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【最新版】バンがいい、ワゴンがいい? エンジンは? 維持費から考えるトヨタ ハイエース選び

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ガソリン、ディーゼルともに厳しい規制に対応した最新のエンジン

ハイエースのエンジンには早くからガソリンのほかにディーゼルの仕様がありました。手軽で車両価格面で有利なガソリンエンジンが先行し、2代目から経済性とパワーを兼ね備えたディーゼルエンジンが登場しています。およそ50年に及ぶハイエースの歴史の中で、ガソリンエンジンは昭和50年代の排ガス規制の厳しい洗礼を受け、ディーゼルエンジンは世界的な排ガスクリーン化の波を受けながら進化してきました。現在、主力となっている3リッターディーゼルエンジンはこのような規制の流れを受け、開発には膨大な時間と費用がかかっています。

その結果、世界最新で最良のエコノミー&エコロジー化を達成した1KD-FTV型でしたが、2度目のマイナーチェンジでさらに大幅な改良を受け、最新の平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合しています。また、ガソリンエンジンではバルブシステムに連続可変機構デュアルVVT-iなどの採用で燃費を向上させ、平成27年度燃費基準+10%の達成に成功しました。一方でAT車は4速から6速(シーケンシャルシフトマチック付き)へと進化、スムーズな走りとマニュアル感覚のシフトチェンジを可能としながら、燃費向上にも大いに貢献しています。

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日常のメンテナンス性

日常のメンテナンスができるようにエンジンを設計

キャブオーバー型というワンボックスのスタイルをとっている以上、エンジンなどのメンテナンス性を考えて設計されています。現行のハイエース200系ではフロントのボンネットを開けての軽作業が可能です。具体的にはエンジンの冷却水、ウォッシャー液のタンクをフロント部に内蔵。日常的なメンテナンスが容易にできるように配慮されています。

車検・保険

トータルで考えると整備費用がキーになる

もっとも人気が高い4ナンバー/1ナンバーのバンモデルは商用車なので車検は1年ごと(新車購入後の初回のみ2年)。3ナンバーは普通車なので2年ごと(新車購入後の初回のみ3年)となります。車検の際は販売店や整備工場に支払う整備料金を別にして、重量税、自賠責保険のほか検査印紙代を支払うことになっているのはどのナンバーでも同じです。

4ナンバーのバンが1年ごとに支払う重量税と自賠責保険料は以下のとおりです。

このほかに車検とは関係なく、毎年地方税として納める自動車税は16,000円となっています。では、2年ごとに重量税と自賠責保険料を支払う3ナンバーのワゴンではどうでしょう。

そして毎年51,000円の自動車税を納める必要があります。

このふたつを年額で比較すると、重量税は4ナンバーがわずかに安く、自賠責保険料は3ナンバーの方がわずかに安い結果となりました。ここまではほぼ金額的に同じなので、トータルで考えると整備費用がキーとなることがわかります。しかし、金額差が大きくユーザーの関心が最も集中するのが毎年納める自動車税です。4ナンバーの16,000円に対して3ナンバーは51,000円。3ナンバーの豪華なワゴンに乗るなら、それなりの出費を覚悟しなければなりません。

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執筆者

武内 祐徳(たけうち ひろのり)
モトクロス/エンデューロなどダート系2輪レース参戦を趣味としており、マシンを運ぶためのトランスポーターとしてハイエースを所有。学生時代に建築を学んできた知識を活かし、自らハイエースの内装カスタムなども手掛ける。ハイエースやランクルの素晴らしさを多くの人に知ってほしいと自動車ウェブメディアの編集者へ転身。得意な車種はハイエース/ランドクルーザー/ロードスター/ジムニーなど。