サイトアイコン 中古車・中古車検索ならFLEX<フレックス>

予備車検でプラドに問題発覚! メンテナンスで解消できるのか!? SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES【AXCR2024 DAY2】

AXCR2024 アジアクロスカントリー2024

AXCR2024 アジアクロスカントリー2024

AXCR2024 予備車検

車検前の予備車検でプラドに問題が発覚! チームは修理に当たりました。そしてドライバーたちはブリーフィングに参加し、初導入となるラリーストリームの説明を受けました。セレモニアルスタート前日の模様を現地からお届けします。

セレモニアルスタート前日に問題発覚!?

アジアクロスカントリーラリー2024において、車検は通常ラリー初日となる「LEG 1」の前日、セレモニーが行われる日に設定されています。通称「LEG 0」と呼ばれる日です。今日はそのLEG 0の前日に当たります。

車検では、すべての参加車両がラリー規則に準拠しているか確認します。特に、今回から導入されたエアリストラクターという空気を絞る装置の取り付け義務をはじめ、車両の安全装置やタイヤ、エンジン、ラリーコンピュータなどが重要です。

検査が行われる項目は非常に多く、スタート当日では対処できないことがあるため、正式な車検を前に車両は予備車検を行うことができます。

いくつかのトラブルを発見するも無事に解消!

我々のプラドは車検前にトラブルが発覚しました。レースが始まってからでは大掛かりな修理はできないため、問題の洗い出しはラリー準備における重要な課題だったので、むしろ事前の発見は好都合でした。

FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES1のサービスチームは、全力で問題の解決に当たりました。主な問題はバッテリーの充電が不安定になることで、原因はバッテリーとキルスイッチを接続するメインハーネスの不具合によって引き起こされることが判明。急遽、現場で問題箇所の交換作業が必要となりました。さらに、フロントのサスペンションのアップデートも同時に行われ、車両が検査に万全の状態で臨めるように準備が整えられました。

改修作業は、FLEXのメカニックチームと中央自動車大学校の学生たちによって行われました。夕方には東南アジア特有の激しい豪雨により一時中断を余儀なくされましたが、夜になると雨が止み再開、最終的に作業は深夜まで続けられ、無事に完了しました。

このトラブルのリカバリーにより、チームは検査に備えた完璧な準備を整えることができました。

ドライバーとコ・ドライバーも準備万端

ラリーの本番を控え、ドライバーの川畑選手とコ・ドライバーのデイチャポン選手は、ラリーストリームやラリーコンピューターのチェックに時間を費やします。

ラリーストリームは今回新たに導入されたGPSデバイスで、ラリー中の位置情報やその他のデータをリアルタイムで追跡できるシステムです。この新技術がもたらす利便性と公平さを確認し、万全の体制で挑むために入念にチェックを行いました。

また、車載のラリーコンピューターのセットアップも行います。ロードブックと照合しながら各ポイントの確認が行われました。これにより、実際のラリールートにおいても迅速かつ正確なナビゲーションを行うための、操作方法やドライバーとの連携方法など確認を何度も行って本戦に備えます。

このような綿密な準備を通じて、ドライバーとコ・ドライバーはラリーに向けて信頼関係をより強くしていく必要があります。

重要な情報が提供されたブリーフィング

予備車検と同日、日本語によるブリーフィングが初めて開催されました。ブリーフィングでは、今回初導入となったラリーストリームに関する説明が行われ、設定方法や操作手順、そしてラリー中における効率的な使用方法など、参加者たちにとって重要な情報が提供されました。

また、コースに関する説明も重点的に行われました。ロードブックの配布は車検後になるため、各ステージの特徴や注意すべきポイントについて確認しました。難易度の高いセクションや、特に気をつけるべき危険箇所などの情報が含まれており、ドライバーとコ・ドライバーが戦略を練るための重要な時間となりました。

今回のブリーフィングは、日本からのエントラント向けに日本語で行われたということもあり、言語面の壁がなく、より理解しやすい形で情報が伝えられ、参加者たちはさらに万全の準備を整えることができました。

アジアンラリースタートの準備は整いました!

スタート前の2日目が終わろうとしています。この日は、FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESチームにとって、クルマ・人・情報といった体制を整えるための非常に重要な一日でした。FLEXメカニックチームと中央自動車大学校の学生たちは最終チェックを慎重に行い、トラブルを乗り越え、細部までプラドの調整を終えました。

また、ドライバーの川畑選手とデイチャポン選手は、ラリーコンピュータや新たに導入されたラリーストリームのチェックに集中し、ラリー本番に向けたナビゲーションシステムの万全を期しました。彼らは、細かい設定やシミュレーションを通じて、どんな状況にも対応できるように備えています。

天候の影響を受けることもありましたが、チーム全員が一丸となって作業を進め、最終的には全ての準備が整いました。明日のスタートを迎えるにあたり、チームは非常に良い状態でスタートラインに立つことができるでしょう。

2日目の終わりは、次の日に向けた期待と興奮が高まる瞬間でもあり、チーム全員がさらなる成功に向けて気を引き締めています。

いよいよ明日はセレモニアルスタート、通称LEG 0です。

応援よろしくお願いします。

執筆者

熊崎 圭輔(くまさき けいすけ)
元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。

出典

  1. FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES