初日は環境とマシンの習熟度を上げつつSS1をクリア。クラス4位フィニッシュと順調な滑り出し!【AXCR2024 LEG-1 スラタニ→スラタニ】 | フレックス

初日は環境とマシンの習熟度を上げつつSS1をクリア。クラス4位フィニッシュと順調な滑り出し!【AXCR2024 LEG-1 スラタニ→スラタニ】

ランドクルーザーの記事|,,,,

  • 投稿日:2024/8/13
  • 更新日:2024/8/13
AXCR2024 アジアクロスカントリーラリー2024 LEG-1 SS-1 Surat Thani to Surat Thani

前日の豪雨による冠水でSSが短縮されるなど、波乱の幕開けとなったAXCR20241 LEG-1。スラタニがスタートとゴールとなるループコースです。FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESチームは果たしてどのような走りを見せるのか。レース初日の模様をお伝えします。

D1コンビによる初陣!

ついに迎えたLEG-1は、スラタニからスタートしてスラタニに戻るルートで、リエゾン区間が約135km、SS1が約136kmというコースとなります。5年ぶりの復帰戦ということで、チーム全体に高い士気が漲っています。

AXCR2024 アジアクロスカントリーラリー2024 LEG-1 SS-1 Surat Thani to Surat thani

LEG-1は、ドライバーの川畑選手とコ・ドライバーのデイチャポン選手、ともにD1を戦ったコンビでの初陣となりました。アジアンラリーとしては短い距離ではあるものの、多様な地形や路面状況が含まれるため、技術と戦略が試される重要なセクションです。

LEG-1 Surat Thani to Surat Thani

AXCR2024 アジアクロスカントリーラリー2024 LEG-1 SS-1 Surat Thani to Surat thani

初日のLEG-1で、FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESチームは、今後のステージに向けて路面の特徴やロードブックの精度など、重要なデータを収集しました。コ・ドライバーはロードブックおよびラリーコンピュータを多用するステージ中の練度アップを行う一方、ドライバーにはマシンを壊さないように気をつけながらタイムを上げ、翌日リグループされるスタート順の上位に位置することが求められます。上位でスタートできれば比較的良い路面コンディションの状態で走行できるからです。LEG終了時点での着順はチームの戦略的にとても重要になります。

SS1は豪雨で冠水し、約36kmも短縮

初日のSS1(スペシャルステージ1)は、密林地帯からスタートし、川沿いのプランテーションを進むエリアです。このステージは、自然の厳しさを体感するようなコース設定が特徴で、選手たちは変化に富んだ環境でのドライビングスキルが求められます。

AXCR2024 アジアクロスカントリーラリー2024 LEG-1 SS-1 Surat Thani to Surat thani

SS1の距離は162.54kmの予定でしたが、前半の区間が豪雨による冠水で前日夜キャンセル。スタート地点が本来の場所から36.16km先にずらされ、ステージの走行距離は126.38kmに短縮されました。

AXCR2024 アジアクロスカントリーラリー2024 LEG-1 SS-1 Surat Thani to Surat thani

密林地帯では、木々が生い茂る狭いトラックが続き、湿度が高く路面がぬかるみやすい環境が待ち受けています。渡河エリアでは車両の制御が非常に重要ですし、スリッピーな路面ではタイヤのグリップ力が問われます。

AXCR2024 アジアクロスカントリーラリー2024 LEG-1 SS-1 Surat Thani to Surat thani

SS後半のコースは川沿いに広がるプランテーション地帯に入ります。ここでは比較的開けたエリアが続くドライコンディションのフラットダートが続くエリアですが、それでも地形や路面の変化があり、川に沿って進むために水はけの悪い場所やコーションレベル3の穴もあるため気が抜けません。実際他のエントラントはミスコースやスタックが多く、車両にかなりのダメージを負った車両もありました。

各チームはSS1からアジアクロスカントリーの洗礼を受けています。車両の安定性とスピードのバランスを取りながら、確実に進むことが求められます。

ホスピタリティの充実もラリーでは大切です

レグ中間のサービスポイントには、FLEXのメカニックと中央自動車大学校の学生によるサポートチームが先行。炎天下での作業で体力が削られる中、127号車が到着後すぐに万全なサポートができるように準備を行います。

さらにサービスポイントでは選手への食事も提供します。ホスピタリティの充実もラリーでは大きなポイントです。ドライバー2人はもちろん、チームクルーが休憩を取り、体力と気力を回復するためには必要不可欠な素材です。サービスポイントでは前回に続いてサポートいただいているコールマンさんのアウトドアギアが大活躍しました。

AXCR2024 アジアクロスカントリーラリー2024 LEG-1 SS-1 Surat Thani to Surat Thani

サービスポイントでは、ドライバーのリクエストで減衰力の調整を行ったり、次の区間に向けて給油をしたり、走行で汚れたマシンの洗車などを行います。これらの作業は競技中のトラブルを最小限に抑え、安定した走行を支えるとても重要なビットストップとなります。

LEG-1はクラス4位、総合20位でフィニッシュ

初日のLEG-1は、川畑選手とデイチャポン選手が厳しいコースに奮闘しながら、クラス4位、総合20位という結果でフィニッシュしました。

密林や川沿いのプランテーションを進む過酷なSS1でのサスペンションの問題やミスコースのリスクに直面しながらも、二人は冷静に対応し、チームの持てる力を最大限に引き出しました。

AXCR2024 アジアクロスカントリーラリー2024 LEG-1 SS-1 Surat Thani to Surat Thani

LEG-1の結果は、FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESチームにとってまずまずのスタートと言えるでしょう。初日の厳しいコンディションを乗り越えたことで、チーム全体が次のステージに向けて自信を深め、さらに上位を狙う意欲を高めています。

AXCR2024 アジアクロスカントリーラリー2024 LEG-1 SS-1 Surat Thani to Surat Thani

次のステージでは、今回得られたデータと経験を活かして、さらに順位を上げるための戦略を練り直し、引き続き全力で挑むことが期待されます。川畑選手とデイチャポン選手のチームワークと技術が、今後のレグでどのように発揮されるのかに注目です。

LEG-2はホアヒンが舞台

明日8月13日は、長いリエゾン区間を経てホアヒンまで向かいますが、リエゾンの中間地点でSS2を走行する予定になっています。リエゾンは単なる移動区間ではありません。この区間もラリーの一環であり、到着のタイムも指定されています。もちろんSSよりは速度が低いため、ドライバーたちは少しリラックスはできると思いますが、自身のコンディションと車両の準備を整える貴重な時間にもなります。そして到着後すぐにSS2での競技が待ち構えているため、集中力を切らさずに維持することが重要です。

AXCR2024 アジアクロスカントリーラリー2024 LEG-1 SS-1 Surat Thani to Surat Thani

FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESチームは、これまでの経験を活かし、SS2でのさらなる好成績を狙います。引き続き、応援よろしくお願いします。

出典

  1. AXCR2024【公式サイト】

執筆者

熊崎 圭輔(くまさき けいすけ)
元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。

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