日本で「トラック」というと鼻先のないキャブオーバータイプと言われるタイプを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、自動車の本場であるアメリカでは、一般的な乗用車と同じくボンネットを持つ「ピックアップトラック」というタイプが人気で、ビジネスからレジャーまで幅広い使用用途に供されています。
現在、日本で正規販売されているピックアップトラックは、トヨタが販売している「ハイラックス」のみといった状況ですが、アメリカに目を向けてみるとさまざまなメーカーから複数のピックアップトラックが販売されており、その人気ぶりを窺い知ることができるのです。
そんなアメリカで販売されるピックアップトラックの中でも特に高い人気を誇っているのがトヨタのフルサイズピックアップトラックとなる「タンドラ」です。アメリカではフォードF150やシボレー シルバラード、ダッジ ラムといったライバルとしのぎを削っているモデルですが、2020年のアメリカでの販売台数は11万台弱を記録しており、これは4万台ほどの販売台数だったプリウスの3倍近い数値。
現地での新車価格は36,000ドルほど(およそ410万円)からと、決して安いモデルではないにもかかわらず、ここまでの販売台数をマークしていると言えばその人気ぶりが分かることでしょう。
しかしタンドラは北米トヨタが生産しているモデルであり、残念ながら日本のトヨタディーラーでは購入することができません。
とはいえ、日本でタンドラに乗ることが不可能かというとそういうわけではなく、海外から輸入という形(いわゆる並行輸入)で日本へ運び込み、然るべき手続きを踏んで登録することで日本国内でも堂々とタンドラに乗ることができるのです。
ただ海外から車両を輸入するということで、一般的な車両を購入する場合のほかに注意しなければならないポイントがあるのも事実。ここからはそんな注意点をご紹介していきましょう。
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普通の国産車とは違う?! タンドラを買うときに注意すべきポイントは?
走行距離の改ざん
中古車を購入する際、多くのユーザーが車両の状態の判断材料にするのが「走行距離」でしょう。一般的に走行距離の少ない車両の方が状態は良いとされるため、予算の都合もありますが、その中でもより走行距離の短い車両を選びたくなるもの。
その走行距離、国内で流通している中古車であれば、オークション会場に出品された時点でその走行距離と車体番号が記録され、その後に出品されたタイミングで走行距離が減っていた場合は「走行距離改ざん車」として扱われますし、車検を受けたタイミングでもそのときの走行距離が車検証に記載されるなど、走行距離の改ざんに対する対策はさまざまに行われています。
しかし海外で走行していた車両を中古車として輸入する際は、当然ながら国内のオークション会場への出品履歴もありませんし、車検証も存在しないため、輸入した業者が走行距離を偽ってしまえば、それを一般のユーザーが見抜くことはかなり難しいと言わざるを得ないのです。
またアメリカでは広大な大陸をクルマで移動することが当たり前のため、日本のように1年1万キロというような少ない走行距離ではなく、10万キロくらいならまだまだ低走行(!)という認識なのです。
これは高速道路などを使って一度に長い距離を走破するという走り方が一般的であり、日本のように大渋滞の中でストップ&ゴーを繰り返すようなシチュエーションは一部の大都市圏以外ではほとんど遭遇しないというお国柄も影響しているようです。
そのため日本人が考える10万キロを走破した車両のイメージよりも劣化が少ないようにも見え、走行距離を改ざんしやすいというところもあると言えるでしょう。
とはいえ走行距離が改ざんされた車両というのは気持ちがいいものではありません。過走行であれば過走行なりにメンテナンスをすることもできますが、低走行だと思って購入していれば、予想もしないトラブルが発生する可能性も大いにあるのです。
自動車排出ガス試験成績表(ガス検・ガスレポ)
海外から輸入した車両を公道で走行させるためには登録手続きを行い、車検証とナンバープレートを発行してもらわなければなりません。
このときに必要になるのが「自動車排出ガス試験成績表」というものになります。アメリカで販売されているタンドラは当然アメリカの排出ガスの基準はクリアしていますが、日本で正規販売されている車種ではないため、日本の排出ガス基準に適合しているかどうかわかりません。
そのため、事前に排出ガス試験を受けて「自動車排出ガス試験成績表」を提出し、日本の基準にも適合していることを証明する必要があるというワケなのです。
ちなみにこの排出ガス試験、1回受けるだけで費用が数十万円~100万円超(車種や年式によって変わる)もかかるものとなりますが、1度試験をパスすれば同一型式の車両であれば10台分の登録が可能となるため、逆輸入車や並行輸入車を専門に取り扱う業者であれば1台あたりの費用を抑えることができるというメリットがあります。
また排出ガス試験以外にも日本の法律に適合するように変更しなければならない点がある場合も少なくなく(特に灯火類やピックアップトラックやSUVでは補助ミラーなど)、これらを改良する作業も別途必要になる点も注意しておきたいところです。
参照サイト:https://www.naltec.go.jp/faq/0006.html#q5
購入後のメンテナンスについて
念願のタンドラを愛車として購入したあとも油断はできません。クルマはさまざまな部品の集合体であり、走行距離を重ねるごとに各部は消耗し、経年によって劣化する部分も出てきます。
ほとんどの人はそういった消耗品などを交換しながら愛車を長く愛用していると思いますが、問題はどこでそのメンテナンスを実施するかでしょう。
>北米のトヨタの工場で生産され、北米地域で販売されているタンドラですが、トヨタ車なので地域によっては点検や整備をトヨタディーラーで実施することも可能です。
トヨタに限らずディーラーの整備工場は、メーカーが発行する整備手順書を参考にメンテナンスを行いますが、経験のある整備工場であれば受け入れてくれる場合があります。
また最近の車両では車両と端末を繋いで故障個所などを診断する方法が一般的です。タンドラなどの逆輸入車や並行輸入車を受け入れてくれる整備工場では、海外専売車種についても診断機に車両情報を登録している場合が多いのです。
エンジンなどは他のトヨタ車やレクサスの車両に同一型式のものが搭載されていますが、搭載される車種によって構成部品が異なるということもよくある話なので、診断機も含めてノウハウのあるディーラーや整備工場を見つけるのがいいでしょう。
故障時のパーツの手配など、たしかにリスクがありますが、逆輸入車や並行輸入車を見てくれる修理工場を事前に見つけておきたいところですね。
メーター改ざんやメンテナンスなど逆輸入車・並行輸入車はハードルが高い?
