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【最新版】トヨタ ランドクルーザー200系:最新マイナーチェンジ解説

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2015年8月にランドクルーザー200系がマイナーチェンジ

“KING OF OFF ROAD”の異名を持つランドクルーザー200系が2015年8月にマイナーチェンジされました。200系の誕生は2007年。今回のマイナーチェンジは2011年12月に続いて2回目となります。変更点は後述しますが、ランドクルーザーシリーズの頂点として、先進的なイメージと力強さを進化させるべく大きくアレンジされました。

今回のランドクルーザー200系のマイナーチェンジと同時にレクサスLXというモデルが発表されていますが、レクサスLXはランドクルーザー200系をベースに開発されました。そのため、マイナーチェンジされた200系はレクサスLXとデザインなどで差別化が図られています。その他、安全装備がさらに充実したのも見逃せないポイントです。衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を初採用したこと、歩行者も検知するプリクラッシュセーフティをはじめ、最先端の安全機能を全車標準装備とすることで高い安全性能を実現しました。

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ランドクルーザー200系 マイナーチェンジ後のエクステリア

キーワードは“Functional Beauty”

スタイリングのキーワードは“Functional Beauty”。機能性を追求しつつ、4WDの頂点にふさわしい美しさや風格が高められました。フードセンター部をえぐることで、フロント全体の立体感を強調。3本のグリルバーの上下にメッキをあしらい、最上級SUVにふさわしいフロントマスクとしました。ヘッドランプはLED式を採用。走行中の破損を防止するためにランプ類を奥に配置し、グリルからランプへと続くグリルフレームを採用。機能性とデザイン性を両立したデザインとなっています。リア側ではコンビネーションランプ下側をつなぐライセンスガーニッシュによりワイド感と安定感を出しています。デザイン面ではバックドアパネルから連続感を出し、赤レンズを高い位置にレイアウトすることでハイリフトなイメージを演出しています。

ランドクルーザー200系 マイナーチェンジ後のボディカラー

新ランドクルーザー200系はホイールが2種類、ボディカラーは9種類

ホイールは20インチと18インチのアルミホイールの2種類が用意されています。ZX に採用された20インチホイールでは、切削・光輝処理とグレーのコンビネーションを施したV字デザインの組み合わせによる高級感ある仕様となっています。AX、AX“Gセレクション”に採用された18インチホイールは、放射状に広がる5本のツインスポークによる立体感あるデザインとなりました。外板色(ボディカラー)は、従来からの、ホワイトパールクリスタルシャイン(メーカーオプション)、グレーメタリック、アティチュードブラックマイカ、ベージュマイカメタリック、ダークブルーマイカ、シルバーメタリック、ブラック、ダークレッドマイカメタリックに加えて、新たにカッパーブラウンマイカとダークブルーマイカが追加され、全9色の設定となっています。

ランドクルーザー200系 マイナーチェンジ後のインテリア

質感も機能も向上

インテリアでは金属感のあるヘアライン処理で重厚感のある加飾部とソフトな表皮巻を組み合わせることで、室内空間がさらに上質なものとなりました。センタークラスターにスイッチや表示類を集約し、機能ごとにまとめて配置し操作性が向上しました。オプティトロンメーターには、ひと目でクルマの状況が把握できる6眼式を採用。メーター盤面にもヘアラインを施して質感を向上させるとともに、中央には4.2インチTFTカラー液晶画面を配置。運転状況やナビゲーションと連携した情報をカラーで表示することで、ドライバーをサポートしてくれます。シート表皮にはセミアニリン本革を採用し、天井色にブラックを追加。内装色には新規設定色のブラウンを含む4色が設定となりました。

ランドクルーザー200系 マイナーチェンジ後の先進安全装置の充実

トヨタ初採用のToyota Safety Sense P

安全装備面でも従来モデルからの改良が図られました。ミリ波レーダーと単眼カメラを用い、クルマだけではなく歩行者も認識する歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティをはじめ、4つの先進安全機能をセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」をトヨタで初採用。200系の全車で標準装備となりました。

