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スタッドレスタイヤ、バッテリー、ワイパーなど、冬前に要チェックのポイントとは?【ハイエースの冬支度】

A writing "Winter" on a car windshield in a winter snowy day.

ハイエースの冬支度

秋があっと言う間に終わりに近づき、冬が迫ってきました。すでに雪が降った地域もありますね。このタイミングで来たる冬に向けて愛車のチェックをしておきましょう。今回は見ておくべきポイントを6つ挙げて解説していきます。

雪道・凍結路に必須の「スタッドレスタイヤ」

日本は北海道や東北地方はもちろん、本州の日本海側や関東地方、さらに九州の北部まで雪が降ります。雪で路面が覆われる日数が多い地域は、もちろんスタッドレスタイヤが必須ですね。

夏タイヤは危険! 冬期はスタッドレスタイヤが正解

慣れた道だから大丈夫と思っていても、雪が降ったあとや冷え込んだ日は凍結した路面が突然現れます。夏タイヤで走るのは無謀としか言いようがありません。4WDだからといって、過信は禁物です。タイヤがグリップを失えば、車は凶器に変わります。そうなる前に、必ずスタッドレスタイヤや冬用タイヤへの履き替えを強くオススメします。

オールシーズンタイヤもあり

最近ではオールシーズンタイヤも一般的になってきました。しかしスタッドレスタイヤと同様に走れるわけではありません。オールシーズンタイヤを発売している多くのメーカーが「雪も走れる夏タイヤ」であり、「凍結路はスタッドレスタイヤの装着を推奨」としています。

これはタイヤのトレッド面の作りがスタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤでは異なっているためです。詳しくは別の機会に解説したいと思いますが、スタッドレスタイヤは雪/氷の路面で性能を最大限発揮できるように設計されており、オールシーズンタイヤはドライ/ウェットをメインに雪の路面も走ることができるように設計されています。

路面 サマータイヤ スタッドレスタイヤ オールシーズンタイヤ
ドライ
ウェット
圧雪 X
凍結 XX X

グリップレベル 高い ◎→◯→●→△→▲→X→XX 低い

雪が降ってからでは遅いかも

雪の予報が出て、実際に降ってしまってからお店に行っても、スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤはすでに売れてしまっていて在庫がないかもしれません。ブランドや商品によって、冬用タイヤは性能がかなり違います。欲しい銘柄がなくなってしまう前に、お早めにお店へお問い合わせください。

冬場は弱りやすい「バッテリー」

バッテリーは充放電の繰り返しとともに、温度差によっても性能が低下します。とくに日本の真夏と真冬では、40〜50度という気温差があり、バッテリーにとってはとても厳しい気象条件です。

寒冷地仕様のハイエースはバッテリーが異なる

寒冷地仕様のハイエースに乗っている人も多いでしょう。冬場はバッテリーの性能が低下するため、ガソリン車の場合は標準仕様よりも大きな容量のバッテリーを搭載しています。またディーゼル車の場合は標準仕様では助手席の下に1つ備わっていますが、寒冷地仕様では運転席の後ろ側にもう1つサブバッテリーが追加されています。

バッテリーのチェックは、まずエンジンを掛けてみることでわかります。普段よりも始動しづらいと感じたら、バッテリーの電圧が低下しているかもしれません。その場合は、実際にテスターで測ってみることをオススメします。
冬は暖房も使用するので、車の電力消費も上がります。出先でバッテリー上がりにならないようにチェックしておきましょう。

忘れがちな「エアコンフィルター」

冬場はヒーターが活躍する季節。寒さを感じてヒーターを全開したら、臭くて温かい風が吹き出してくるなんて考えたらゾッとしますね。そうなる前にチェックしておきましょう。

ハイエースはエアコンフィルターが後付

ハイエースは標準ではエアコンフィルターが装着されていません。その代わりにネットが入っていますが、網目が粗いため大きなゴミや虫などは止められても花粉などはスルーされて室内に入り込みます。しかしハイエース用としてエアコンフィルターがDENSOなどから発売されているので、ネットと入れ替えるだけで装着が可能です。

