【最新版】トヨタ ランドクルーザーとFJクルーザー:自分でできるDIYメンテナンス
愛車を深く知るにはうってつけなDIYメンテナンス
修理やメンテナンスは、行きつけの整備工場やショップに全てお任せ…、というランドクルーザーやFJクルーザーのオーナーさんも多いことでしょう。ただ、簡単な作業やわずかな手間でできる範囲の整備、メンテナンスであれば、時間やコストの節約にもなり、何より愛車への愛着も深まることでしょう。整備士資格が無いと触れない部分や難しい整備以外なら、たとえ最新型のランドクルーザーやFJクルーザーであっても、自分の手で整備、メンテナンスできる部分は実はたくさんあるのです。愛車との絆を深め、より愛車を知るためにも、まずは簡単な整備から始めてみませんか?
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エンジンオイル交換
消耗品の交換や駆動系のグリスアップ等、自分でできるメンテナンスとしてポピュラーな整備はいくつかありますが、その代表格と言えばエンジンオイル交換でしょう。エンジンオイル交換は、整備工場にあるリフトなどの特別な設備や整備士資格がなくても、最低限の工具と場所さえあれば実施できるメンテナンスで、作業自体もけっして難しいものではありません。特にランドクルーザーやFJクルーザーのような車高(地上高)の高いクロスカントリータイプ4WDの場合は、乗用車やスポーツカーのようなジャッキアップも不要で、作業しやすいケースが多いのです。
ここではサンプル車両としてFJクルーザーを採り上げました。FJクルーザーの実際の作業手順を見てみましょう。なお、サンプル車両は北米仕様車(左ハンドル)で、国内仕様車に設定のないマニュアルミッション車です。そのため、国内仕様車と左右が逆になっていたり、一部形状が異なる部分もありますが、基本的な作業は国内仕様のFJクルーザーおよびランドクルーザープラドのV6ガソリン搭載車と共通です。オイル交換のタイミング(走行距離や期間)に関しては、車種によって指定されているのでマニュアルや整備解説書をチェックして下さい。
作業手順
アンダーガードの取り外し
FJクルーザーの下まわりには、エンジンやオイルパンを汚れや障害物との接触から保護するスチール製のアンダーガードが装着されています。これを外さずに作業することも可能ですが、外した方が効率良く作業できるので、ここではアンダーガードを取り外して作業を進めます。
古いエンジンオイルを抜く
オイルパンのドレンボルトを外してエンジンオイルを抜きます(ドレンプラグを取り外しには14㎜のレンチが必要)。冬場、エンジンが冷えている時は、数分アイドリングするか、軽く走行してエンジンオイルを温めておくと、短時間でオイルを抜くことができます。また、オイルを抜く前に、ヘッドカバー上にある給油口のフタ(オイルフィラーキャップ)が開くことを必ず確認してからドレン作業を開始しましょう。オイルを抜いてから、オイルフィラーキャップが開かない(きつく締まっているケースもあります)…という事態にならないようご注意下さい。なお、オイルを抜いているときにフィラーキャップを開けておけば、オイルを抜くスピードを早められます。
ドレンプラグのワッシャーを準備
FJクルーザーのオイルパンのドレンプラグには、ワッシャー状の金属製パッキンが付いています。写真左が使用済みで右が新品です。パッキンには皮膜がコーティングされていて密閉性を確保するように作られています。
ドレンプラグのワッシャーはできれば新品に交換
一度ドレンプラグを外すと金属製パッキンの被膜コーティングは剥がれてしまう場合があるので、一度外したパッキンの再利用はせず、新品と交換するのが理想的です。
ドレンプラグは締めすぎに注意!
エンジンオイルが抜け切ったら、ドレンボルトを締めます。このとき、締めすぎに注意しましょう。締めすぎるとネジ穴が壊れてしまい、ドレンボルトが締まらなくなってしまいます。
オイルエレメントはオイル交換2回に1度の交換がオススメ
FJクルーザーのオイルエレメント装着箇所には、オイルの受け皿が付いていて、交換作業がスムースに行えるよう対策されています。オイルエレメントの交換が必要な場合は、念のためこの受け皿の下に空き缶等をセットして、受け皿に出てきた廃油が溢れた場合に備えましょう。
オイルエレメントも締めすぎに注意
フィルターレンチ(車の用品店などで汎用品が販売されています)でエレメントを回して外し、こぼれた廃油を拭き取ってから新品のオイルエレメントをねじ込み、装着します。オイルエレメント装着はフィルターレンチで締め込みすぎないよう注意しましょう。トルクレンチが無く、正確な規定値で締められない場合は、まず手で締め込み、止まったところからレンチで半回転ほど締め込む…を目安にして下さい。
オイル注入は規定のオイル量に従ってください
最後に、オイルの量を測りゲージで確認しながら新しいエンジンオイルを注入します。オイル量は車種によって違いますし、オイルエレメント交換の有無でも量が違います。なお、オイル注入が終わったらエンジンを始動し、数分間アイドリングするか、あるいは軽く走行してからエンジンを止め、少し置いてから再度ゲージで油量を確認しましょう。アンダーガードを外して作業した場合は、これを装着して完了です。交換後は、ドレンボルト付近にオイルの漏れやにじみが無いかチェックするのを忘れずに。また、給油口のフィラーキャップの締め忘れにもご注意下さい。
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