サイトアイコン 中古車・中古車検索ならFLEX<フレックス>

【最新版】トヨタ ハイエース200:ガソリンとディーゼルの燃費比較

現代ではガソリンとディーゼルの燃費の差はわずか

ハイエースにはガソリンエンジンとディーゼルエンジンが用意されています。購入を考える上でどちらにすべきか迷うファンは多いことでしょう。この2種類のエンジンについて一般的にイメージされているのは、ガソリンエンジンは軽快に走るけど燃費が悪い、ディーゼルエンジンはモッサリした走りだけど燃費が良い、ということ。ただ、そのイメージは過去の話です。

近頃のハイエースでは、高速回転までよく回るガソリンエンジンは、技術の進歩で燃費が大幅に改善されてきています。また、低速回転で太いトルクが出るディーゼルエンジンは、ターボの採用で排気ガスのクリーン化とともに高回転域までよく伸びるようになりました。もちろん燃料そのものや燃料を燃やす原理が両車で異なるため、エンジンの作りや音や振動も違います。しかしながら現代のエンジンでは、排気量が同じぐらいならば、ひと昔前ほど燃費に差はありませんし、走りにも大きな違いはありません。

人気のハイエース・レジアスエース

余裕のあるトルク望むならディーゼルエンジン

現行のハイエース200系では、身近なバンモデルで2.0Lと2.7Lの2種類のガソリンエンジンと、2.8Lと3.0Lのディーゼルエンジンがラインナップされています。ほぼすべてのグレードに2.0Lガソリンと2.8L/3.0Lディーゼルがあり、上位モデルでは2.7Lガソリンも選べるようになっていて、ワイドボディーのスーパーロングバンではガソリンエンジンでは2.7Lのみの設定です。どのエンジンを選ぼうかと迷ったときは、燃費の良さに加えて力に余裕が欲しいなら2.8L/3.0Lディーゼル車を選び、燃費と車両価格のバランスを考えて気軽に乗りたいならば2.0Lガソリンを選ぶと良いでしょう。

ハイエースの上級モデルのスーパーGLに設定のある2.7Lガソリンエンジン車は、ディーゼルエンジン車と同等かそれ以上の軽快さとパワーを望む場合に選ぶエンジンです。ワイドのスーパーロングバンは、パワーが求められる使い勝手を想定しているため、ガソリンエンジンはパワフルな2.7Lのみの設定です。こう考えていくと、ガソリンとディーゼルの燃費の差がどれほどあるのか、など性質上の違いをあまり気にする必要がなくなります。自分の望む使い方や予算に照らして選べば後悔はしないでしょう。

走りと重さが燃費を左右するハイエース

ただし、ハイエースのガソリンエンジンとディーゼルエンジンでは、走り方に加えて同乗者の数や載せる荷物の量によって微妙に差が出てくることがあります。燃費に差が出やすいのはガソリンエンジン。エンジンの特性上、ガソリンエンジンは回転数で馬力を稼ぎます。比較的トルクの太いディーゼルエンジンでもターボのおかげでそれなりの回転数で馬力を出す性格になっていますが、ディーゼルエンジンは低い回転数でガソリンエンジンより大きなトルクを発揮します。したがって、加減速の激しい走りやボディーが重い状態での燃費はガソリンエンジンの方が悪化しやすいのです。パワーを求めるあまり右足に力を入れすぎるというわけですね。

ガソリン、ディーゼルそれぞれの省燃費な走り方

エコランを心がけるなら、ガソリンエンジンではエンジンに負担をかけすぎない加速+速度に応じたこまめなシフトチェンジの安定走行を。ディーゼルエンジンならあまり高回転まで引っ張らない加速+早めのシフトアップをそれぞれ実践してみると良い結果が出ます。くれぐれも注意しておきたいのは、燃費の差はガソリンとディーゼルというエンジンの違いよりも、走り方とボディーの重さによるところが大きいということ。購入の際はまず予算ありきですが、ハイエースをどのように使い、どのように走らせるのか。十分に考えた上で販売店に出かけましょう。

ハイエースのディーゼル車

執筆者

武内 祐徳(たけうち ひろのり)
モトクロス/エンデューロなどダート系2輪レース参戦を趣味としており、マシンを運ぶためのトランスポーターとしてハイエースを所有。学生時代に建築を学んできた知識を活かし、自らハイエースの内装カスタムなども手掛ける。ハイエースやランクルの素晴らしさを多くの人に知ってほしいと自動車ウェブメディアの編集者へ転身。得意な車種はハイエース/ランドクルーザー/ロードスター/ジムニーなど。