去最高を記録しています。しかし、販売されているキャンピングカーの多くは上の写真のような本格的なキャンピングカーではありません。ここ最近人気が急上昇中なのは本格的な見た目の8ナンバー登録のキャンピングカーではなく、見た目は一般車と変わらない車中泊仕様の車です。これが全体の36.8パーセントにもなり、ハイエースワゴンベースのオリジナルシート車もこちらのカテゴリーに含まれます。普段のお買い物にも気軽に使えて、ルーフも低いのでそれほど車高を気にしなくて良いなど使い勝手が良いこと、価格も本格仕様のキャンピングカーより手頃なことが人気の理由です。これが今回の法改正で登録できなくなってしまうのですから、とても大きな問題というわけです。

8ナンバー登録のハイエースの車内

ハイエースを8ナンバー登録にするのは可能 ただし、条件が厳しい

実は、今回の法改正で対象にならないクルマがあります、それは8ナンバー登録(キャンピングカー登録)車で、この登録方法であればハイエースでも法改正後の横向きシート装着が認められます。ただし、ハイエースのミドルルーフをキャンピングカー登録にするのはとてもハードルが高いんです。キャンピングカー登録をするにはいろいろな条件がありますが、ハイエースのミドルルーフだと一番問題になってくるのが室内高で、『調理台等は床面から上方には有効高さ1.600mm以上の空間を有していること。』と決まっています。一般的にオリジナルシート車のベースとして使われるハイエースワゴンのミドルルーフは室内高が1390mmしかありませんので、この高さをクリアするには調理台前の床を掘り下げるかポップアップルーフ(屋根がアコーディオンのように開く装置)を付けなければなりません。他にも給排水設備やコンロの設置要件など規定があり、とにかく費用がかさみますから現実的ではありません。という訳で、車中泊も快適にできて、お買い物にも気軽に使いたいという人にはやっぱり3ナンバー乗用登録のシートアレンジ車が必要なんですね。ちなみに、フレックスでは8ナンバー登録のハイエースキャンピングカーも販売していますよ。本格的なキャンピングカーをハイエースで、という方はこちらのハイエースMODERNのシートアレンジページをご覧ください。

フレックスオリジナルシートアレンジ”ARRANGE”シリーズのフォトギャラリー

今ならまだ間に合う! 自分にピッタリなシートアレンジのハイエースをGETしよう

フレックスでは色々なシートアレンジ車を豊富にそろえて、みなさんをお待ちしています!

冒頭でもお伝えしましたが、法改正で横向きシートが登録できなくなるのは2017年7月26日以降に初年度登録を受けた車両です。オリジナルシートを施工した新車を作るのであれば、まずは新車のオーダーからスタートしなければいけません。新車オーダーから内装施工にかかる期間は平均で3ヶ月~4ヶ月かかりますので、早めに車両購入&カスタマイズをオーダーしておくのをオススメします。フレックスではより多くの人にオリジナルシート施工済みハイエースをお届けするため、在庫を通常より多くご用意していますよ! フレックスのハイエース取扱店では、さまざまなオリジナルシートが施工されたハイエースを展示中なので、ぜひ最寄りの店舗に足を運んで自分だけに合ったオリジナルシートを見つけてみてくださいね。

ハイエースキャンピングカー オススメの新車・中古車在庫

執筆者

武内 祐徳(たけうち ひろのり)
モトクロス/エンデューロなどダート系2輪レース参戦を趣味としており、マシンを運ぶためのトランスポーターとしてハイエースを所有。学生時代に建築を学んできた知識を活かし、自らハイエースの内装カスタムなども手掛ける。ハイエースやランクルの素晴らしさを多くの人に知ってほしいと自動車ウェブメディアの編集者へ転身。得意な車種はハイエース/ランドクルーザー/ロードスター/ジムニーなど。

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