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2021.10.27

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【Vol.56】コミュニケーションと信頼関係

2021.10.27

連載:Renoca Adventure

チームトレーニング再開!

利根川が賑わう忙しい夏が終わり、落ち着きを取り戻しはじめた9月。チームのメンバーと一緒にトレーニングをする時間を改めて作り始めることができた。
一緒に走りながら身体のコンディションのこと、仕事が忙しかった時のトレーニングの進捗状況など、これまで空いてしまっていた時間を埋めるようにお互いの現状を話す。
僕がトレーニングを一緒に行う上で大切にしたいのがこの「コミュニケーションの時間」だ。なぜならコミュニケーションこそがお互いの距離を縮める貴重な時間だと思うからだ。ではどんなコミュニケーションが必要なのか?

日頃のコミュニケーション

チームメイトのヨネとテツとは普段からカッパクラブのガイドとして一緒に働いているのでよくコミュニケーションをとる。
しかしカッパクラブにいるときはどうしても業務連絡やその日のガイディングの反省点など堅苦しいものに偏りがちだ。
働くうえで必要なコミュニケーションではあるが、その人の感情や本音のようなものが出てくる話題にはなりづらい。必要なのはその人の素が見えるようなコミュニケーションだ。
どうしたらそんな瞬間を垣間見ることができるのか?そのためには「好きな事に取り組んでいる時間」を共有することが1番いいと思う。なぜなら好きな事のために時間を使っている時ほど人間リラックスして心が開かれているからだ。その人の感情や素の声が聴きやすい。

日頃のコミュニケーション

信頼関係の素(モト)

信頼関係の素(モト)

僕の場合、山にいると自分でも気付かないうちに鼻歌を歌ってる時がある。その選曲のセンスに ついて仲間に笑われることもあるのだが…、そんなふとしたことで一緒に行動しているメンバーの空気が柔らかくなる瞬間があるのだ。
加えて大事なのが、他愛ない身の上話だ。家庭内のちょっとした笑い話や失敗談など聴いていると、自然と同じような自分の笑い話など話している。
そういった普段一緒に働いている時では見られないヒトの姿を垣間見た時、その人に対して親近感を覚える。それはどんなにパワフルな人でも、偉業を成し遂げた人でも、日常生活では同じ1人の人間なんだとホッとするような感覚。
僕の中でこのちょっとした親近感の積み重ねがお互いの信頼関係を作っていく大事な要素なのだ。そのためにも、これからもコミュニケーションを大事にしたい。

安田 光輝さん

著者:安田 光輝KOUKI YASUDA

通称キラリン。明治大学卒業。在学時はワンダーフォーゲル部の主将を務め、卒業後は登山用品店に勤務する、文字通りの山男。満面の笑顔の中に熱い挑戦心をひそめ、「アドベンチャーレースを通じて、自分の身体がどこまで自然の奥深くまで到達できるのか試したい!」という思いを実践中。これまでに培った山の技術に加え、現在はカッパクラブでリバー技術を学びながら世界レースの舞台でトップになるために日々修練に励む。