初めの一歩
2022年3月26〜27日に岡山県美作市で行われた「上山棚田アドベンチャーゲーム」に、田中正人さんと所幸子さん(ジョージ)と出場してきました。私にとって人生初のアドベンチャーレースです。
前日はなかなか寝られない夜となりました。一日目はナイトオリエンテーリング。雨が止んで濃霧の中でのスタートとなりました。
人生初のレースで、緊張と興奮で冷静な状態ではありませんでした。
先輩二人のナビゲーションの会話にも入れませんでしたし、二人の背中を追いかけるのに必死でした。
言わなければ伝わらない
視界が悪いナイトオリエンテーリングは、コミュニケーション一つでチームの歯車が狂います。
CP(チェックポイント)を一つ飛ばしている事に私は気がついていましたが、口に出してそれをチームに伝えていなかったのです。
「このCPは諦めたのだろう」
「今ここで余計なことを言っては邪魔になる」
自分の勝手な憶測で物事を判断し、億劫な性格がにじみ出てコミュニケーションを怠ってしまったのです。
田中さんが言う「対自然、対人間、対自分」の「対人間」に当てはまりました。
チームで戦っている以上、どんな立場の人間だとしても、自分が思っていることを伝えないことには、一緒に闘っているチームに意思が何も伝わりません。
これがアドベンチャーレースなのかと体感した瞬間でもありました。個人種目とは違うアドベンチャーレースの深さをその一瞬で感じました。
レースで得た事が人生の糧になるように
二日目は、初日の反省を活かせるように、口数は少なくともコミュニケーションを取ることを意識しました。
自分の体の状態を伝えてみたり、不慣れなアクティビティには正直に「自信がありません」と伝えてみたりと、とにかく口に出すよう心がけました。
初日とは違い、コミュニケーションをとることでチームのために何か役に立ちたい! という行動もできるようになりました。
このレースでの1番の収穫は、順位などの数字ではありませんでした。
アドベンチャーレーサーとしてのコミュニケーション能力の大切さを、身をもって知ることができた素晴らしい経験でした。
日常生活から私は、思った事を相手に伝えられているのか?
相手の顔を伺っては伝えたい事を胸におさえていないか?
たった二日間で色んな事を考えさせられるアドベンチャーレースでした。奥が深すぎる気もしていますが、私は続けていきます。