キャンピングカーなら8ナンバー登録がオススメな理由
アウトドアやキャンプなど、自然の中で遊んだりリラックスする過ごし方が人気になりました。乗用車でも十分キャンプに行くことはできますが、キャンピングカーならばもっと快適に過ごすことができます。そこで最近話題になっているのが「8ナンバー登録」です。
8ナンバーキャンピングカーのメリットは?
他のナンバーでもキャンピングカーの装備を積むことはできますが、わざわざ8ナンバーの特種用途自動車として登録する意味はあるのでしょうか?まずは8ナンバー登録のメリットから解説してみましょう。
メリット1:自動車税が安い
8ナンバー登録のキャンピングカーは、他のナンバーと比較して自動車税が安いというメリットがあります。8ナンバーは特種用途車両という分類で、パトカーや消防車、救急車といった緊急自動車や、選挙カーや街宣車なども同じ枠組みです。
8ナンバー登録の車両は、同じ排気量の自家用車よりも自動車税が2割ほど安く設定されています。例えば、排気量2リットルのエンジンを搭載した8ナンバー登録のキャンピングカーと自家用車(5ナンバーもしくは3ナンバー)では、年額で7,200円の差があります。自動車税は毎年4月1日時点の自動車の所有者が支払う税金なので、所有年数が長くなるほどその差額はランニングコストとして効いてきます。
総排気量 | 自動車税額 | 差額 | |
8ナンバー登録 キャンピングカー |
自家用車 (エコカー減税適応前) |
||
1リットル以下 | 20,000円 | 25,000円 | 5,000円 |
1リットル超、1.5リットル以下 | 24,400円 | 30,500円 | 6,100円 |
1.5リットル超、2リットル以下 | 28,800円 | 36,000円 | 7,200円 |
2リットル超、2.5リットル以下 | 34,800円 | 43,500円 | 8,700円 |
2.5リットル超、3リットル以下 | 40,000円 | 50,000円 | 10,000円 |
3リットル超、3.5リットル以下 | 45,600円 | 57,000円 | 11,400円 |
3.5リットル超、4リットル以下 | 52,400円 | 65,500円 | 13,100円 |
4リットル超、4.5リットル以下 | 60,400円 | 75,500円 | 15,100円 |
4.5リットル超、6リットル以下 | 69,600円 | 87,000円 | 17,400円 |
6リットル超 | 88,800円 | 111,000円 | 22,200円 |
このように、8ナンバー登録ならば毎年支払う必要がある自動車税を節約することができるので、家計にも優しいと言えるでしょう。
メリット2:自動車重量税が安い
車検時には自動車重量税を納付する必要がありますが、8ナンバー登録のキャンピングカーは普通乗用自動車よりも有利です。自動車重量税はその名の通り車両の総重量によって税額が決定しますが、8ナンバー登録の車両は車両総重量1トン単位であるのに対して、普通乗用自動車は0.5トン単位となっています。また、区分が1つ上がるごとに8,200円ずつ高くなるのは同じですが、8ナンバー登録の方が区分の幅が広いため、同じ重さの車でも8ナンバーの方が安くなります。
例えば、3トン以下の8ナンバー登録キャンピングカーの場合、自動車重量税は24,600円ですが、普通乗用自動車は49,200円となります。このことから自動車重量税も8ナンバー登録ならば節約することができます。
なお、ベッドやキッチンなどを装着すると、ベースとなる車両の総重量とは数値が変わりますが、装備次第では8ナンバー登録の方が自動車重量税が高くなる可能性もあります。
メリット3:キッチンやコンロ、ベッドなどの設備
キャンピングカーとして登録するには、車内に水道設備と炊事設備、そして就寝設備が必要になります。いわゆるキッチンとベッドです。もちろんキャンプ場にも水道や炊事場がありますが、車内にシンクやコンロがあればとても便利です。そして夜はテントを張ってコットや寝袋で寝ることになりますが、車内のベッドならば快適です。
なお、キャンピングカーとして8ナンバー登録する場合、これらの設備は「装着できる」のではなく「装着が必要」になりますが、炊事設備=コンロは常設でなくてもよく、ポータブルのカセットコンロでも問題ありません。
構造要件の緩和
