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【売れてるのはコレ】2010年に登場した新世代ランクル、トヨタ FJクルーザー

FJクルーザー

若者からの支持も得た新ジャンルのSUVモデル

若者のクルマ離れが進んでいる一因は「魅力的なデザインのクルマが少ないからじゃないのか?」。そうした懸念が広がっていた2000年代初頭に、若い層のニーズを掴む新ジャンルのSUVとして開発されたのがFJクルーザーです。デザインモチーフとなったのは、1960年に開発され、世界的にランドクルーザーの名前を広めた名車ランドクルーザー40系でした。丸目のヘッドライトやリアコーナーにまで回り込んだクォーターウィンド、直立したフロントウィンドなど40系で特徴的だったデザインをアイコンとし、現代風に再解釈したエクステリアが与えられました。

人気のFJクルーザー

北米専用モデルとして開発されたが、世界的人気に

コンセプトモデルが発表されたのは2003年のデトロイトショーでのこと。約3年を経て、市販化されました。世界的なレトロカーブームにも後押しされ、狙い通りの大ヒットを記録します。当初は北米専用モデルとして開発されましたが、日本からの熱烈なエールを受けて2010年に右ハンドル仕様がついに国内に導入されました。右ハンドル仕様ができたことでオーストラリアやニュージーランド市場でも販売がスタート。さらに中東や中南米、中国にも輸出されるなど、開発当初はトヨタも想定していなかったグローバルな展開となったモデルでした。

120系プラドをベースに先進機能で固められたモデル

シャーシーのベースとなっているのは120系プラドです。しかし、あくまでフレームやサスペンション、エンジンなどの基本設計を共通化しているだけで、エクステリアやインテリアは完全にオリジナルとなっています。また4WDシステムもプラドがフルタイム式なのに対し、FJクルーザーはパートタイム式を採用するなど走行性能もベース車とは全く別モノとなっています。パワートレインには先進的なデュアルVVT-iを採用した4リッターV6ガソリン+5速ATを採用。車両重量1,940kgと4リッタークラスのエンジンを搭載するSUVとしては比較的軽い分、スポーティな走りが可能です。また、パートタイム式4WDやリアデフロック、トラクションコントロールを装備(オフロードパッケージ)するなど、可愛らしい外見からは想像できない本格的なオフロード性能を持っていることもFJクルーザーの魅力となっています。

FJクルーザーのボディカラー

国内モデルでも個性的なカラーが充実

ホワイト以外は全色がツートンという個性的なカラーリングとなっています。デビュー当初はグレーメタリック、ベージュ、イエロー、ブルー、ブラックという原色系ラインナップで、後にレッドが期間限定のパッケージ車として追加されました。年式ごとに、オレンジやグレイッシュッブルー、スモーキーブルー、ダークグリーンなど個性的なカラーが追加されています。国内仕様においては上記のとおりですが、北米仕様には膨大なカラーバリエーションが存在します。

スペック表

FJクルーザー(GSJ15W・2015年式)

全長×全幅×全高 4,635×1,905×1,840mm
ホイールベース 2,690mm
トレッド 前 1,605mm
トレッド 後 1,605mm
最低地上高 230mm
車両重量 1,940kg
エンジン形式 V型6気筒DOHC
総排気量 3,955cc
最高出力 203kW(276PS)/ 5,600rpm
最大トルク 380Nm(38.8kgm)/ 4,400rpm
トランスミッション 5速AT
変速比 1速:3.520、2速:2.042、3速:1.400、4速:1.000、5速:0.716、後退:3.224
トランスファー減速比 1.000/2.566
駆動方式 パートタイム4×4
最終減速比 3.727
ステアリング形式 ラック&ピニオン式
サスペンション 前 ダブルウィッシュボーン式コイル
サスペンション 後 リジッド式コイル
タイヤサイズ 265/70R17
新車時メーカー希望小売価格 3,240,000円

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執筆者

武内 祐徳(たけうち ひろのり)
モトクロス/エンデューロなどダート系2輪レース参戦を趣味としており、マシンを運ぶためのトランスポーターとしてハイエースを所有。学生時代に建築を学んできた知識を活かし、自らハイエースの内装カスタムなども手掛ける。ハイエースやランクルの素晴らしさを多くの人に知ってほしいと自動車ウェブメディアの編集者へ転身。得意な車種はハイエース/ランドクルーザー/ロードスター/ジムニーなど。