リノカに乗っているのはどんな人? どんな風に乗っているの?
リノカチームは、日々リノカをつくるために東奔西走していますが、そもそもリノカは
「育てるクルマ」。ぼくたちの元を旅立ってからが本番です。きっと納車したあとも、色々な工夫がこらされているはず。リノカのさらなる進化のためにも、どんな人が、どんな暮らしの中でリノカを育てているのか知りたい! というわけで、リノカのユーザーさんのもとへ取材に行ってきました。
今回、お話を伺ったのは、奥様と愛犬・マル子ちゃん(8歳・女の子)と神奈川県葉山に暮らし、グラフィックデザイナー/DJとして活躍する冨安修一さん。
そんな冨安さんの現在の愛車は、リノカのハイエース、コーストライン(その名も「ギンちゃん」)。
後編では、冨安家のこだわり満載、ギンちゃんの魅力に迫ります! 夫妻にとっても、マル子ちゃんにとっても快適な車内空間とは……? 工夫が凝らされたインテリアは、参考になること間違いなし。愛犬家は必見です!
この顔さえあれば!
━━━コーストラインのデザインの、どんなところが好きですか?
まず、ハイエースのボディデザインが素晴らしいですよね。余計なことをしていなくて、シンプルで機能美がある。しかも、コーストラインは、50系ハイエースのイメージが引き継がれているじゃないですか。50系のアメリカンな雰囲気が格好良いなと思っていたので、この見た目は僕にとっては究極です。フロントグリルのTOYOTAロゴの大きさも絶妙だし、トヨタへのオマージュとしての愛がある。ちゃんとデザインとして成立していますよね。
━━━「ギンちゃん」を作り上げる上で、心がけたことはありますか?
これまでは車にステッカーをベタベタ貼るのが好きだったんですけど、今回は貼っていません。「この顔さえあれば、余計なものは必要ないな」と思ったんです。だから、カスタムもやりすぎないようにしようということで、タイヤとホイールはシンプルなものにしてもらいました。車高もノーマルです。ボディカラーも、個性的な色も可愛いけど、僕たちにはシルバーが合っていると思っています。ナルディのステアリングもお気に入り。初めて買った車もそうだったので、運転していると懐かしくて、なんだか嬉しいんですよね。
みんなが快適な空間を目指して
━━━インテリアのこだわりを教えてください!
自分たちとマル子が快適に過ごすために、色々と工夫しながら手を加えています。まず、3人横並びで座りたかったので、コンソールボックスを外して、そのスペースにドライブボックスを設置したマル子専用の座席を作りました。底の面ファスナーと、リールで固定しています。
マル子がいるので、シートは合皮素材です。運転席と助手席には回転パーツを付けていて、回転させると、2列目シートと向かい合う形にできます。ここでお茶したり、休憩したりと、かなり理想に近いダイニング空間ができました。テーブルを使わない時は、2列目シートの真ん中に固定させて、肘置き兼サイドテーブルっぽくしています。
あと、1列目と2列目の間には、カーテンレールを付けてもらいました。プライバシーが守られるし、エアコンが最小限で済むのも嬉しいポイントです。バックミラーが後方カメラとドラレコになっているので、カーテンを閉めていても運転できるようになっています。
それから、マル子と一緒に旅をしたくても、泊まれる場所が限られてしまうので、車の中で寝られるように、ベッドキットも付いています。もちろん、マル子用のベッドも置いています。
車内空間は、マル子もすごく気に入っていますよ。友人とキャンプへ行く時にも、友人のワンちゃん達がみんな乗りたがるんです(笑)。荷室の視界が開けていて、外がよく見えるから安心するみたい。3匹で乗っていても、余裕でのんびりしていますよ。その間、僕らは外で焚き火をしていたり。それぞれの場所でのびのびと過ごせるのが良いですね。
ギンちゃんとともに、日本中を旅したい!
━━━ギンちゃんでお出かけした中で、一番の遠出はどこですか?
和歌山県の熊野大社です。最初、九州に行こうって計画を立てていたのに、台風の影響でフェリーが運休してしまって……。道中遊びながら、美味しいものを食べながら、車中泊で1週間くらいかけて行きました。小さい冷蔵庫を持ち込んだり、試行錯誤しながら車中泊を楽しんでいます。犬と一緒でも、気兼ねなく自由に旅ができるのが良いですね。全国のあちこちに友人がいるので、ギンちゃんに乗ってみんなで会いに行けたら楽しいだろうなぁ。今度こそ、九州まで足を伸ばして、長崎の「おくんち」を見に行く計画も立てているんですよ。愛犬家にとって、ハイエースは最高の車だと思います。
ご協力ありがとうございました!
無茶なお願いにもかかわらず、快くお引き受けしてくださった冨安さん! 結局、まる一日かけて取材をさせて頂いたというか、完全におもてなし頂いてしまった感じで、申し訳なさ50パー、感謝感激150パーの計200%嬉し涙いっぱいの一日でした。100年前からの旧友のように迎え入れて下さったやさしさに、デザインというのはコミュニケーションそのもの、人と人をつなげるお仕事なんだなあと、深く感じ入りました。自分を押しつけることなく、誰かとなにかをつくる楽しさを知っている冨安さんだからこその、リノカの育て方を見て、これからのリノカのあり方について色々考えさせられました。本当にありがとうございました。奥様もマル子ちゃんも、本当にありがとうございました! ぜひまた会ってください!