傷一つ無いTEAM EAST WIND号との初対面は、日本3百名山ひと筆書き挑戦中の2019年11月。本土から新潟県佐渡島へシーカヤックで横断するために、必要な装備一式を積み込み、TEAM EAST WIND号で運搬してきてくれたときだった。当時は、直接動力を使わない挑戦中だったため、運転することはできなかったが、特徴的な色にカスタマイズされたボディにチーム名が大きくシールされた姿は、とてもインパクトがあり、感動したのを覚えている。挑戦を終えられた暁には、この車でチームメイトともに全国を駆け回るのだと想像もしていた。
始まり
挑戦中での初対面から、約3年もの月日が流れ、ようやく待ち焦がれていた日がやってきた。2022年9月、久しぶりの再会はチームの拠点でもあるみなかみ町。ラフティングガイドとしても働いていたカッパクラブだった。変わらぬ特徴的な色と大きなチームロゴは健在。これで町を走れば、人目を引くのは間違えなしだと、実際に運転することでより強く感じ得た。早速、その時はやってきて、静岡県へ田中正人さんと一緒にオリエンテーリング競技の練習会へ参加する為に、2人でTEAM EAST WIND号に乗り込み、群馬県から走らせた。はじめは少し恥ずかしさも感じるかなと思っていたが、そんなことは一切無く、こんなにかっこいいハイエースを走らせることができる優越感があった。まさに走る広告塔。広いサービスエリアの駐車場では一際目立っていた。リノカユーザーのドライバーさんの中には、走るTEAM EAST WIND号を目にした人は少なく無いかもしれない。
活躍
TEAM EAST WIND号はその大きさから、主に海外遠征のために、みなかみ町から空港までの移動手段として大いに役立っていた。これまでは、チームメンバーが所有する、ノーマルサイズのハイエース2代台に荷物とメンバーが分譲し、空港へと移動してきたが、TEAM EAST WIND号1台で事足りてしまうのだ。乗車人数は同じでも、貨物スペースの広さは装備が多いアドベンチャーレースに取ってはとても魅力的である。
また、そのほかには、チームでのトレーニング時やイベントでの使用にも役立ってきた。デメリットといえば、雪国でもあるみなかみ町でルーフ面積の広いTEAM EAST WIND号には毎年大量の雪が積もり、それを落とす作業が一苦労だというくらいだろう。
いつかまた!
TEAM EAST WIND号として共に活躍してくれてきたが、車検切れのタイミングでお別れとなる。みなかみ町だけでなく、各地へと走るTEAM EAST WIND号の姿は見られなくなるが、チームメンバーの一員として、チーム活動を支えてくれたことは紛れもない事実。またいつかTEAM EAST WIND号が走る日が来ることを願い、今は更なる成長のために、チーム力を高めていきたい。
ありがとうTEAM EAST WIND号、ありがとうrenoca。