ハイエースとキャラバンをスペックや装備から比べてみると…
フレックスでメインに扱っているトヨタ ハイエース。その対抗馬とも言うべき車は、なんといっても日産 キャラバンでしょう。両者は、車両のボディサイズや荷室のサイズ、装備などでがっぷり四つのライバルです。しかし販売面でいくとハイエースの圧勝で、3倍以上もの差がついています。
ここではそんな2台を、スペック面などから比較してみましょう。比較するグレードは、ロングボディ、標準ボディ幅、標準ルーフ、両面スライドドア(5ドア)の「ハイエース スーパーGL DX」と「キャラバン EX」とします。
注目のハイエースバン在庫
- 支払総額
- 409.4万円
- 車両価格
- 389.8万円
- 諸費用
- 19.6万円
年式 2018年(H30年)走行距離 2.1万km修復歴 なし車検 車検整備付色 ブラックマイカ
- 支払総額
- 323.7万円
- 車両価格
- 309.8万円
- 諸費用
- 13.9万円
年式 2013年(H25年)走行距離 3.8万km修復歴 なし車検 R7年10月色 パールホワイト
- 支払総額
- 454.6万円
- 車両価格
- 429.8万円
- 諸費用
- 24.8万円
年式 2022年(R04年)走行距離 3.8万km修復歴 なし車検 車検整備付色 パールホワイト
荷室の広さは?
ボディサイズは両車ともに、全長4695mm×全幅1695mmとまったく同じ。全高のみキャラバンが10mm高い1990mmとなります。
荷室は、キャラバンが奥行きが50mm長い3050mm。つまりハイエースは9尺までですが、キャラバンは10尺の長尺が載せられるというわけです。この50mmを必要とするか否かは判断が分かれるところです。実際に荷物をパンパンに積むシチュエーションはあまり現実的ではありませんし、ハイエースの使い勝手のよさには定評があります。
取り回しのしやすさは?
取り回しのしやすさを表す目安となるのは最小回転半径の数値ですが、ハイエースが5m、キャラバンは5.2mとなっています。ここに関係してくるホイールベースはというと、ハイエースが2570mm、キャラバンが2555mmなので、ハイエースのほうが長いのですが、小回りの性能的にはハイエースに軍配が上がります。タイヤサイズは両車ともに同じですので、前輪の切れ角やホイールのオフセット量、サスペンションなどでこの取り回しのしさすさを実現しているのでしょう。ぱっと見は大きく感じてしまうボディですが、実際にハンドルを握ると、取り回しのよさもあり楽に運転することができます。
エンジンの性能は?
まずガソリンエンジンについては、ハイエースの圧勝と言えるでしょう。
出力は、ハイエースの136PS/182Nmに対して、キャラバンは130PS/178Nmと大した差はありませんが、燃費(WLTC)はハイエースの9.3km/Lに対して、キャラバンは8.3km/Lと1km/Lも差が付いています。キャラバンは7速ATを採用していますが、6速ATのハイエースよりも低い燃費となっています。
いっぽうディーゼルエンジンは、両車ともに燃費(WLTC)は11.3km/hと同じですが、トルクは2.8リッターのハイエースが300Nmを出力するのに対して、キャラバンは2.5リッターで370Nmということで、キャラバンに軍配が上がります。重い荷物を積んで走るというシチュエーションであればキャラバンのディーゼルが優れているようです。
自動ブレーキを含む安全運転支援は両車ともに完備
乗用車では普及が進んでいる自動ブレーキなどの安全運転支援は、万一の際に衝突を軽減してくれるシステムとして、今や必須の装備となります。ハイエースは衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンスP」を標準で装備、キャラバンは「全方位運転支援システム」を標準で装備しています。どちらもミリ波レーダーとカメラを使用して周囲の状況を判断し、危険時にはドライバーに警告、間に合わないと判断した場合は自動的に制御が介入するという仕組みです。
ハイエースのセーフティセンスPは、歩行者検知機能付の衝突回避支援型「プリクラッシュセーフティ」をはじめ、車線逸脱を感知する「レーンディパーチャーアラート」、対向車を感知する「オートマチックハイビーム」がセットになっています。
いっぽうキャラバンの全方位運転支援システムは、歩行者検知機能付きの「インテリジェント エマージェンシーシステム」や、意図しない急発進を防ぐ「踏み間違い衝突防止アシスト」、車線逸脱を警告する「LDW」、「ハイビームアシスト」などがセットとなります。
以上のことから、安全運転支援のシステムは両車ともに充実しており、項目的にはどちらも遜色のない仕様になっています。
ハイエースがおすすめな理由
スペックや仕様からハイエースとキャラバンを比較してきましたが、フレックスとしてはやはりハイエースをおすすめします。デザインはキャラバンが好き! という人もハイエースの人気を知れば無視はできないはずです。
ネームバリューと信頼性が高い
どこでも名が通っているということは、それだけ信頼性があるということに繋がります。今まで多くの人に支持されてきたのは、必要な性能を長期間に渡って発揮できるクルマであるからです。もちろんハイエースは万能ではありませんが、これまで多くの人の期待に応えてきたという実績が、今の人気の大きな理由と言えるでしょう。
また、一部では、長く使用した車両を比べると、ハイエースの方が耐久性が高いという話もあるようです。
カスタムパーツが豊富
ハイエースはノーマルでも働き者で楽しいクルマですが、カスタムすればもっと快適になるし、もっとカッコよくなります。素材としてのポテンシャルの高さは抜群で、見た目を変えるドレスアップのためのパーツやホイール、乗り心地をよくする機能系のパーツ、便利に使えるようにする内装パーツなど、さまざまな部位を改造するためのパーツが発売されています。ハイエース用として発売されているアフターパーツの数は10000点にも及ぶようです。
また、ハイエースは車中泊やキャンプでも大活躍していますが、後部にベッドキットなどを入れたり、シンクやキャビネットを組むなど、専用のアイテムも数多く発売されています。選択肢の多さは、キャラバンの比ではありません。
カスタムをすれば、ハイエースがより身近なものになります。家族の一員や相棒として感じることができるのもハイエースならではでしょう。
リセールバリューが高い
販売台数が多いハイエースですが、中古車の相場は値崩れしないというのもおすすめの理由のひとつです。乗り換えを検討したときに、同じような年式・走行距離・装備・程度の場合、キャラバンと比べてハイエースの方が高い査定額になります。その差は20〜30万円という場合もあるようです。
なぜここまで差がついてしまうのかというと、需要の問題です。国内の需要もハイエースの方が高いのですが、海外でも圧倒的にハイエースの方が高い支持を得ています。国内では低年式・過走行であったとしても、海外ではまだまだ現役の場合が多く引っ張りだこです。機関部分に問題がなければ商品になります。
海外では、本当にクルマが動かなくなるまで乗り続けることが多く、発展途上の国では車検制度がなかったり、甘かったりするところもあります。ハイエースの耐久性を信頼しているユーザーが海外には多いというわけです。
まとめ
王道のハイエースに対して、後発のキャラバンも迫ってきているとは思います。遜色ない部分も増えており、ライバルという関係は続きそうです。もちろんどちらも年々改良を続けており、安全性能も上がりました。しかし、キャラバンの3倍以上ハイエースが売れているという事実が物語るとおり、ハイエースの人気は不動です。これは今後も衰えることはないでしょう。