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2020.12.25

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【Vol.35】エクストリームシリーズ奥多摩大会に参戦

2020.12.25

連載:Renoca Adventure

大会出場の経緯

チームイーストウインドのヨネ(米元 瑛)です。
昨今の感染症の影響により、各方面で大会やイベントが中止になっています。そしてその動きは、国際的になればなるほど強いようです。 我々チームも予定していたふたつのレースが延期になり、今年度においては出場するレースが無くなってしまいました。
そんな中、「練習の成果を発揮する場が欲しい!」「鬼軍曹抜きでレースに出てみたい!」という若手チームメンバーの想いから、ヨネ、キラリン(安田光輝)、ミドリ(星野 緑)の3人でチームを結成し、11月28日に開催されたエクストリームシリーズ奥多摩大会に参戦しました。

国内大会の新鮮な空気感

国内大会の新鮮な空気感

今大会には、アドベンチャーレース初体験の選手からベテランの選手まで、幅広い層の選手が集まっているようでした。
知っている顔もたくさん居て、今まで気軽に会いに行くことが出来なかった方々にお会いすることが出来て、レース前だというのになんだかホッとしてしまう自分がいました。 そして、地元奥多摩御岳エリアを拠点とされているカヤックやSUPなどのパドルスポーツの選手たちも多く見られました。地元の方々に愛されている大会なんだと改めて感じ、みなかみ町でラフティングガイドをしている自分としても嬉しく感じました。

チームイーストウインドとしての自分

チームイーストウインドのメンバーであるキラリンは、とても緊張しているようでした。僕も同様に、周りからの視線に勝手にプレッシャーを感じてしまうのです。 「アドベンチャーレースのプロチーム」「世界で戦っている経験値」「国内で優勝できなくてどうする」と、そんな考えがぐるぐると渦巻きます。目標は? と聞かれれば、「当然、優勝!」と答えるのが当たり前なのです。 ただ、その当たり前をひとつひとつ通過していく毎に、体が硬くなっていくのをどこかで感じている自分がいました。

チームイーストウインドとしての自分

国内のレースはどんなもの?

国内のレースはどんなもの?

海外レースでは何日もかけて行うものが多いですが、今回のレースは1日だけ。スピード感が求められるレースです。
種目は大まかに、MTB、オリエンテーリング、カヤック、チームチャレンジです。 チームチャレンジというは、クロスワードパズル、荷物チェック、セメントの敷設でしたが、その場所に到着するまで内容は明かされず、大会の特色が出るセクションでもあります。 各チームはスタート直前に地図を配布され、わずかな時間でコースプランを立て、地図とコンパス、そして己の体力と知力を駆使してレースに挑みます。

レースの結果は!?

準優勝でした。 レース中盤まで首位を維持していたものの、序盤のスピードが保てずに後続に追いつかれ、2位に転落。その焦りから、ナビゲーションミスを誘発してしまい、ペナルティ(20分)の対象となってしまいました。
ラストのカヤックで追いつきはしたものの、ペナルティ分を挽回することが出来ずに優勝を逃してしまいました。 プロのチームとしては、非常に不甲斐無い結果となり、メンバー一同、動揺を隠せませんでした。

レースの結果は!?

今後の目標について

今回の敗因は、他のチームに負けたというよりも、自分たちで自滅してレースに負けたと分析しています。結果は2位でしたが、心情は完敗です。 プロアドベンチャーレーサーという立場上、よく聞かれることが「プロって何ですか?」という質問です。 答えは十人十色だと思いますが、「いつ見てもすごい選手」「結果を出す選手」と言われることが、その道のプロと言えるのではないかと考えます。 僕は、その結果の先に感動や喜びを届けることが出来る場所があると信じ、それを目指します。
それと、優勝されたスパモニ探検隊の皆さん!
僕たちチームイーストウインドは、またこのメンバーでエクストリームシリーズに戻ってきますので、期待して待っていてくださいね!

米元 瑛さん

著者:米元 瑛YONEMOTO AKIRA

通称ヨネ。幼少期から登山を始め、大学時代は探検部でラフティングに没頭。子どもの頃に観たアドベンチャーレースに憧れ、イーストウインドのトレーニング生となる。明るい性格と若い力でチームを盛り上げる。現在はカッパクラブでリバー技術を学びながら、世界レースの舞台でナンバーワンになるための修練に日々励む。