ここまでの記事を読んで「逆輸入車や並行輸入車はハードルが高そうだから止めておこうかな……」と思った人もいるかもしれませんが、一般的な中古車を購入する際にも注意点があるように、逆輸入車や並行輸入車を買うときもしっかりと注意点さえ押さえておけば粗悪な車両をつかまされるリスクも減らすことができるのです。
メーター改ざん車を避けるにはどうしたらいい?
日本に輸入されるタイミングで走行距離が改ざんされてしまうとなかなか見抜くことができない、とお話しましたが、実はアメリカやカナダで登録されていた車両については、現地のサービスを使って当時の車両情報をピックアップすることが可能となっています。
それが「CARFAX(カーファックス)」や「AutoCheck(オートチェック)」と呼ばれるもので、走行距離の記録だけでなく、過去に重大な事故やエアバッグの展開履歴、水没歴があったかどうかや、歴代のオーナー数に所有年数に整備の履歴、レンタカーや法人使用の履歴、盗難被害に遭っているかどうかや過去の輸出入歴に至るまで、かなりの情報を引き出すことができるのです。
カーファックスやオートチェックの情報も100%万能ではありませんが、これらの情報を積極的に開示している店舗であれば信頼が置けると言ってもいいでしょう。
メンテナンスにあたって知っておくべきこと
せっかく苦労して手に入れた車両だけにメンテナンスはキッチリと行って万全の状態で乗り続けたいもの。
逆輸入車や並行輸入車を取り扱っている業者は多数存在していますが、中にはメンテナンスができる工場を持っておらず、販売したあとは塩対応……という店も存在しているとか。
購入後のメンテナンスで泣きを見ないためにも、車両を購入する際はアフターフォローをどこまでしてくれるのかをしっかり確認してからにしたいもの。いくら車両価格が安いからといって、たまたま下取りで入庫した逆輸入車や並行輸入車を並べているようなお店で購入するのは、後々のリスクが大きいと考えるべきでしょう。
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フレックスならタンドラが安心して買える!
ここまでタンドラを購入する際、注意すべきポイントや知っておくべき点をご紹介してきましたが、これらの不安点を全て解決してくれる店舗が「フレックス」なのです。
フレックスで販売している逆輸入車や並行輸入車は、すべてカーファックスやオートチェックにて現地での履歴を確認し、走行距離の改ざんがなされていない車両のみを厳選して販売しています。
フレックスでは、正規ディーラーも依頼しているアメ車の整備専門店と提携しているので、整備面での不安はありません。逆輸入車や並行輸入車であっても何ら問題なくメンテナンスすることができます。納車前の整備は当然として、購入後のメンテナンスにおいても通常では手配が難しい純正部品や補修部品も独自ルートで入手できますので、故障時や車検もお手のものです。
またフレックスといえばカスタマイズが得意なショップであることも特徴のひとつですが、タンドラを始めとした逆輸入車や並行輸入車においてもそれは不変であり、ワイルドなフルサイズピックアップトラックにピッタリなリフトアップや大径アルミホイールにオフロードタイヤといった定番のカスタマイズから、荷台前面を覆うハードトノカバーの装着やより迫力のあるオーバーフェンダー、見た目のアクセントとなるだけでなく、乗降性も向上させてくれるサイドステップなど、大小さまざまなカスタマイズパーツをチョイスすることも可能です。
よりオンリーワンの1台を創り上げたいという人には、オリジナルカラーへのオールペイントやシート表皮をレザーに張り替えるといった大掛かりなカスタマイズも行っており、ユーザーの好みに合わせて仕上げることもワンストップでできる点は特筆すべきポイントと言えるでしょう。
そしてさらに嬉しいのが全車保証付き(無料保証)であるということ。消耗品や内外装部品を除く機能部品すべてが保証の対象となっており、保証期間は1年ごとの自動更新で実質無制限。保証の上限額ごとに3つのプランが用意されているので、必要に応じて選ぶことができるようになっています。
逆輸入車や並行輸入車とはいえ、世界各地で高い信頼性を勝ち取っているトヨタ車ですから、基本的なメンテナンスさえ怠らなければ致命的なトラブルが発生する可能性は低いですが、そこに手厚い保証もプラスされるとなれば鬼に金棒ですね。
タンドラに乗ってみたいけれど逆輸入車や並行輸入車はちょっとハードルが高いな……と思っていた人も、一度フレックスに足を運んで気になる点を洗いざらい聞いてみてはいかがでしょうか。きっと安心してタンドラライフを送ることができることでしょう。