成長とは
2014年4月、Team EAST WINDを一時的に離れ、自身の挑戦として足掛け7年の旅を続けてきた。何のために?
その答えはひとつではないが、重要としたのは「成長」。自分自身が成長してチームのためになるためだ。
長い旅を通じて、自分はどう変化し、成長したのか?
具体的に理解していくにはもう少し時間が必要ではあるが、自ら行動を起こしたことによる波及効果は、想像以上だった。
そしてようやく、長い旅に一区切りをつけることができ、今年10月にはチーム拠点となる群馬県へ自宅を構えて、チーム仲間の元へと帰ってきた。
僕の本業であるアドベンチャーレーサーとしての本来の姿を取り戻すためにだ。
挑戦し続ける
僕が続けた旅の挑戦は、自分も含めてTeam EAST WINDの若手メンバーに向けたメッセージも込めていた。それは「俺の後に続け!」ということだ。
つまり、チームは大切だが、チームの活動だけがすべてではないということ。
ひとりで何かに挑戦することで見えてくることがある。誰にも頼れないから得ることも多い。
共に戦う仲間がいることがとても重要だが、時には仲間の元を離れ、0から1,1から10までをすべて自分の責とし、考え、決断し、実行する。そして結果を得て、反省し、次へフィードバックしていく経験が必要なのだ。
しかし、それには代償があり、とにかく時間がかかる。
ただ、短い時間で凝縮した経験値を得ることができれば、驚くほどの結果が生まれる。
例えば、登山歴5年で毎週山に行く人と、登山歴30年で毎月1回ほどしか山に行かない人は、登山技術を比べるとどうだろうか?
経験の速度と技術向上の意味では、行動を集中的に詰め込んだ方が成長は速い。
つまり、どの程度まで集中的に挑戦を続けることができるか? まさに本人の志次第である。
目標を決めたらまっすぐに
成長を目指していても、結果を急ぐがあまりに途中で投げ出してしまうこともある。すべてを諦めて逃げ出してしまう人もいると思う。
やり続けること自体大変なのに、周囲にまで影響を与えるほどの熱量を出し続けることは、とても大変なことなのだ。
だからこそ目標が大事になってくる。決めた目標が明確であればあるほど、諦めずに進み続けることができる。逆に目標が曖昧では、途中で迷うこともあるだろう。
僕はチームを離れてひとりで挑戦したことで、チームの存在と共に戦うメンバーのことを前よりも考えるようになった。そして仲間がいることの幸せを強く感じられている。
僕のひとりの挑戦は終わった。次はチームと共にさらなる高みへと成長していきたい。