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2019.9.9

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【Vol.8】アドベンチャーレースに向けて、ロープアクティビティの練習!

2019.9.9

連載:Renoca Adventure

利根川で朝練!

アドベンチャーレースはアウトドアスポーツの複合競技であるため様々なアクティビティを練習する。今回はクライミング装備を使ったロープの上り下りの練習をした。
アウトドアツアー会社のカッパクラブに朝5時に集合し、仕事前のいつもの朝練スタイル。 利根川に架かる小さな橋からロープを垂らしてアッセンダーという器具を使ってロープを上る。

利根川で朝練!
利根川で朝練!
利根川で朝練!

操作に慣れるため、繰り返し練習

操作に慣れるため、繰り返し練習

正確な手順を踏まないと落下してしまったり、立ち往生するトラブルの危険性があるため器具の使い方、いろいろな手法の確認、操作の慣れを繰り返し練習する。
上ったら、ロープにぶら下がったまま下降のシステムに切り替えて懸垂下降に移る。それも手を放しても落下しないバックアップシステムもセットする。ひたすら上り下りを繰り返したら、更なる難題を加えてみる。ロープの途中に結びこぶを作り、それを通過するには、自己確保をしてからシステムを移し替えなければならない。しかも、上りと下りでは架け替えのシステムも手順も違うので、慣れないうちは戸惑うことが多い。

常に考え続け、柔軟に対応していく心構えが大切

繰り返し練習して体で覚えることも重要だが、システムの意味や器具の特徴を理解して各々のメリットデメリットを把握することが特に大切になる。ロープアクティビティでは多種多様なシステムが存在し、このシステムはこういうときだけ強みを発揮できるとか、これは便利だけどこういうトラブルを起こしやすいとか、自然環境の様々なシチュエーションに対応するのに決まった答えは存在しないものだ。
ただ、物事の本質を捉えていれば応用が利く。常に考え続け、柔軟に対応していく心構えが大切であることも、こうした日々の練習から学ぶことになる。世界を目指して日々精進あるのみ!

常に考え続け、柔軟に対応していく心構えが大切
常に考え続け、柔軟に対応していく心構えが大切
常に考え続け、柔軟に対応していく心構えが大切
田中正人さん

著者:田中 正人TANAKA MASATO

1993年第1回日本山岳耐久レースで優勝し、それがイベントプロデューサーの目に留まり、レイドゴロワーズ・ボルネオ大会に間寛平チームとして出場。日本人初完走を果たす。 以降、8年間勤めた化学会社を辞め、プロアドベンチャーレーサーに転向。数々の海外レースで実績を作り、国内第一人者となる。
現在、海外レースに出場する一方で、国内イベントの企画、運営及び講習会や、若手育成、アウトドアスポーツの普及振興にも携わる。また、自身の経験を活かし「人間が学ぶものは全て自然の中にある」をテーマに全国で講演を展開する。