リノカは、レンタカープロジェクトを進めています。行き先は、国立公園!
車で旅する楽しさを、もっとたくさんの人に知ってもらいたい! そんな思いから、リノカは今、レンタカーのプロジェクトを進めています。驚くほど快適な車中泊ができるリノカをレンタルして、家族や仲間とキャンプ、なんて休日はいかがですか? 素敵な場所は日本中にたくさんありますが、中でも、リノカがおすすめするのは、国立公園です。
そもそも、国立公園って……? という方もいらっしゃるかと思います。そこで、サービスオープン前に、アウトドアの達人である「源流ライター」こと金田剛仁さんに、国立公園の楽しみ方を伝授していただきます! これから、金田さんによる四季折々の国立公園キャンプ旅の模様を、随時お伝えしていきます。山スキーに釣り、温泉、ご当地グルメなどなど、「こんな旅をしてみたい!」と思わせる魅力的なスポットがたくさん登場します。どうぞお楽しみに!
第1回は、車旅の楽しさや、国立公園とはどんな場所なのかを解説していただきました!(by リノカジャーナル編集部)
ロードトリップをリノカで楽しむ
旅が好きという人はたくさんいる。となると、旅のスタイルもまた、旅が好きな人と同じ数だけある。飛行機で空の旅を楽しむのもいいし、好きな電車に乗って初めての土地を訪れるのも素敵な時間だ。また、自転車で旅の行程すべてを丸ごと遊び尽くすスタイルもあれば、クルマを使って自由を謳歌する車中泊やキャンプの旅も、贅沢を極めた遊びの時間だといえる。旅の楽しみ方は十人十色で語りつくせない魅力にあふれているのだ。
僕も旅が大好きだ。三度の飯より好きだといっても過言ではない。旅の途中で出会うグルメに目がないし、市場や道の駅で土地の特産物を購入してキャンプ場で好きな料理を振舞うのも大好きだ。そんな旅に必ず必要になるのが、クルマだ。旅好きの人たちからすれば、クルマは荷物を積んで走るだけの道具ではない。旅の相棒であり、もうひとつのお家であり、思い出を共有する大人の秘密基地なのである。
クルマを旅の相棒にした車中泊やキャンプの旅は、数ある旅のスタイルの中でも自由度が高い。走るよろこびも、泊まるよろこびも、荷物を出し入れする時間でさえも楽しめるクルマの旅を提案していきたいと考えている。
どうせなら最高の場所を目指して
選択肢がありすぎる自由というものは、時として不自由に感じるものである。週末の予定を考えるうえでも、地球儀を回してみるのも楽しいけれども、もう少し目的地を絞って最高の選択肢をもちたいものだ。
僕がおすすめしたいロードトリップスポットは、日本の国立公園だ。「国立」という名前を聞くと、「立ち入り禁止」とか「環境保護」とかのワードが先行しがちで、少し緊張感を覚えるかもしれないが、実はとてもオープンな場所だということをお伝えしておく。
誰もが近所の公園や海辺でBBQの経験はあるだろう。家の外で親しい友人たちと時間を共にするのは楽しいものだ。それが自然の中ならなおさらではないだろうか。僕たちは、そんな美しい自然の中に何気なく入っているので気付きにくいかもしれないが、身近なBBQスポットでさえも、誰かが管理して美しい環境を整えてくれている。それは自分たちが住んでいる市や区や町などの役場管轄だったり、都道府県の管轄だったりする。その延長線上の一番上にあるのが、国立公園ということになる。管理しているのは「国(環境省)」で、少し難しい話をすれば、自然公園法という国の法律を環境省の管轄で管理しているのが国立公園なのである。 これらをまとめると、国立公園という場所は、国が積極的に管理を行っている日本の美しい自然環境の最高峰であるといえる。
日本の国立公園はどこにあるのか?
