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2020.5.26

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【Vol.20】利根川でリバーサーフィンのポイントトレーニング!

2020.5.26

連載:Renoca Adventure

リバーサーフィンのトレーニング

今年は暖冬の影響か、みなかみ町には花の季節が例年よりも早くやって来た。みなかみ町と言えば、真っ白な谷川連峰をバックに見る桜並木。そんな景色を見ながら利根川をラフトボートで下るのがお決まりの風景だった。 しかし今年は新型コロナウィルスの影響で、せっかくの景色を楽んでくれるお客さんはほとんどおらず、寂しい雰囲気が漂っている。 僕たちチームイーストウインドの母体であるラフティングカンパニー・カッパCLUBでも、今は全てのツアー開催を停止している状態だ。ただ、こんなときだからこそ出来ることがある。それがポイントトレーニングだ!

リバーサーフィンのトレーニング

ポイントトレーニングとは?

ポイントトレーニングとは?

そもそも大多数の日本人は、パドルスポーツに馴染みがない。日頃から水に慣れていることがパドルスポーツを嗜む者には大切なことで、身近に利根川があるみなかみ町の環境は、アドベンチャーレーサーを志す僕らにとって非常にありがたい存在だ。
最近はそんな利根川で、ひとつテーマを決めて繰り返し練習するポイントトレーニングを行なっている。平常時のシーズンだと多くのラフティングツアーで川に出ているので、ポイントトレーニングにじっくり取り組むのは難しいた、世界的なこんな時だからこそじっくり取り組むことができる。
最近のテーマはサーフィンだ。川にできた逆巻く波、バックウォッシュの上にボートを乗せてひと所に留まる遊びのひとつだ。見ている分には簡単そうだが、ボートコントロールが意外と難しい。 川の流れの方向とボートの向きを感じながら、パドルでコントロールする。タイミングによっては、パドルひと漕ぎで波の上に行けるか否か、波の上で止まっていられるかが決まると言っても大袈裟ではない。

感覚をつかむ

シーズン明け久しぶりのサーフィンで手こずった。そもそも波への入り方から思うようにいかず、弾かれ押し流されてしまったり、乗ったかと思えばボートの向きが悪く、波にボートが食われてひっくり返ったりと、なかなか感覚が掴めない。
ポイントトレーニングのいいところは、何度も同じチャレンジができることだ。修正を繰り返しながらボートを動かす感覚を体で覚える。感覚を掴むにつれて波に入れる回数が増え、遊んでいられる時間も伸びてくる。
この波に乗れている間の喜びは病みつきになる。波から下りたあともまたすぐ乗りに行きたくなる。きっと海のサーファーもこんな気持ちなんだろう。
できなかった事ができるようになるというのは何事も嬉しい。今このトレーニングができる時間に感謝!
まだまだシーズンは始まったばかりだ。しっかりとトレーニングを重ねて、初見の波にも難なく乗れるレベルを目指したい。

感覚をつかむ
安田 光輝さん

著者:安田 光輝KOUKI YASUDA

通称キラリン。明治大学卒業。 在学時はワンダーフォーゲル部の主将を務め、卒業後は登山用品店に勤務する、文字通りの山男。満面の笑顔の中に熱い挑戦心をひそめ、「アドベンチャーレースを通じて、自分の身体がどこまで自然の奥深くまで到達できるのか試したい!」という思いを実践中。これまでに培った山の技術に加え、現在はカッパクラブでリバー技術を学びながら世界レースの舞台でトップになるために日々修練に励む。