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ランクルやランクルプラドをCANインベーダーの盗難から物理的に愛車を守る「CANプロテクションキット」【車両盗難対策】

CANプロテクションキット

CANプロテクションキット

CANプロテクションキット

ランクルやランクルプラドはとても魅力的な車ですが、同時に残念ながら非常に盗難率の高い車種です。納車後間もないランクル300が盗まれたという話もよく耳にします。そんな車両盗難から愛車を守る「CANプロテクションキット」をご紹介します。

CANへの物理的な侵入を防ぐ「CANプロテクションキット」

CANは車を司るコンピューターと各部を繋ぐ通信ネットワークです。詳しくは後述しますが、今の車には欠かせない機構で、走る・曲がる・止まるといった基本的な部分から、車すべての制御に関係する、非常に重要なネットワークです。

そのCANに直接侵入して、車を盗難するのがCANインベーダーと呼ばれる手法ですが、コンピューターやCANのネットワークに有線でアクセスをする必要があり、それを物理的に防ぐというのが「CANプロテクションキット」の狙いです。

CANプロテクションキットは、金属製のカバーでECUを囲むことで、CANインベーダーによるECUへのアクセスを防ぐことができます。金属製カバーは車種別で専用設計された強固なもので、樹脂のように変形しないので、確実にECUを保護することができます。また専用ボルトの脱着には特殊工具が必要です。犯人たちが金属カバーを外すにはカバーを切断するかボルト自体を壊すことになりますが、時間が掛かるので犯行が発覚する可能性が高くなります。

ランクルを盗難から防ぐ有効な手段のひとつ

ハンドルロックやブレーキペダルロック、後付けのカーセキュリティなど、車を守るアイテムは色々ありますが、CANプロテクションキットも有効なデバイスです。純正では防ぎにくかったCANインベーダーによる車両盗難から愛車を守る手段として、CANプロテクションキットの装着を検討してみてはいかがでしょうか?

CANプロテクションキット対応車種

車種 型式 適合年式 価格
ランドクルーザープラド
(ガソリン車)
TRJ/GRJ 150系 2017年9月~ 27,500円(税込)
ランドクルーザープラド
(ディーゼル車)
GDJ150W
GDJ151W
2017年9月~ 27,500円(税込)
ランドクルーザー300 FJA300W
VJA300W
2021年8月~
2022年9月
27,500円(税込)
ランドクルーザー300 FJA300W
VJA300W
2022年10月~ 30,800円(税込)

※取付工賃別

※取り付けにはバンパーの脱着が必要となります。

車両盗難のメジャーな方法「CANインベーダー」とは?

車両のCANに直接侵入を行ってコンピューターをハッキングし、正規の鍵で解錠されたと認識させるのが「CANインベーダー」という車両盗難の手法です。

犯人たちは、手早くCANの配線に割り込める場所を知っています。車種によってその場所はさまざまですが、樹脂製のバンパーやインナーフェンダーをめくった先にアクセスできる場所があり、被害に遭った車両はその部分が壊れていることが多いようです。

タイヤハウスやバンパーの間を強引にこじ開け、CANの配線に直接特殊なデバイスを割り込ませてハッキングを行います。防犯カメラに残っていた犯行の動画を見たことがありますが、手慣れているようで、バンパーのズラしからデバイスの取り付け、解錠、エンジン始動まで、ものの数分で行っていました。

車は正規の手段で解錠されたと勘違いしているので、イモビライザー等の純正セキュリティも働かず、まんまと車を盗まれてしまうという、オーナーからすると非常に怖くて厄介な盗難方法です。

そもそもCANとは?

自動車は、車体の各部に部品があり、それを制御するコンピューターとの間でいろいろな情報をやり取りしています。CAN1とは、Controller Area Networkの略で、各部の通信のことを指します。エンジンやブレーキはもちろんのこと、空調や運転支援装置、そして鍵の施錠・解錠まで、CANを使って行われています。通常は、車内にあるODB IIと呼ばれるコネクターからCANにアクセスすることになります。

駐車している車を動かすには、

  • ドアの鍵を開ける
  • エンジンを掛ける
  • ギアを入れる
  • サイドブレーキを放す
  • といった行為が順を追って必要になりますが、それぞれの命令はECUからCANを通じて行われています。

    未だに減らない車両盗難

    毎日のようにニュースやSNS等で車両盗難の情報が出ています。依然としてその数は減っていないように感じます。窃盗犯が検挙されたという続報も目にしますが、あくまでも後日談であり、盗まれた車両はすでに転売や輸出などで行方不明となり、オーナーの手元には戻らないことの方が多いのが現状です。

    盗難の手法も次々と開発されており、数年前まで主流だったリレーアタックやコードグラバーに代わって、今は前述したCANインベーダーや、車外から純正スマートキーの情報を解析できるGAMEBOYなどが増えているようです。

    CANプロテクションの取り付けはフレックスで

    愛車がいたずらに遭ったり、盗難されてしまうのはとても悲しいことです。車両盗難という非道な犯罪から愛車を100%守るという方法は残念ながら存在しません。しかし、今回ご紹介したCANプロテクションキットを始めとする複数のデバイスを組み合わせることで、盗難の危険性を下げることはできます。

    CANプロテクションのお取り付けや盗難対策は、お近くのフレックスのランクル店までご相談ください。

    執筆者

    熊崎 圭輔(くまさき けいすけ)
    元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。

    出典

    1. CANとは?【キーエンス公式サイト】