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2021.5.19

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【Vol.45】プロってなんだ?

2021.5.19

連載:Renoca Adventure

プロチームの門をたたいて

アドベンチャーレースのプロチーム「East Wind」の門をたたいて5年目の春が来た。
ありがたいことにこれまで海外のアドベンチャーレースに出場する機会をもらい、世界レベルの選手、コース環境を肌で感じさせてもらう事が出来た。
そういった経験をさせてもらう中でずっと考えている事がある。それは「プロとは何か?」ということだ。

プロの定義

プロの定義

プロチームの一員としてレースに何度か出場していることで、人によっては僕の事を「プロ」と認識しているかもしれない。しかしチームイーストウインドの中で僕はまだ「トレーニング生」であり、見習いメンバーだ。
僕自身の認識もアドベンチャーレーサーではあるが、自分が「プロ」だと認められていない。ではどうしたらどうしたら「プロ」になれるのか?そもそも「プロ」の定義とは何なのか?
色々と調べてみたところ、プロ(プロフェッショナル)とは、「ある物事を職業として行い、それで生計を立てている人。その物事に対して厳しい姿勢で臨み、かつ、第三者が認める行為を実行している人」だそうだ。
この定義の中で僕が重要だと感じたのは「物事に対して厳しい姿勢で臨み…」の部分だ。
つまり自分がこれだ!と思って始めた事に対して「責任」をもって取り組んでいるかという事だと思う。
「責任を持つ」ことが自分の行動に対しての意識が変えて、結果として第三者からの見る目が変わる事につながると思ったからだ。

トレーニング生でもできる事

そして「自分の取り組みに対して責任を持つ」ことは今からでも意識できることだ。トレーニング生でも誰でも始める事ができる事なのだ。
これまでの自分はメンタルが弱く、ミスをした時やチャレンジに失敗した時に気持ちが揺さぶられ悪い結果を想定して逃げ腰になっていた。つまり「自分の取り組みに対して責任を持つ」という意志が弱かった。
責任をもつと言う事は「絶対に良い結果にするんだ」という覚悟であって、「悪い結果も受け入れる」ことではない。良い結果にするための覚悟が自分に足りていない事に気が付いた。
恥ずかしい話だが、この自分の弱さをちゃんと理解できたのは最近の事だ。
この自分の弱さとちゃんと向き合う事が「プロ」への第1歩なんだと思う。すぐに結果が出る事ではないかもしれない。でもそれに対して気持ちを揺さぶられることなく、地道に取り組んでいきたい。

安田 光輝さん

著者:安田 光輝KOUKI YASUDA

通称キラリン。明治大学卒業。 在学時はワンダーフォーゲル部の主将を務め、卒業後は登山用品店に勤務する、文字通りの山男。満面の笑顔の中に熱い挑戦心をひそめ、「アドベンチャーレースを通じて、自分の身体がどこまで自然の奥深くまで到達できるのか試したい!」という思いを実践中。これまでに培った山の技術に加え、現在はカッパクラブでリバー技術を学びながら世界レースの舞台でトップになるために日々修練に励む。