【最新版】トヨタ ランドクルーザーの維持費はどれくらいかかるの? 徹底解説します | フレックス
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ランドクルーザーと言えばディーゼルだったが現在はガソリンが主流

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20系や55/56など初期モデルを除き、歴代ランドクルーザーにはガソリンとディーゼルの2種類のエンジンが用意されてきました。最初にディーゼルエンジンを搭載したのは40系になります。1970年代のオイルショックを契機に国内でのディーゼル需要が急増し、それを機にエンジンの改良も進み、高性能化の道を辿ります。40系、60系、70系など同時期に複数のディーゼルをラインナップしていたモデルもあり、ランドクルーザーと言えばディーゼル、と言われるほど主流になっていきました。頑丈なラダーフレームやリジッド・アクスル、年々大型化するボディなど重量増が避けられない構造から、低回転域で太いトルクを発生させるディーゼルエンジンとランドクルーザーは非常にマッチングが良く、経済性に優れていました。だからこそ国内で爆発的に売れたのでしょう。ガソリン車は多くの輸出国で人気が高かったのですが、燃費の悪さはどうしようもなく、国内では普及しない時期が続きました。

ガソリン車の普及が進んだのはNOx・PM法施行以降

状況が変わったのは2002年の自動車NOx・PM法施行以降になります。それまで比率の低かったガソリンエンジンの形勢が一気に逆転し、ランドクルーザー100、プラドでもガソリン車が主流へと躍り出ます。国内ではディーゼルしかラインナップのなかった70系については、国内販売終了せざるを得なかったほどでした。そのため、現在市場に出ている中古車では2000年付近まではディーゼル車が多く、それ以降ではガソリン車の比率が高くなっています。

ガソリン車のランクル在庫

ランドクルーザーのメンテナンス・車検

整備次第では良好なコンディションに保つことができる

一般的な乗用車なら市場価値を失うような年式でも、ランドクルーザーの場合は価値があまり下がらず、かえって希少価値が認められていることもあります。もともとの設計が頑丈で耐久性が高いため、整備次第でいつまでも良好なコンディションに保つことができるからです。ただし、カスタマイズの自由度が高いため、DIYによる改造が施されたランドクルーザーもありますし、オフロード走行で酷使された車両も見受けられます。ちょっとやそっとの使い方で致命的な損傷を受けるほどヤワな車ではありませんが、中古車を選ぶ際は慎重にチェックしてください。ただし、ランドクルーザー乗用車とは構造的に大きく異なっています。4WDシステムなど整備に特殊な知識や経験が求められる部分も多く、メンテナンスや車検はできるだけ専門店に任せるようにしましょう。

ランドクルーザーの保険と防犯

一時期ほどの盗難被害はないが、用心は忘れずに

ランドクルーザー100の車両盗難が多発した一時期は車両保険への加入条件が厳しくなったり、費用が上がったりする現象が見られました。現在は一般的な条件と変わらない程度に落ち着いてきました。イモビライザーなど盗難防止装置が充実し、かつてほど窃盗犯に狙われにくくなっているためでしょうか。とはいえ、車両盗難被害車リストの上位にランキングされている状況は変わっていません。また、高額車両なだけにナビゲーションなどの高級装備装着率が高く、車上荒らしの被害にも遭いやすい傾向もあります。晴れてランドクルーザーオーナーとなる際は、保管場所や駐車場所を慎重に検討し、車両を離れる際は必ずキーを携帯するなど用心を忘れないようにしてください。

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執筆者

武内 祐徳(たけうち ひろのり)
モトクロス/エンデューロなどダート系2輪レース参戦を趣味としており、マシンを運ぶためのトランスポーターとしてハイエースを所有。学生時代に建築を学んできた知識を活かし、自らハイエースの内装カスタムなども手掛ける。ハイエースやランクルの素晴らしさを多くの人に知ってほしいと自動車ウェブメディアの編集者へ転身。得意な車種はハイエース/ランドクルーザー/ロードスター/ジムニーなど。

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