プリクラッシュセーフティ

歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティは、ミリ波レーダーと単眼カメラを用いて前方の車両や歩行者を検出し、警報、ブレーキアシスト、自動ブレーキで衝突回避を支援しながら被害の軽減を図る先進の安全技術です。自動ブレーキは、歩行者に対しては約10~80km/hの速度域で作動。歩行者との速度差が30km/hの場合には約30km/hまで減速し、衝突回避や衝突被害の軽減を図ります。また、車両に対しては、約10km/h~最高速の幅広い速度域で作動。停止車両に対し自車の速度が40km/h以上の場合には約40km/hまで減速し、衝突回避や衝突被害を軽減します。

レーダークルーズコントロール

レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)は、先行車との車間距離の検知にミリ波レーダーを使用し、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで、一定の車間距離を保ちながらの走行を可能とするものです。前方車両の車線変更もミリ波レーダーとカメラで検知するため、よりスムーズな加減速制御を実現しています。

レーンディパーチャーアラート(LDA)

カメラによって走行車線の白線や黄線を認識し、車線から外れそうになるとブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報を出し、車線逸脱を回避するシステムです。

オートマチックハイビーム(AHB)

カメラによって対向車のヘッドランプ、または先行車のテールランプを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替える機能です。他車のドライバーが感じる眩しさを軽減するとともに、夜間の前方視界確保を支援します。

以上のほか、新採用の安全走行技術は以下のとおり。

最先端の悪路運転支援機能を導入

マルチテレインモニターがさらに進化

前後左右に取り付けられた4つのカメラからの映像を継ぎ目なく合成し、上から車両を見下ろしたような映像をナビ画面に表示することができるパノラミックビュー機能により、死角も含めた周囲の安全を確認できるマルチテレインモニターが設定されました。これまでの同機能では確認できなかった車両下の情報やタイヤ位置の確認が可能となったアンダーフロアビューを世界初採用しています。ディスプレイ上には地平線を水平表示して前方の路面形状や車両の傾きを直感的に確認することができるフロントビュー回転表示も世界初採用となりました。さらに、四輪それぞれの空気圧をマルチインフォメーションディスプレイ内に表示可能としたタイヤ空気圧警報システム(TPWS)を設定、安全なドライビングサポートと燃費向上が図られています。

販売価格

GXは470万円~、ZX は682万円~ZX

グレード構成やエンジン、トランスミッションなどには変更はなく、内外装の変更と最新の安全装備&運転支援機能の追加によって価格が見直されています。

なお、最廉価のGXは3列目シートのない5人乗り。他は3列シートの8人乗りとなります。グレードごとの主な装備とメーカー希望小売価格(2015年9月現在)は次のとおりです。

定員 価格 備考
ZX 8人 682万5600円
  • 285/50R20タイヤ+20×8½Jアルミホイール
  • 木目調+本革巻きステアリングホイール+ステアリングヒーター
  • サイドプロテクションモール(メッキモール付)
  • サイドステップ(エアロタイプ・照明付)
  • リヤスポイラー
  • インサイドドアハンドルイルミネーション(フロント・リヤ)
  • セカンドシートタンブル機構&スライド機構
  • スペースアップシート(跳ね上げ機能付/セミパワー)
AX 8人 513万4909円
  • 285/60R18タイヤ+18×8Jアルミホイール
  • サイドステップ(アルマイト)
  • 木目調+本革巻きステアリングホイール+ステアリングヒーター
  • セカンドシートタンブル機構&スライド機構
  • スペースアップシート(跳ね上げ機能付/マニュアル)
GX 5人 472万8437円
  • 275/65R17タイヤ+17×8Jスチールホイール
  • ウレタンステアリングホイール
  • セカンドシートタンブル機構&スライド機構

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執筆者

武内 祐徳(たけうち ひろのり)
モトクロス/エンデューロなどダート系2輪レース参戦を趣味としており、マシンを運ぶためのトランスポーターとしてハイエースを所有。学生時代に建築を学んできた知識を活かし、自らハイエースの内装カスタムなども手掛ける。ハイエースやランクルの素晴らしさを多くの人に知ってほしいと自動車ウェブメディアの編集者へ転身。得意な車種はハイエース/ランドクルーザー/ロードスター/ジムニーなど。