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【最新版】トヨタ ハイエース200 1~4型の仕様変更年式と各型での仕様の違い

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初代200系 ハイエース1型

2004年8月〜

トヨタ車の中ではかなり長いモデルサイクルを経て15年ぶりフルモデルチェンジし、200系ハイエースがデビューしました。ボディーの長さはロングとスーパーロングの2タイプとなり、100系にあった標準ボディーは廃止となっています。ボディーのスタイルは、長さでロングとスーパーロング、幅で標準ボディーとワイドボディ、高さで標準ルーフ、ミドルルーフ、ハイルーフという3つのサイズの組み合わせとなりました。これにともない主力の4ナンバー仕様車はバンモデルのみに限定されています。

2005年11月〜

ヘッドランプにマニュアルレベリング機構が採用され、乗車人数や積載量の変化に応じてヘッドランプの光軸を調整できるようになりました。これは主に後軸にかかる重量の増大によってヘッドランプが上方に向くことを抑えた対向車への防眩措置です。ほかにはハイマウントストップランプを備えて後続車へのブレーキサインを強くアピールするなど、安全装備が充実、同時に助手席のリクライニングシートを標準装備としています。

人気のハイエース200系

ディーゼルの大幅な改良が加えられたハイエース2型

2007年8月〜

初めてのマイナーチェンジです。外観で目立ったのはフロントグリルのデザインが変更されたこと。グレード展開にも手が入り、バンモデルにスーパーGL・ワイドボディ&ミドルルーフ車、DX・GLパッケージ車が新設されました。最も大きな変化はディーゼルエンジンの大幅改良です。それまでの2.5リッター2KD-FTV型が3リッターの1KD-FTV型に換装されました。これは単なる排気量アップではなく、排出ガスのクリーン化をさらに進めたコモンレール式ディーゼルターボとしたもの。この結果、燃料の燃焼をさらに最適にコントロールできるようになりました。

また、エンジン本体の変更だけでなく、排出ガスの後処理装置が進化したのもこのタイミングから。排気ガスの通り道に新設されたDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)がキーとなる対策装置です。主に排気ガス中の有害成分であるPM(煤)を取り除くことを目的とした装置で、DPFにある程度PMがたまった時点で自動的あるいは任意でPMを焼いて無害化、DPFの再利用を繰り返す仕組みとなっています。

装備の充実とディーゼルの改善が進んだハイエース3型

2010年7月~

2回目のマイナーチェンジです。 全車ともフロントグリル、フロントバンパー、そしてヘッドライトがデザイン変更されています。グリルのサイズは従来型よりやや大ぶりなものとなりました。ヘッドランプでは一部のグレード(バン・スーパーGLやワゴンGLなど)にHID式をメーカーオプションで設定し、快適装備ではオートエアコンが標準装備となっています。他にもパワーウィンドウが一部グレードで標準装備となったり、新色のホワイトパールクリスタルシャインやゴールドメタリックがボディカラーに追加されたりするなど、細かい点で変更が多くありました。ディーゼルエンジンも機種名が変わらないまま大掛かりな変更が施されています。

旧)1KD-FTV型
136PS(100kW)/3,400rpm
30.6kgm(300Nm)/1,200-2,400rpm

新)1KD-FTV型
144PS(106kW)/3,400rpm
30.6kgm(300Nm)/1,200-3,200rpm

スペックを見ると最高回転数を高めたことによる馬力アップということになりますが、排出ガスの浄化システムが大幅に改良されて燃費も向上、平成27年度燃費基準をクリアしています。

2012年4月〜

国内外で急速に増加している盗難・車上荒らしの防止に効果の高いイモビライザーが全車に標準設定されました。上位グレードのスーパーGLには、シートのクロスに専用トリコット設定、ステアリングとシフトノブに本革巻き&カーボン調をあしらうなど、高級化も図られました。

現行の最新モデル、ハイエース4型

2013年11月〜(4型)

3度目のマイナーチェンジです。再びフロントグリル、フロントバンパー、ヘッドライトのデザインが変更されています。スーパーGLなど一部グレードではテールランプもデザインが変わり、よりスタイリッシュに。内装ではメーターパネルのデザインも変更され、全車で燃費や外気温度などを表示するマルチインフォメーションディスプレイが採用されました。

2014年12月〜

シリンダーヘッドの大幅な改良によりガソリンエンジンの燃費が向上。吸排気バルブシステムをデュアルVVT-i化して平成27年度燃費基準+10%を達成しました。また、ガソリン車のATを4速から6速へ多段化、エンジン改良にマッチさせています。

2016年6月〜

タイヤの横滑りや空転をセンサーで検知し、制御する安全技術VSC&TRCや、坂道発進時に車両が後退してしまうのを一定時間抑えるヒルスタートアシストコントロール、急ブレーキを踏んだ際にハザードランプを点滅させ後続車に注意を促す緊急ブレーキシグナルがハイエースワゴンとコミューターに標準装備となりました。その他、アクセサリーソケット(DC12V・120W)が全車に標準装備となり、室内での利便性が向上しています。

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執筆者

武内 祐徳(たけうち ひろのり)
モトクロス/エンデューロなどダート系2輪レース参戦を趣味としており、マシンを運ぶためのトランスポーターとしてハイエースを所有。学生時代に建築を学んできた知識を活かし、自らハイエースの内装カスタムなども手掛ける。ハイエースやランクルの素晴らしさを多くの人に知ってほしいと自動車ウェブメディアの編集者へ転身。得意な車種はハイエース/ランドクルーザー/ロードスター/ジムニーなど。