ランドクルーザー200の発売は2007年とデビューから12年。そろそろ次期ランクルが出るのではないかと各所で言われており、「どんなスペックになるのか」、「200系からの変更点はどこなのか」と気になっている人も多いはず!こちらの記事では200系の後継機となる「新型ランドクルーザー300」について、最新の情報をまとめていきます。(2019年9月時点)
搭載するエンジンについて
3.5リッターV型6気筒ツインターボ+ハイブリッドエンジンが搭載
新型ランドクルーザー300のパワートレーンは、200系のV型8気筒自然吸気エンジンにかわり、ランドクルーザー用に新開発される「3.5リッターV型6気筒ツインターボ+ハイブリッドエンジン」が搭載されます。このエンジンはレクサス LS500に搭載されている3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジン(V35A-FTS型)がベースとなっており、これがハイブリッド化され、300系に搭載されます。
V35A-FTS型は最高出力422馬力、最大トルク61.2kgm(1600-4800rpm)のハイパフォーマンス、大トルクを発生させるフラッグシップモデルのエンジン。これをハイブリッド用とする際に最大出力は多少抑えられるが、ここに180馬力/30.6kgmのモーターが組み合わさることで、システム出力は現行のV型8気筒4.6リッターエンジンの318馬力/46.9kgmを大きく上回ることになります。
新型ランドクルーザー300の燃費性能は?
ハイブリッド化によって燃費も大幅に向上すると見込まれます。ランクル200系 ZXグレードの燃料消費効率はJC08モードで6.7km/Lと、現代のクルマにしてはかなり悪い数値であることは否めません。レクサス LS500h EXECUTIVEグレード AWDモデルの燃費はJC08モードで14.4km/Lとなっています。新型ランドクルーザー300の車両重量は、レクサス LS500hより300~400キロ程度重くなると予想されますが、車両重量増加による燃費の悪化を加味しても、燃料1リッター当たり10キロ前後の数値になることでしょう。
V8ツインターボディーゼルは搭載される?
実現したら大きな注目ポイントとなるのは、ディーゼルエンジンの搭載です。日本仕様ではランドクルーザー200からディーゼルエンジンの設定がなくなりましたが、一部の海外仕様では4.5リッターV8のツインターボディーゼルが搭載されています。もし、300系にディーゼルエンジンが搭載されるとすれば、おそらくこのエンジンとなるでしょう。
このエンジンは1VD-FTV型というもので、オセアニアやヨーロッパ向けの一部の200系に搭載されているほか、トヨタ製プレジャーボートのPONAM-35にも(2基がけで)搭載される実力も実績もあるディーゼルです。シングルターボ仕様ではランドクルーザー70にも搭載例があります。
日本では排ガス規制のクリアが条件、コストアップは必須
1VD-FTV型が日本仕様の300系に搭載されるとしても、海外仕様のまま載ることはありません。平成22年(ポスト新長期)排出ガス規制という最新の厳しいハードルをクリアしなければならないのです。2015年の一部改良を受けランドクルーザープラド150に新搭載された2.8リッター直4ターボディーゼルの「1GD-FTV型」は、まさにその規制値をクリアさせての登場でした。
プラドの1GD-FTV型では熱損失を低減させるエンジン改良や小型高効率可変ジオメトリーターボチャージャーなどに加えて、トヨタ独自開発のコンパクト高分散尿素システム(尿素SCRシステム)を採用したことが大きな特徴です。
ランクルの1VD-FTV型でもこれと同等の改良が日本仕様発売の最低条件となるでしょう。ただし、技術的には実現可能でも、このディーゼルエンジンが日本仕様のランドクルーザー300に載るかどうかは想像の域を出ません。その理由はコストアップにあります。
ディーゼルエンジンの改良や付帯装置にかかるコストが大きいため、車両価格は高くなってしまいます。レクサスのフラッグシップモデルSUVであるLX570との価格差は縮まってしまいます。
ランドクルーザー200の高級化路線はV8ガソリン車が切り開いてきましたが、ガソリン仕様よりも高価となるであろうV8ディーゼル仕様がファンの心にどれだけ響くかも不透明と言わざるをえないのです。
ディーゼルとハイブリッドをどちらも販売する可能性は?