2022年4月に、キャンピングカーの構造要件が改正されました。改正前まではキッチン前の室内高が1600mm必要でしたが、改正後は「調理台の高さが850mm以下の場合、天井の高さは1200mmでよい」となりました。なお、調理台の高さが850mmを超える場合は、従来通り天井の高さが1600mm必要になるので注意が必要です。
この改正ではもうひとつポイントがあります。これまで就寝設備は「乗車定員の3分の1以上(端数は切り上げることとし、乗員定員3名以下の自動車にあっては2名以上)」とされていました。改正後は「乗車定員の3分の1以上(端数は切り捨てることとし、乗員定員3名以下の自動車にあっては1名以上)」となりました。つまり、以前は最低でも2名分のベッドが必要でしたが、5名までの乗車定員ならば最低1名分のベッドがあればいいということになりました。
これらの改正により、車内レイアウトの自由度が上がり、ポップアップルーフやハイルーフ以外の車両でも、8ナンバーのキャンピングカーとして登録することができるようになりました。
メリット4:横向きシートが車検でOKになる
平成29年7月26日に道路運送車両法の保安基準が改正され、それ以降に製造される車両は横向きシートは不可になりました。貨物登録の1ナンバーと4ナンバー、乗用車登録の3ナンバーと5ナンバーなどがその対象となります。
しかし、8ナンバーはこの改正では除外されています。つまり、8ナンバーであれば横向きシートの装着が可能で、定員に含めていいということです。横向きのシートはベンチ状のものが多く、ベッドとして展開するのにも便利な形状です。
また、乗車定員の変更は面倒ですが、純正の定員が多くても横向きシートで定員はそのまま8ナンバーの登録をすることができます。
継続車検の期間が2年
1ナンバーと4ナンバーは貨物登録なので、初回の車検が2年で、それ以降は毎年車検が必要になります。いっぽう8ナンバー登録の場合は、初回こそ2年ですが、継続車検は2年に1回です。車検は法定費用がそれなりに掛かるので、1ナンバーや4ナンバーよりも8ナンバー登録のキャンピングカーの方がランニングコストを抑えることができます。
乗用車用のタイヤを装着することができる
貨物車両は、搭載する荷物の重量が重いため、LTタイヤと呼ばれる耐荷重の高いタイプを装着していないと車検を受けることができません。カスタム好きのオーナーはカッコいいホイールを履きたいと思うかもしれませんが、LTタイヤではサイズ的に選択肢が少ないというのが実情です。
いっぽう8ナンバー登録の場合は貨物登録にはならないため、乗用車用のタイヤを装着しても車検上の問題はありません。乗用車用のタイヤの場合、燃費性能がいいものやグリップ性能が高いものなど、走り方に合わせて選ぶことができます。またサイズも豊富なので、組み合わせるホイールが増えるというメリットがあります。
8ナンバーキャンピングカーのデメリットは?
キャンピングカーを8ナンバーの特種用途車両として登録する場合に、我々オーナーにはいくつかのデメリットがあります。
デメリット1:自賠責保険料が割高になる
8ナンバー登録とそれ以外の車両では、自賠責保険の料金が異なります。キャンピングカーは三輪以上の自動車という項目に該当するため、自賠責保険の24ヶ月契約を行った場合、自家用車の方が2330円安くなります。
8ナンバー登録のキャンピングカーの自賠責保険料金
8ナンバー | 36ヶ月契約 | 24ヶ月契約 | 12ヶ月契約 | 6ヶ月契約 | 1ヶ月契約 |
三輪以上の自動車 (軽自動車を除く) |
– | 19,980円 | 12,670円 | 8,940円 | 5,840円 |
軽自動車 | – | 11,290円 | 8,280円 | 6,750円 | 5,470円 |
その他のナンバーの自賠責保険料金
8ナンバー以外 | 36ヶ月契約 | 24ヶ月契約 | 12ヶ月契約 | 6ヶ月契約 | 1ヶ月契約 |
自家用車 | 23,690円 | 17,650円 | 11,500円 | 8,360円 | 5,740円 |
軽自動車 | 23,520円 | 17,540円 | 11,440円 | 8,330円 | 5,740円 |
トラック (営業用・最大積載量2トン超) |
– | 42,610円 | 24,100円 | 14,660円 | 6,790円 |
トラック (営業用・最大積載量2トン以下) |
– | 30,110円 | 17,790円 | 11,500円 | 6,260円 |
デメリット2:任意保険の加入が面倒な場合がある