すでに装着されている方は、季節の変わり目ごとにチェックすることをオススメします。びっくりするほどホコリが溜まっているはずです。汚れが酷いようであれば交換、軽ければエアダスターなどで飛ばしてしまえばOKです。

また、エアコンフィルターが未装着な方は、この機会に装着することをオススメします。室内の快適度がグッと上がりますよ。

凍結に注意したい「冷却水(LLC)」

冬で寒くなるのに冷却水の確認をするのはおかしいと思うかもしれません。しかし、冷却水が正しく入っていないと冬でも車はオーバーヒートする可能性があります。

適切な量と濃度を確認しましょう

冷却水=LLC(ロングライフクーラント)は、適切な量が入っていることが必須条件です。

また、冷却水は濃度によって凍結する温度が異なります。標準仕様は濃度30%の冷却水を入れていますが、寒冷地仕様は濃度50%のものが使われています。冷却水の寿命は一般的に2年程度。気が付かないうちに経年変化で性能が落ちていると、本来ならば凍らない温度でも凍ってしまい、ラジエーターを破損してしまうこともあります。

冷却水を交換する場合は濃度が正しいか、そして量は適切かを確かめましょう。なお、ご自分で交換するときは、走行直後などのエンジンが温かい状態では、決して作業は行わないようにしてください。

視界を凍らせかねない「ウォッシャー液」

フロントとリアのウインドウをキレイにしてくれるウォッシャー液。冬場は結露や雨、そして雪などで汚れがちなので、必然的に使用頻度が上がります。

残量と濃度に注意しましょう

注意すべき点は、ノズルの中でウォッシャー液が凍結してしまったり、噴射したとたんに凍りついてしまうことです。いずれの状態も危険なので、そのようなことが起きないように確認しましょう。

まず残量の確認です。タンクの残りが半分以下の場合は補充しましょう。このときに注意すべき点は濃度です。ウォッシャー液は濃度が低いと凍結する可能性が高まります。クリアにしようとしてウォッシャーのレバーを操作したのに、フロントウインドウが凍結してしまっては逆効果です。ウォッシャー液のボトルなどに書いてある希釈の目安を確認して補充しましょう。(希釈せずに使うものもあります。)

また、撥水効果をもたせたタイプと洗浄効果のあるタイプを混ぜてしまうと、どちらの性能も低下してしまう可能性があるので、こちらも注意しましょう。

クリアな視界を確保する「ワイパー」

ウォッシャー液と同時にワイパーもチェックしておきましょう。降雪地域ならば、雪用ワイパー/スノーワイパーと呼ばれる雪や氷に対応したワイパーに変更しておくことをオススメします。

雪用ワイパーという選択肢もあり

一般的なワイパーは、雪が降ってしまうと低温でゴムが硬化し、ウインドウに密着しづらくなります。しかし、雪用のワイパーならば低温時でも柔軟性を保つゴムや樹脂を使用しているため、しっかりと拭き取ることが可能です。雪用ワイパーはハイエース用として設定されているものを選びましょう。

冬支度をしっかりして快適なウインタードライブを

冬の道を安全に走るために、事前にチェックしておきたい重要なポイントを6つ解説してきました。問題があると路上で立ち往生してしまったり、運転中に危険な状態になる可能性があるところばかりです。安心して快適に走れるように点検をしておきましょう。自分じゃちょっとわからないという人は、お近くのフレックスのお店にご相談ください。

執筆者

熊崎 圭輔(くまさき けいすけ)
元輸入車カスタム雑誌の編集長。ドイツ語圏を中心にレンタカーで走り回った旅好き。その後MOTAに移籍。副編集長として、新型車をはじめクルマに関する記事制作に従事。国内外を問わずドレスアップやチューニングにまつわる取材経験から、MOTAカスタムの記事展開にも寄与。純正もいいが、カスタムすれば自分のクルマに対してさらに愛着が湧き、人とは違う個性的なクルマにすることで、人生がもっと楽しくなると考えている。