トヨタでは「クリーンディーゼルとハイブリッドを同一モデルで販売することは無い」という方針が打ち出されていたようです。ハイブリッドエンジンが搭載される可能性が高いことや、コストアップなどの兼ね合いからも、残念ながらクリーンディーゼルがランドクルーザー300に搭載される可能性は低いと考えられます。
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ボディ構造・搭載される機能について
エンジン以外の可能性として、新型ランドクルーザー300にもたらされる進化にはどのようなものがあるのでしょうか?200系では、スムーズに切り替わる6速ATのトランスミッション、この上なく頑丈なラダーフレーム、車高調整装置や走りに応じて硬さが変わるサスペンション、そして悪路走行を支援する電子デバイスなどが搭載されていました。
どれもカードが出尽くしていて、完成の域に達しているように思えてなりませんが、300系ではどのように進化していくのでしょうか。
伝統のラダーフレーム?それともTNGAになるのか。
初代ランクルからラダーフレームを採用しており、高い走破性能を実現してきました。ランドクルーザー300からはトヨタが新開発したプラットフォーム「TNGA」が採用されるのでしょうか?
TNGAはモノコック構造です。モノコック構造は、カメの甲羅のようにボディとフレームが一体化されており、組み合わされているパーツ全体で剛性と強度を保持するようになっています。フレーム構造に比べると軽くて剛性が高く、車内を広く作ることができることが特徴です。そして衝突時には、その力をモノコック構造全体に分散するため、車内の安全性も高めることができます。
しかしモノコック構造の弱点としては、どこかに強い衝撃を受けると、全体が歪んでしまう可能性があることです。またフラットダートのような振動が絶えずある未舗装路を長時間、長年走っていると、モノコック構造全体に負荷がかかってしまい、剛性や強度が低下してしまうこともあります。
一方、ボディにダメージがあってもフレームさえ無事であれば問題なく走り続けられるのがラダーフレーム構造です。ランドクルーザーは悪路でも走り続けられる耐久性が求められます。
このようなことからも、新型ランドクルーザー300には従来通りラダーフレームが採用されるでしょう。プラットフォームの技術は日々進歩しているので、高剛性・軽量化されたラダーフレームによって走破性能だけでなく乗り心地も向上することが期待できます。
軽量化・ダウンサイジングはあり得るのか
地味なことではありますが、軽量化やダウンサイジングもひとつの可能性です。ランドクルーザー200に至るフラッグシップの歴史の中で、どうしても避けられなかったのが車両重量の大幅増です。高級・高性能化の道はいつも装備の足し算で、軽量化とはほとんど無縁でした。
軽量化やダウンサイジングで想像できるのは、ボディやフレームの素材をアルミ合金や樹脂などに変えること。そしてプリウスなどエコカーで積極的に実践している金属部品を樹脂部品に変えることなど。ライバルであるレンジローバーはオールアルミボディを採用し、メルセデス・ベンツの新型Gクラスでは超高張力鋼板やアルミ合金を適所に配置することで約170kg軽量化を達成しています。
ランドクルーザーならではの信頼性の高さを保持したまま、ライバル車と同様に軽量化できれば、走りや乗り心地は大幅に改善され、燃費も向上にも寄与し、衝突時の安全性も高まることは間違いありません。
ダイナミックトルクベクタリングAWDを採用
新型RAV4より採用された「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が搭載されるでしょう。これは、従来の4WDのネガ要素とされる「曲がらない」「燃費が悪い」を改善するシステムです。
通常あるデフを廃して後輪左右にそれぞれ独立した電制カップリングを備えることで、リヤ左右の駆動力を自在に可変可能とし、前後と後輪左右のトルク配分を適切に行えます。これにより旋回時には後輪内側のブレーキ制御され、コーナー外輪のリヤ駆動力はそのままトルクがかかり続けるため、アンダーステアを抑制し「曲がる四駆」を実現します。舗装路でのコーナリングだけでなくオフロードでも高い効果を発揮します。
また4WDが必要のない場面ではプロペラシャフト前後で動力伝達を完全に切り離す「ディスコネクト機構」を採用しているため、4WDでありながらも2WD並みの燃費が期待できます。
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どんなエクステリア・インテリアはデザインになる?