一般的な自動車の任意保険は、自家用車に対して用意されています。ここで言う自家用車とは、次の8車種のことを指します。
自家用8車種
①自家用普通乗用車
②自家用小型乗用車
③自家用軽四輪乗用車
④自家用小型貨物車
⑤自家用軽四輪貨物車
⑥自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下)
⑦自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン以下)
⑧特種用途自動車(キャンピングカー)
8ナンバー登録のキャンピングカーも自家用車に含まれるので、任意保険の加入は可能1です。
しかし、現在主流になっているネット型(ダイレクト型)自動車保険は自動車メーカーの販売する一般的な乗用車を想定しているため、構造や装備が異なるキャンピングカーの保険見積もりがウェブサイト上ではできないことが大半のようです。8ナンバー登録のキャンピングカーで自動車保険を検討する場合は、カスタマーセンター等へ直接問い合わせるなど、通常の車よりも手間は掛かることになります。
デメリット3:初回車検の期間が短く、検査料が高くなる場合がある
新車で登録をした場合、8ナンバー車は初回車検が2年後、普通乗用車は初回車検が3年後なので、8ナンバーの方が1年早く初回車検を迎えます。その後の継続車検は普通乗用車と同じ2年なので、初回車検期間のみが短いことになります。
なお車検時に支払う法定費用は前述した通りですが、検査料が普通乗用車よりも高く設定されている場合があります。キャンピングカーは構造要件が異なるなど、点検項目が多いことも検査料が高い理由のひとつです。なお、依頼する工場によって検査料は異なりますので、一概にキャンピングカーだから高いというわけではありません。
8ナンバー以外のキャンピングカーもあります
キャンピングカーは8ナンバー登録だけではありません。次のナンバーで登録されたキャンピングカーもあります。就寝定員や就寝設備のサイズ、水道・炊事設備に関する要件などがないため、8ナンバーと比較するとレイアウトなどで自由度が高いのが特徴です。
1ナンバー:普通貨物自動車(例:トラックや大型バンなどの貨物車)
3ナンバー:普通乗用自動車(例:セダンやワゴンなどいわゆる普通の乗用車)
4ナンバー:小型貨物自動車(例:軽トラックや商用バンなど小型の貨物車)
5ナンバー:小型乗用自動車(例:コンパクトカーやコンパクトミニバンなど小型の乗用車)
しかし、同時に8ナンバー登録で受けられるメリットもなくなりますので、ご自身のライフスタイルに合った登録形式を選ぶのがいいでしょう。
キャンピングカーは8ナンバー登録がオススメ
キャンピングカーは、車中泊を快適で便利にするキッチンやベッドといった設備が装着されています。また、走行中の横向き乗車も可能なので、家族や仲間といっしょに大人数でキャンプを楽しみたいという人にもオススメです。
フレックスでも、「MOBY DICK(モビーディック)」シリーズ、「Wood Village(ウッドヴィレッジ)」、「various」という8ナンバー登録のキャンピングカーをラインアップしています。そろそろキャンピングカーが欲しいなぁと検討されている方は、車中泊やキャンプを充実させることができるキャンピングカーが揃ったフレックスまでご相談ください。8ナンバー登録車はもちろん、使い方にマッチした車をご提案いたします。
人気の8ナンバーキャンピングカー
-
- ハイエースバン 2.8 DX ロ...
- 2024
- 支払総額:606.5万円
-
- ハイエースバン 2.8 DX ロ...
- 2022
- 支払総額:649.5万円
-
- ハイエース 2.7 GL ロング ...
- 2024
- 支払総額:579.3万円
-
- ハイエースコミューター 2....
- 2024
- 支払総額:659.7万円
-
- ハイエースコミューター 2....
- 2024
- 支払総額:662.8万円
-
- ハイエースバン 2.8 DX ロ...
- 2024
- 支払総額:608.6万円
出典
シェア
この記事を読んだ方におすすめ
FLEXの更新情報を配信中
いつも「FLEX」をご覧いただきありがとうございます。Facebook、Twitter、LINE@ にて更新情報を常時配信しています。また新着モデルなどは、ソーシャルメディアの方にて速報として配信しています。ぜひご利用ください。