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2022.10.5

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【Vol.79】大冒険のその先に見えたもの

2022.10.5

連載:Renoca Adventure

シンデレラゴリラ女子の自己紹介

初めに、このブログを書いているお前は誰なんだ?とツッコミを入れられる前に、自分でツッコミを入れておこうと思います。
神谷理紗と申します。名前よりも名字の方で呼ばれることが多いけど、ここ最近は名前でも名字でも呼ばれず、あーちゃんと呼ばれることが多いです。私の名前と1ミリも被らない”あーちゃん”というニックネームは、先輩から似ていると言われたPerfumeのあ〜ちゃんからきていて、ニックネームの由来を話すと初対面の方には一発で顔とニックネームを覚えてもらえるのでありがたいですが、Perfumeのあ〜ちゃんとPerfumeファンには心から申し訳ないといつも思っています。職業は会社員で、週5日フルタイムで働いています。残業はそこそこ多い、忙しい部署です。 昔はふわふわしたスカートやハイヒールを履き、ネイルをするのが好きな普通のOLでした。今はネイルもハイヒールもやめてラフな格好をすることが多くなりましたが、やっぱり普通のOLをやってます。 最近はオフィスではなく自宅で仕事をしているし、レディかどうかはまた別の話だけど。

学生時代の運動経験はほとんどなし。高校時代に期間限定で体育祭の応援団(大学の応援団に近いもの)に入って体を動かしていた程度の運動レベルで、社会人になってから先輩に誘われて皇居ランを始め、同期に誘われて登山を始めました。 趣味レベルで続けていたランニングと登山だったのに、何を血迷ったのか、パラグアイで開催されるアドベンチャーレース世界選手権の選考会を目にして、直感と勢いだけで応募してしまった。あまりの急展開に、周りの友人達はドン引きしていた。世界に挑戦することを決めたのは自分なんだけど、いきなり世界を救う冒険に旅立てと指名されたドラクエの勇者は、こんな気持ちだったのだろうか。勇者が指名されるまでにしっかり冒険の準備ができていたのかも心配になってしまう。あの冒険って相当な距離歩いてますけど。
筋トレも社会人になってから始めた趣味の1つで、今年は結果にコミットしようと決めて、今年1月にパワーリフティングジムに入会したところだったが、この時、数ヶ月後に自分がバーベルではなくMTBを持ち上げることになるなんて微塵も考えていなかった。でも武田コーチ、MTBを持ち上げる練習はパワーリフティングの練習にもなっていると信じてます。完全に苦し紛れの言い訳ですが。

体を動かすことが趣味の普通の女子が、突然アドベンチャーレース世界選手権のメンバーとしてパラグアイへ行くことになったため、私のことを”シンデレラゴリラ女子”と称した友人がいる。なかなか絶妙な表現をしてくれたけど、私はゴリラではないし、鍛えているけどゴリラほどの筋肉もないためゴリラに失礼だと思う。残念ながらドレスを着て舞踏会にも行っていない。どちらかと言うと、戦闘服を着て武道会に行ってきた方が正しいかもしれないけど。
そんな(他称)シンデレラゴリラ女子がパラグアイのアドベンチャーレース世界選手権に参加した感想を書いてほしいと田中正人さんから急遽依頼があり、パラグアイからの帰国中、ダラスから成田までのフライト時間を使って何とか自己紹介を書ききったところだ。機内は仮眠モードで真っ暗。よーきさん、ヨネくん、てっちゃんは隣で爆睡している。私も寝かせてほしい。鬼軍曹の鬼軍曹っぷりには反抗して、一度仮眠してから続きを書こうと思います。

誰でもゲームの主人公になれると感じた世界選手権

誰でもゲームの主人公になれると感じた世界選手権

さて、今回のアドベンチャーレース世界選手権の感想を、シンプルに表現してしまおうと思う。 ズバリ「誰でもできる」だ。いやほんとに。なぜなら、私には何一つ特別な能力はなく、特別なトレーニングはしていないから。悪魔の実も食べていないし、忍術も卍解も習得できていない。 ただ、あえて補足するなら、アドベンチャーレースに挑戦するために自身の課題を1つずつ解決していくための努力はしたし、その努力をフォローしてくれる周りの方々に恵まれていた。ありがたいことに、必要な時にタイミング良く手を差し伸べてくれる方々が多くいた。決して自分1人の力ではなく、周りの方々に支えられて自分が今この場所にいるのだと実感している。

これまでカヤックもMTBも、2日以上のロングトレイルも経験したことがなかった私が選考会に応募してからの半年間は、どこぞの少年漫画のように、自分がパラグアイで戦うためにやるべき特訓の機会が降ってくる不思議な状態が続いていた。それは、まるで誰かに、ゲームのコントローラーを使って私が最適な行動を選択するように操作されているような、心地良い感覚だった。そして、実際に操作されるがままに消化していった特訓の成果は、パラグアイの大自然に通用してしまった。きっと、私という主人公がアドベンチャーレースに挑戦するというゲームは、初めからパラグアイのレースでフィニッシュ地点に笑顔で立つハッピーエンドが決められていたんだと思う。

ビッグウェーブに乗って次に目指すもの

他の人があまりやらないようなことばかりやっていると必ず聞かれる「何を目指しているの?」という質問。 私には、何を目指すか決めるためにする行動のルールがある。チャンスは必ず逃さないこと。迷ったら必ずやる方に倒すこと。やらない後悔よりやる後悔。乗るしかないこのビッグウェーブに、だ。目指すものは、ビッグウェーブに乗った先に見えてくる。ビッグウェーブに乗らないと、何かを目指すことすらできなくなってしまう。 そんなのもったいなさすぎる。正直、イーストウインドというチームは私にとってビッグすぎるウェーブで、既に溺れかけている状態なのだが、パラグアイで誰もができるわけではない素晴らしい経験をして、今こうしてブログを書かせてもらえることを光栄に思っています。荒波のなかで必死に息継ぎをしながら。

ビッグウェーブに乗って次に目指すもの

そして、パラグアイのアドベンチャーレース世界選手権というビッグウェーブに乗り終わった今、何を目指しているの?と聞かれることがあれば、私は迷わず即答できる。 来年のアドベンチャーレース世界選手権、南アフリカだ。次のビッグウェーブは既に始まっている。 今度は、パラグアイのレースを応援してくださった多くの方々の力も借りて、更なる大波に乗りに行こうと思う。パワーアップして1年後、新たな大冒険のスタートだ!

神谷 理紗さん

著者:神谷 理紗RISA KAMIYA

通称あーちゃん。由来は、先輩に似ていると言われたPerfumeのあ〜ちゃんから。
2022年のアドベンチャーレース世界選手権女性メンバー選考会をきっかけにアドベンチャーレースの世界に飛び込み、Team EAST WINDのメンバーとして海外アドベンチャーレースExpedición Guaraníに出場する。趣味は筋トレとサウナ。