【参考】ランドクルーザー200
メルセデス・ベンツのGクラスのように、200系ランドクルーザーから大きく姿を変えることなくキープコンセプトで登場すると予想されます。現時点ではテスト走行などのスパイショットは流失していませんが、LEDヘッドライトやLEDフォグランプ、大型のグリルになることが予想されています。
ランクル300はいつ頃発表される?
ランドクルーザー200が発売されたのは2007年9月。ランドクルーザー60から始まった本格SUVの歴代フラッグシップは、発売後およそ9年でフルモデルチェンジされてきました。しかしながら情報リークで市場を賑わす、といったことがないのがトヨタ車です。ディーラーにも新車発表の直前にならないと、はっきりとした情報が下りてこないようです。
近ごろのトヨタ車はモデルチェンジのサイクルが伸びる傾向にあるため、ランドクルーザー200についてもフルモデルチェンジの兆しはまったく見えませんが、ランクルをよく知るファンの間では「フルモデルチェンジはここ1~2年の間にあるだろう」との見方が強まっています。その理由は、モデルチェンジのサイクルが伸びているとしても10年という大きな節目を超えたこと、2015年の大きなマイナーチェンジで熟成の域に達した印象が強いことにあります。
ランドクルーザーは2019年9月で13年目に入ります。他車に比べてモデルサイクルの長いランドクルーザーとはいえ、下記の「歴代ランドクルーザー販売期間一覧」からも分かるように、ランドクルーザーの中でも200系は長い部類となります。ランドクルーザー300のデビューは2020年の秋になるのではないかと各所では予想されています。もしかしたら2019年10月の東京モーターショーでその姿を見ることができるかもしれませんね。
モデル名 | 販売期間 | 販売年数 |
---|---|---|
ランドクルーザー55/56 | 1967年7月~1980年7月 | 13年1ヶ月 |
ランドクルーザー60 | 1980年8月~1989年12月 | 9年5ヶ月 |
ランドクルーザー80 | 1990年1月~1997年12月 | 8年 |
ランドクルーザー100 | 1998年1月~2007年8月 | 9年8ヶ月 |
ランドクルーザー200 | 2007年9月~? | - |
フルモデルチェンジ情報が出るのは海外が先?
ランドクルーザー200の後継車が2019年の第46回東京モーターショー前後にデビューするかも、というのはあくまでも希望的観測です。ランドクルーザー40の時代からすでに世界を股にかけるグローバルカーでした。日本はいくつもある小さな市場のひとつに過ぎません。東京モーターショーに合わせて次期ランドクルーザーが発表・発売されるかどうかはまったくわからないのです。
もし、トヨタから流れる事前情報があるとすれば、海外をめぐってから日本に届くことになるでしょう。最も大きなランドクルーザー市場のひとつであるオーストラリアでは、ランクルのモデルチェンジが近づくとディーラー関係者や上顧客を集めたメーカー主催の試乗会(内見会)がひっそりと行われているようです。そこではトヨタが最終的に製品に反映させたり供給体制を整えるための情報を得る一方、ディーラーは販売戦略を練る材料としたり、広大な農場を持つヘビーユーザーは大量購入の計画を立てたりするワケです。このような催しは、もしかしたら急速に市場が拡大したアラブの富豪がひしめく中東エリアでも行われているかもしれません。
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