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【最新版】トヨタ ランドクルーザー80:80系の特徴と解説

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ランドクルーザー80のモデル概要・特徴

1989年に登場したワゴン系ランドクルーザー

現在ではあまり聞かれなくなりましたが、荷物をたっぷり積めて人もたくさん乗せられるのがランドクルーザー80が属する“ワゴン”カテゴリーのクルマです。ランドクルーザー80は歴代モデルの中で(厳密に言えば)7代目のワゴンとして登場しました。ランドクルーザーそのものは1951年の誕生ですが(名称がランドクルーザーになったのは1954年から)、その中でワゴンの系譜を溯ると1956年に誕生したFJ28Vがルーツになります。それまでは短いボディしかラインナップになかったのですが、ボディもホイールベースも少し長めのFJ28Vが追加されて以降、FJ35V、FJ43V/45V、FJ55V/56V、そして大所帯の60系(FJ60V/61V/62V/62G、BJ60V/61V、HJ60V/61V)と進化する間にボディは徐々に拡大。ワゴンの歴史は1989年12月に登場したランドクルーザー80系へと繋がります。

人気のランドクルーザー80

ランドクルーザー80 誕生の背景

オンロードでのパフォーマンス向上も狙って開発されたランドクルーザー80

ランドクルーザー80ランクル60の単なる後継モデルではありません。ランドクルーザー80を紹介するにはランドクルーザー60との違いについて触れる必要がありますので、その話を少し紹介させてください。北米などでは早くからクルマがレジャー用として使われ始め、ランクル60もそのような使われ方もされていました。しかし、日本ではランドクルーザー60は働くクルマとして使われることがほとんどでした。トラックと同じような板バネのサスペンションや初代ランドクルーザーから基本的に変わらないパートタイム式の4WDを採用していた決してレジャー向きのクルマとは言えなかったからです。

足回りや4WDシステムの変更で日常でも使いやすいモデルに

ランドクルーザー80は乗用車と同じようなコイルスプリングを足まわりに採用、4WDシステムにはアウディ・クワトロなどと同種のフルタイム式が装備されました。この変化だけでもランドクルーザー80がオフロードだけでなくオンロードでのパフォーマンス向上を狙って開発されたことがよく分かります。サスペンションや4WD機構を日常でも使えるオールマイティなシステムとして進化させたことで、新しい時代のランドクルーザーの到来を強烈にアピールしたモデル、それがランドクルーザー80です。

実用性とともに高級感を感じさせる装備も採用

進化はメカニズムばかりではありません。ワゴンとしての実用性を高めつつ。ランドクルーザー80は高級車に求められる質感も追求しはじめます。たくましさ溢れる柔らかいラインのボディ、フルトリム化されたインテリア、上質なファブリック(エクセーヌ)や本革が張られたシートなどです。エアコンやオーディオも充実し、クラウンなど高級乗用車と比べても引けを取らない装備がランドクルーザー80には与えられていました。

ランドクルーザー80のスタイル・バリエーション

9年間、ワンスタイルを貫いた

ランドクルーザー80系は9年間のロングランを経て1998年に後継のランドクルーザー100にバトンを渡すことになります。その9年の間、4ドア仕様のみの設定&標準的なロールーフを持つワンスタイルを貫きました。ランドクルーザー60の一部にはあったハイルーフ仕様はなく、働くクルマのイメージは薄まります。一方でリアゲートは伝統的な左右開きの観音式スタイルが引き継がれ、古くからのファンを安心させていました。バリエーション上ではほとんどのグレードはランドクルーザー60から受け継いだ上下開きとしていましたが、荷物の出し入れに便利な観音式はしばらく一部のモデルで残されていたのです。

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執筆者

武内 祐徳(たけうち ひろのり)
モトクロス/エンデューロなどダート系2輪レース参戦を趣味としており、マシンを運ぶためのトランスポーターとしてハイエースを所有。学生時代に建築を学んできた知識を活かし、自らハイエースの内装カスタムなども手掛ける。ハイエースやランクルの素晴らしさを多くの人に知ってほしいと自動車ウェブメディアの編集者へ転身。得意な車種はハイエース/ランドクルーザー/ロードスター/ジムニーなど。