安心してRenocaに乗っていただくために
Renocaでは、皆様に安心して車に乗り続けていただくため、独自の安全検査を行っています。 今回はアメリカ限定で展開しているタコマがベースのWindansea(ウィンダンシー)の振動試験に密着! その様子をお伝えします。前編は、振動試験の規格を設定するための事前準備として、高速道路や砂利道、市街地などを実際に走行した際の振動を計測していきます!
振動試験とは?
振動試験とは、製品に振動を与えて、製品の耐久性を調べる試験のことです。
車はあらゆるシチュエーションで振動します。走行時やアイドリング中はもちろんのこと、輸送時や自然災害など、運転中以外にも振動を受けています。もしも振動によってパーツのネジが緩んでしまったり、パーツにヒビが入ってしまっては、安心して車に乗ることはできませんよね。
そこでRenocaでは振動試験を行い、「安心して乗れる車であるかどうか」を細かく、すみずみまで確かめます。
事前準備1日目:振動計測のためのセンサー設置
事前準備1日目は、振動を計測するためのセンサーを車両に取り付けます。 車に衝撃が加わったとき、パーツの中央部と外周部では、受ける振動の強さが異なるため、あらゆる位置の振動を計測する必要があります。今回はボンネットまわりに7か所、バンパーまわりに3か所、計10か所にセンサーを設置していきます。
ボンネットを開閉する際、センサーがパーツに接触してしまうと、余計な振動を拾ってしまったり、センサーの破損にも繋がります。なので、立方体状の粘土を置き、設置に適した場所を探します。微調整を繰り返して位置を確定させ、接着剤で固定します。
走行中は、センサーから伸びるケーブルも振動します。 この振動も計測の妨げになってしまうので、センサーに伝えないためにケーブルを這わせる位置を計画します。ケーブルは養生テープでしっかりと固定。センサーに影響を与えないよう細心の注意を払います。
事前準備2日目:振動計測!
事前準備2日目、いよいよ振動計測が始まります!
振動の計測は、高速道路、砂利道、市街地などWindanseaの走行を想定したシチュエーションで行います。
まずはじめに高速道路での計測です。
パーキングエリアでボンネットを開け、昨日取り付けたセンサーが正常に機能しているかをチェック。
センサーの近くをコンコンと叩き、振動のデータが送られているかを確認します。特に問題なし! いよいよ
Windanseaが出発し、わたしたちは普通車で追いかけます。
各センサーで受け取った振動を常時モニタリングし、試験の規格を作るのに必要な情報が得られるまで計測します。 振動の大小だけでなく、どの方向の振動が強いのか、センサーの場所ごとで振動がどれくらい違うのかなど、データをすみずみまで確認します。
この日は夏休み真っ最中ということもあり、渋滞が起きていました。他の車に気をつけつつ、速度を出せる機会をうかがいます。 渋滞を抜けて加速! わたしたちも追いかけますが、Windanseaの加速力にはとても敵いません。 こうして無事に高速走行時の計測を完了しました。
次は河川敷に移動して、砂利道を走行した際の振動を計測します。ハードなオフロード走行を想定し、かなり大きめの石が敷かれた河川敷を走行。実際に走ってみると、車体は多少揺れますが、危険を感じたり故障を心配するようなこともなく安心して走行できました。さすがの走破性! 凹凸の激しい悪路をものともしない走りっぷりです。
最後に市街地。最も長く運転するであろう一般道で計測します。数十分走行し、何事もなく計測完了!
全てのセンサーを取り外し、振動計測は終了です。
今回収集したデータから振動試験の規格を作ります。
次回は振動試験本番! 振動機を使ってWindanseaの耐久性を確かめます。