日本全国の国立公園は、環境省のWEBサイトから閲覧が可能だ。自分が住んでいる地域に近い場所を狙って週末の旅計画をしてみてはどうだろう。
→日本の国立公園の地図(環境省)四方を海に囲まれた島国である日本の国土の7割は、山岳地帯だといわれている。国土は南北に長く、温暖湿潤といわれる比較的に温かい地域で、北海道は亜寒帯、南西諸島は亜熱帯まで幅広い寒暖差をもつ。そしてモンスーンといわれる季節風の影響で、春夏秋冬がはっきりとしていることもとても特徴的な日本の風土だ。
最初に書いたように、国土の7割が山岳地帯である日本には、モンスーンの影響で多くの雪や雨がもたらされ、自然の多様性を育む清流の豊かさを育んでいる。地球規模でみてもこんな小さな島国にこれだけの清流と生物の多様性をもつ国は、なかなか他にないといえるのではないだろうか。
そして山だけでなく、海もすごい。日本の風土に多大な影響を与えているもうひとつの要因が、黒潮だ。東シナ海を北上して日本列島の南岸に沿って流れる日本の代表的な暖流で、これもまた日本の美しい自然環境を形成する地球規模の影響力をもつ。海辺の人の営みを支える魚介類の豊かさをもたらすことはもちろん、黒潮が運んでくる潮風や雨は、山岳部にまで多くの実りを与えているという。
このような素晴らしい日本の美しい自然は、南は屋久島から北は北海道まで広がり、全国で34カ所の国立公園が選定されている。その面積は意外に少なく、日本の面積に比較するとわずか5.8%にとどまるが、その他の国定公園54カ所や300を超える都道府県自然公園と共に、自然公園のネットワークを作る中心的な存在として管理されているのが国立公園だ。
全国にある34カ所の国立公園は、ほとんど人の手が加わっていない原始の姿を保っているところもあれば、観光地として開発され、人が住んでいる場所もある。環境省は、日本のすばらしい自然を守るために、法律で山や海を守りながら、僕たちが気軽に利用できるように、道の整備などもしてくれているので、身近な存在として遊びに行きやすい場所なのだ。
国立公園にはキャンプ場がたくさんある
旅の最大の楽しみのひとつといえば、「宿泊」ではないだろうか。夜遅くまで語らいながら自分だけの贅沢を満喫できるのも、旅先で寝泊りするからこそ訪れるかけがえのない時間だ。クルマの旅をおすすめする最大の理由もそこにある。明るいうちに地元のグルメスポットや物産を見てまわり、都会では味わえない解放感溢れる温泉で汗を流して、夕暮れのやわらかな日差しの中でキャンプの用意を進める。焚き火が可能な場所なら、さっそく火をあげて炎のマジックショーを楽しみたいものだ。
後は眠気が訪れるまでのんびりと料理でもしながら、夜空に彩る宝石の星たちを見上げ、地球や宇宙の素晴らしさについて考えてみるのも良いのではないだろうか。非日常を楽しむことこそが旅の醍醐味だとするならば、このような時間こそが自分へのご褒美となるはず。だからこそクルマでのロードトリップには、ぜひとも国立公園の中にあるキャンプ場を利用したい。他では味わえない日本の大自然に囲まれた風光明媚の景色の中に、キャンプ初心者でも安心して楽しめるような設備や管理が行き届いている場所がたくさんある。また、国立公園の地域によって隣接するキャンプ場の特徴もまた異なってくるので、目的地としての魅力は申し分ないはずだ。
国立公園にあるキャンプ場や宿泊施設なども環境省のWEBサイトで確認することができるので、ぜひ活用してほしい。
→国立公園にでかけよう!(環境省)
国立公園のビジターセンターを活用しよう
国立公園の主なところには誰でも立ち寄れるビジターセンターがある。管轄の国立公園の特徴を紹介し、自然や歴史を知ることができる。これから旅をする国立公園の情報をいち早くゲットできれば、知らない土地でも楽しさは倍増するはずだ。また、最新の道路状況なども確認できる場合があるので、クルマでの旅には欠かせない情報スポットとなる。
国立公園の地域の違いによって、ビジターセンターの趣向も異なる。建物の形から、自然を紹介する手法まで、その違いはさまざまだ。中には趣向を凝らしたビデオやスライドショーでの自然公園の紹介や、実際のフィールドガイドを行っているところもある。さらに、時期や時間帯によっては、自然観察会やクラフト教室など、さまざまな行事も行われているので、気軽に立ち寄って情報を得るようにしてみては?
さっそく国立公園を訪ねてみよう!
さて、今回から新しく始まった「リノカで旅する日本の国立公園」では、国立公園の楽しみ方だけでなく、これから実際に取材を行いながら、各地域の国立公園の「今」をお届けしたいと考えている。アウトドアを満喫するためのカーライフを楽しんでいるロードトリップ上級者から、これからクルマの旅を検討したい初心者まで、気軽に見て楽しめる記事を作っていく予定だ。
まずはロードトリップの参考になるモデルコースのご紹介から始めながら、各地の国立公園を季節ごとに訪れ、その時々の最高の遊び方をサポートしていきたい。アウトドア遊びが大好きな源流ライターがお届けする突撃取材をこれから楽しみにしていてほしい。