アジアンラリー1は、パリダカで有名なあのレジェンドドライバーである篠塚健次郎さんでさえも難しいと言わしめたほど、過酷でマシントラブルも多発する大会です。3日目となるLEG-3、FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESの127号車は、またしてもその洗礼を受けることになってしまいました。
LEG-3で再びメカニカルトラブルが発生!
本日のLEG3では、チャアムホアヒンをスタートしてチャアムホアヒンに戻るループコースが設定されています。ラリーHQの移動がないので、選手、クルーともに小休止できるポイントになります。
しかし、再びチームを揺さぶるトラブルが発生しました。168kmに及ぶSS3と、193kmのリエゾンが続く長距離コースを走る中で、予期せぬ問題がマシンを襲います。
昨日のショック交換によってマシンの状態は改善されたかに見えましたが、コースの途中で新たなメカニカルトラブルが発生しました。走行中、マシンの動きに違和感を覚えた川畑選手とデイチャポン選手は、安全を優先し一時的に停止して確認を行いました。その結果、問題はサスペンション周りの再度の不具合と判明! これ以降ペースアップは危険と判断してスロー走行に切り替え、なんとかサービスポイントにたどり着きました。
応急処置をしてリスタート
原因はサスペンションを支えるステーの脱落です。そして急遽取り寄せた新しいショックアブソーバーにもトラブルを抱えてしまいました。
その場で応急処置を施すことでなんとか再スタートを切ることができましたが、この際のタイムロスが大きく響き、順位は再び大幅に下がることとなってしまいました。
リアサスペンション周りの大手術を決断!
チームはサスペンショントラブルを根本的に解決するため、リヤのホーシングを交換し、リアサスペンション周りのASSY交換も実施することを決定しました。非常に大掛かりな改修ですが、FLEXのメカニックと中央自動車大学校の学生によるチームは作業を完遂することでしょう。
この改修によってマシンの信頼性を向上させ、後半戦に向けて安定した走行を確保するのが狙いです。そして川畑選手は本来のパフォーマンスを発揮し、素晴らしい走りを取り戻すことができるはずです。アジアンラリーの全日程を完走するため、そしてライバルたちを追い上げるためのドラマがここから始まります。
LEG-4はさらに過酷なコースに挑みます
翌日のLEG-4では、アジアクロスカントリーラリーとしては珍しいロックセクションやヒルクライムが含まれるコースレイアウトが待ち受けています。
この過酷なセクションでは、ローレンジやウインチの使用が求められる可能性があり、苦戦を強いられるチームも出てくるでしょう。難コースであることは、どのチームにも平等です。つまり、このLEG-4を上手く攻略することができれば、大幅なペースアップ、そしてランキング上位に食い込むことも望めるというわけです。このような難関を乗り越えるためには、ドライバーとナビゲーターのスキルはもちろんのこと、マシンの準備とクルーの対応力が最も重要になってきます。
明日もチャレンジングな1日になるでしょう。FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES 127号車の応援をよろしくお願いします。