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2021.6.2

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【Vol.46】尊敬する人

2021.6.2

連載:Renoca Adventure

ハイウォーターガイド

今、私には目標があります。
アドベンチャーレースの世界大会に出場する事です。
そのためにはまず、所属するラフティング会社カッパCLUBで、水量限定無しのハイウォーターガイドになる必要があります。
所属するカッパクラブには、ガイドの能力によってガイディングできる水量が決まっています。
その限定される水量を解除するために、厳しい社内試験に合格する必要があります。実際にボートにお客様を乗せて、ハイウォーターをガイディングする試験です。
「ガイディング」と言っても、パドリングだけではなく、トーク力やレスキュースキルなど、さまざまな要素があります。
利根川のハイウォーターガイドになるためには、それらを全て熟せるようにならなくてはいけません。
お客様の安全を守る責任ある仕事ということです。

ハイウォーターガイド

日々のルーティン

人として成長したい

利根川のハイシーズンは春です。
雪解け水を溜めたダムの放流で利根川の水量が増えます。
私は毎朝5時に起きて川を下っています。朝練というものです。
4月と5月のみなかみの朝はとにかく寒いです。そしてダムから放流される水も雪解け水でとても冷たいです。
手動のポンプでボートの空気を入れて体を暖め、川下りがスタートします。
ハイウォーター時の利根川の波はうねりが大きく、少しでもボートの角度が悪いと挙動がおかしくなってしまいます。
操船中は、別の仲間のボートとの距離感を見極めながら、何かあった時はすぐに止まれる場所を探すなど、考えることがたくさんあります。
そして朝練が終わる頃には身体から湯気が出るくらい汗をかいています。

自分に厳しくあること

私が尊敬する人は、自分に厳しい人です。
まわりから何を言われようが、ストイックに物事を継続できる人に私は憧れます。
ハイウォーターガイドになるための厳しさを自分に課せているか? と言うと、自分のことなので分かりませんが、とにかくがむしゃらに行動しています。
無理をして怪我や病気になる事はよくないですが、アドベンチャーレースの世界に飛び込んだ以上、とにかく夢中になって取り組みたいのです。
「私は、自分に厳しい」。そんな風に言えるように毎日を過ごしていきます。

甲斐 徹さん

著者:甲斐 徹TOORU KAI

通称テツ。令和元年度よりトレーニング生となる。学生時代はラグビーに励む。イーストウインドに来るまでは、電鉄会社で車掌を務めていた。アウトドアや陸上の経験はほとんどない中で新しい世界にチャレンジする姿勢は、まさにアドベンチャーレーサーにふさわしい。現在、カッパクラブでリバー技術を取得中。